2019/08/04 23:32
「相手に構わず自分の位置を変える」八月集中稽古 二日目 午前稽古 8/4 2019 文 助教 一ノ瀬 尚
文 寺崎道場 助教 一ノ瀬 尚
八月集中稽古 二日目 午前10:00~12:00
稽古内容
合氣体操
転換運動
片手取り回転投げ 楷書・行書
転換運動
左半身、右半身、各々
左半身なら左足を半歩前に踏み、
左手を前方につき出して、軽く拳を握る。
その状態で二人組で氣のテスト
相手に手首を掴ませ、身体の方に押されても、
腕が曲がったり、押し返されたりしてはいけない。
臍下の一点に心を静め、リラックスして、氣を出していれば、簡単には動きません。
腕に力を入れていると、簡単に動かされます。
氣が滞って、氣が止まっている証拠です。
号令「イチ」で腰を手首の位置まで完全に近付け、臍下の一点を相手に近付ける。
手首を引いたり、動かしたりせず、
「腕を忘れます」
寺崎先生が何度も私たちに、ご指導くださったこの言葉
「腕を忘れろ」
稽古に稽古を重ねていくうちに、やっと少しではありますが、
腕を忘れることが出来るようになってきました。
この状態で腰を右側に回し、手首の位置を通りすぎ、
右足を後方に踏み出し、後ろ向きになり、左足を右足の前まで引き寄せます。
この状態で、手首を掴ませた相手に、
手首を押されたり、引かれたり、
上げられたり、下げられたりしても動くようではいけません。
心身統一の四大原則の第三
「身体の総ての部分の重みをその最下部に置く」
すなわち、重みは腕の下側にあるので、手首を簡単に上げられません。
号令「ニイ」で左手を下ろし、反対に右手を前方へつき出し、
右半身で腰を手首の位置まで近付け、
腰を左に回しながら、手首の位置を通りすぎ、左足を後方に踏み出し、
後ろ向きになり、右足を左足の前まで引き寄せる。
次に右手を下ろし、左手を出し、
再度、号令「イチ」の運動をします。
この運動は、相手に手首を持たせたとき、
相手の力とぶつからずに、相手を導く稽古です。
相手の氣を導き、相手の邪魔をせず、自分の位置を変える運動です。
「片手取り回転投げ」
回転投げも呼吸投げの一種です。
小手下ろし、二教、四方投げなど間接を極めることなく、
自分の心身の動きに、相手を巻き込んで投げる技を「呼吸投げ」といいます。
投げは左半身で左手首を受けの右手で掴ませます。
投げは転換運動の要領で転換し、受けを右回りに導き歩き、
適当なところで足を止め、腰を下げると、
受けは右手を投げの左手に押し下げられるから、
つられて、頭も前のめりに下がる。
この時、投げは力で腕を押し下げようとすると、
相手の力とぶつかり、押し下げることは出来ません。
重みを下に置いたまま、臍下の一点から下がらなければなりません。
受けの頭が自分の前に回ってきたとき、
これを右手で軽く抑え、
左手で受けの右手首を導きあげながら、立ち上がりつつ、
受けの頭の向いている方向に、押し出してやると、
受けは一回転して倒れます。
この技の注意点は、氣の動きを止めないことです。
相手を常に歩かしておかねばなりません。
投げは相手の頭が下がるときに、抑えることが重要です。
相手の頭が下がるタイミングを逃してしまい、
再び上がるときに抑えるのは、容易なことではありません。
投げるときも無理に投げようとせず、
頭を抑え、その方向に歩かせるように、軽く押せば、
相手の頭は下がっているため、相手は歩くことが出来ず、
簡単に一回転して倒れてくれます。
無理強いでなく、相手に行きたい方向へ、行かせる心がけが大切です❗
これを日常生活に役立てる。
人間関係もまた同じように、
相手の氣を尊重し、相手の心を知れば、
そっと、撫でるだけで相手は喜んで転んでくれます。
順序さえ間違わなければ、最後は自分の思い描いた通りになり、
相手も喜んで自分に従ってくれます。
昨日は、第49回みなとこうべ海上花火大会があり、
私たち寺崎道場 門人の末席三人娘は、
心身一如で神戸の夜空に上がる、
深紅の尺玉の大輪の花を見上げてました❗
とてもキレイでした🎆
8/10は、茅ヶ崎サザンビーチで🎇💗
寺崎先生
今日も一日、ありがとうございました。
また、明日も宜しくご指導下さい🥋
合氣道琴心館寺崎道場
助教 一ノ瀬 尚
2019/08/04 08:28
「弛むことなく稽古の中で」八月集中稽古 一日目 8/2 2019 文 道場長 寺崎秀行
八月集中稽古 一日目 9:45~11:30
稽古内容
合氣体操
転換運動
氣のテスト
折れ曲がらない腕
持ち上がらない腕
一教技
正面打ち一教 入身・転換
正面打ち呼吸投げ 前方投げ
一教運動(技)
左半身、右半身、各々 「イチ」の号令で臍下の一点が前へ出ながら、
両腕から、のびのびと氣を出しながら、
腰から目の高さ辺りまで両手を開いたまま振り上げ、同時に腰も前方へつきだします。
両手を振り上げたとき、外側の指先、小指側に感覚が強くなければなりません。
二の腕辺りに感覚が残っているようなら、氣が滞っている証拠です。
「氣を出す」ということは、腕を伸ばして指先や、二の腕に力を入れることではありません。
完全に力を抜いた状態が、氣が出でいる状態です。
その状態で静止し、前方から手を押し返されても、後ろへ動いてはいけません。
臍下の一点に心を静め、両腕の力を抜いて振り上げれば、
押し返されたり、腕を曲げられたり、
後ろから押されても、前方へよろめくことはありません。
「ニイ」の号令で、腰を後ろへ引きながら、
両手の氣を出したまま、打ち下ろして腰のところに戻します。
この時、軽く小指を握りしめるように拳を握ります。
腕を下ろすときも両肩を中心とし、
両手をそれぞれ半径とした円を描き、遠心力を働かせながら、打ち下ろします。
この運動は、相手が真っ直ぐに自分の正面へ打ち込んでくるとき、
間髪を入れず、相手の腕とぶつからずに相手が打ち込んできた方向に返して押さえ倒す
「正面打ち一教」の基本となる動きです。
日々の稽古の合氣体操で行う「一教技」もやはり、正しく行うことが大切です❗
正しい努力は、正しい結果をもたらしますが、
間違った努力は、間違った結果をもたらします。
怠ることのないよう、一回、一回正しく稽古しましょう❗
その一回が数ヵ月先、数年後に成果として現れます。
合氣道琴心館寺崎道場
道場長 寺崎秀行
2019/08/03 21:50
「笑顔は自分も周りの人もプラスの氣にする」 土曜日 コープカルチャー神戸北 こども合氣道 8/3 2019 文 助教 辻本友樹
コープカルチャー神戸北
第一、第三土曜日 「心も体も元氣になろう!こども合氣道」
14:45〜15:45
8月に入り暑い日が続いていますが、
子ども達は元氣に稽古に来ていました。
本日の稽古内容、
胸突き小手下ろし
片手交差取り四方投げ
呼吸法
コープカルチャー神戸北のこども合氣道は
開講して三回目の稽古でした。
まだ三回目の稽古ですが、
稽古を重ねる毎にできることが増えています。
合氣道を安全にできるようになるためには、
挨拶などの礼儀、
合氣体操、
後ろ受け身、
前進後進技、
前回り受け身、後ろ回り受け身、
静坐、跪坐(きざ)、
前膝行(まえしっこう)、後膝行、
など
身につけなければならない動きが色々とあります。
こどもによって違いますが、
前進後進技、後ろ回り受け身、膝行を身につけるのに
最初の頃苦労することが多いように感じます。
最初になかなかできなかったことが、やっとできるようになってきた時、
こども達はとても嬉しそうな笑顔を見せてくれます。
この笑顔は合氣道を指導させていただく私達にとって
プラスの氣を受け取ることのできる最高のプレゼントです。
『笑顔で過ごすと氣が出ます』
寺崎師範から教わった言葉を早速、こども達に伝えさせていただきました。
笑顔は周りの人にもプラスの氣を伝えることができます。
こどもの笑顔は特にです。
楽しい時、嬉しい時は笑顔になれますが、
辛い時、悲しい時ほど笑顔になることが大切です。
それは、マイナスの氣をプラスの氣に変えることができます。
なかなかできなくても大丈夫!
「そのうちできるようになります」
と自信を持って私は伝えます。
なぜなら、私も最初はなかなかできなかったから。
そして、その度に、
寺崎師範に笑顔で
『そのうちできるようになります』
と声をかけていただきました。
できなかったことが、本当に少しずつできるようになっていくのです。
もちろん、今も、教わった通りにできない時に、
『そのうちできるようになります』
と笑顔で教えていただいております。
その時の返事は、
できるようになる!と心に決めて、
笑顔で『はい!ありがとうございます!』
がおすすめです。
必ずできるようになりますからね。
一緒に少しづつ成長していきましょう!
寺崎道場助教 辻本友樹
2019/08/01 02:10
「正確に行えてはじめて導ける」 水曜日 上沢教室 7/31 2019 文 助教 辻本友樹
水曜日 上沢教室 少年部 17:45〜18:45
7月最終日。
今日もたくさんの子ども達が元氣に稽古に来ていました!
本日の稽古内容、
片手取り両手持ち呼吸投げ 8の字
片手取り両手持ち呼吸投げ 円運動
胸突き小手下ろし
次回の上沢教室は、8月21日(水)です。
次に合氣道に来るまで、
寺崎師範から宿題が出ましたね♪
家族のために、
友達のために、
何か困っている人のために、
地球のために、
何でも良いので、
『一日に一つ良いことをしよう!』
ノートや紙に書くのでしたね!
そして、
『笑顔で過ごそう!』
辛い時、悲しい時ほど笑顔で!
笑顔で過ごすと氣が出ます!
氣を出して、楽しい夏を過ごしましょう!
大人稽古 19:00〜20:30
本日の稽古内容、
片手取り一教 転換(楷書、草書)
呼吸法
片手取り一教 転換を詳細に教わりました。
投げの人は、
体の前に手の甲を上にして、
出した片手を前方にいる相手に片手で持たせます。
片手を相手に持たせた状態で
力で動こうとすれば、
相手も瞬時に手に力を入れて、
力と力がぶつかり簡単に相手を動かすことはできません。
相手とは向かい合った状態。
当然、見ている景色が違います。
お互いが接触している片手同士から
流れる氣の向きも違います。
この状態のまま、
手を持たせている投げの人が
「こっちに来い!」と
強引に投げようとしても、
受けの人の力が同等か強ければ投げることはできません。
仮に、投げの人の方が力が強く、
強引に投げられたとしても
投げられた受けの人はどうでしょうか。
くやしい!
痛い!
悲しい!
やり返したい!など
決して良い氣持ちにはなれないと思います。
これではいけません。
こうならないためには、
まずは、相手と同じ景色を見て、
相手と同じ方向に氣を流し、
相手の立場に立つ、
「転換」という動きが必要となります。
相手に持たせている手を無い物と思って置いたまま、
自分の身体の中心である臍下の一点から
相手の力とぶつからないところまで
相手の臍下の一点に近づけて、
一氣に相手と横並びになります。
できるだけ相手と近づく必要があるのは、
お互いの距離が遠いほど
腕の力を使ってしまい
力と力の争いになってしまうから。
相手と同じ景色を見て、
同じ方向に氣を流し、
相手と一体になって動くためには、
相手の臍下の一点との距離ができるだけ近くなければなりません。
ここまで相手を尊重して準備が正しく行えれば、
あとは率先窮行!
相手を氣にせず、
相手の前腕に自分の肘の重みを預けたまま自分の進みたい方向に視線をしっかり向けて
臍下の一点から歩き出す!
ここまでの準備が正確にできていれば
相手は喜んでついてきてくれます。
次は、相手に持たせている手を離してもらいましょう。
ここまで順調でも無理に手を引き離そうとすると
また力と力のぶつかり合い。
途端に抵抗されます。
自分がゆったりしゃがみ込み、
離させたい手を持たせていない反対側の手でつかみます。
その状態で持たせている手の肘を深く曲げ、
軽くこぶしを握り前腕を立たせた状態で
立ち上がりながら相手の顔に向かってこぶしを近づける。
すると相手は手を持っていることができなくなり、
こちらが相手の手を持った状態になるのです。
あとは、
重力の力と遠心力を利用して相手を地面の方向に導き手首を決める。
これは、片手取り一教 転換の楷書。
楷書では、
一つの技を一場面、一場面、
コマ送りのように切り抜いて、ポイントとなる動きを詳しく教わることができます。
行書では、
楷書よりコマ送りが速く少し動画に近づきます。
そして、草書。
完全に動画です。
技の最初から最後まで動いたまま。
草書で片手取り一教 転換を行うと、
投げはもちろん、
受けも
相手の氣を尊重し導かれなければ、
一体感のある技となりません。
腕を取りにいったらサッと転換され、
円を描くように導かれたと思ったら、
フワッと力を抜かれ下に下ろされる。
下ろされると上がろうとする人間の本能を利用されながら手を取られ
また上に導かれたと思った瞬間に
重力と投げの人の臍下の一点を中心とした遠心力を受けながら
一氣に下に導かれ腹這いでグラウンディング。
下げて、上げて、下ろす。
私はまだまだ受けが未熟なので、
寺崎師範に本氣で投げていただけないけれども、
師範に投げていただくと、技によっては、
遊園地のアトラクションの1つにありそうな
何とも言えない心地良い氣持ちになるのです。
取らせていただいた手にすがりつきたいけれども、
力を抜かれているのですがりつけない〜。あぁ倒れる〜。
これは師範に投げていただける人しか感じることができません。
草書で投げていただけるようになるためには、
受け身が上手くなりたい!
受け身の稽古をしなくては!
と、投げられる側に思わせることができるのは、
合氣道が力と力のぶつかり合いではなく、
投げる人、
受ける人、
お互いが相手の氣を尊び、
相手の立場に立つ必要があるからではないかと思います。
人の心は力づくでは動かせない。
解っているつもりでもまだまだ力と力でぶつかっております。
日常生活で他人や物に対する癖として出ている証拠です。
『そのうちできるようになります』
師範の言葉をお借りして、
氣を出して勇往邁進!
8月21日(水)に元氣に会いましょう!
寺崎道場助教 辻本友樹
2019/07/30 08:31
「実際に体験してみなければわからない」月曜日 鈴蘭台教室 7/29 2019 文 助教 辻本友樹
月曜日 鈴蘭台教室
少年部・親子合氣道 18:00〜19:00
本日の稽古内容、
・折れない腕
・持ち上がらない体
・片手取り一教
・片手交差取り四方投げ
本日は、一名体験に来られました。
親子で体験に来られる予定でしたが、夏休みということもあり、
お子さんに急な予定が入ったとのことで、
お母さんだけで体験に来られました。
合氣道琴心館寺崎道場の合氣道は、
藤平光一先生が残してくださった
・心身統一の四大原則
・合氣道五原則
それを稽古を通じて教わり、日常生活で活かして行くことを目的としています。
この詳細は、
大人の稽古で学びますが、
子ども・親子合氣道では、
・立ち姿の統一
・折れない腕
・持ち上がらない体
など、
心(氣)の向け方が変わるだけで、
同じ様に押されても、
グラついてしまったり、
落ち着いて動じずに、その姿勢を保つことができることを
難しい言葉ではなく、
実際に体験していただき、
「心が身体を動かす」
「落ち着くことの大切さとその方法」
「力を入れるよりもリラックスする方が実は強い」
「争って(力で)は相手を導けないこと」
ということを、
楽しく、
元氣に、
安全に、
稽古を通じて学ぶことができます。
体験に来てくださったお母さん。
寺崎師範の説明と実演に、
「ウソでしょ〜!!これ、本当ですか??キツネにつままれたみたい!」
「目から鱗の連続です❗」と、
大変驚かれながらも、
楽しく体験されている姿が印象的でした。
親がまず、体験してみる!
とても大切な事だと思います。
今度は是非、お子さんとご一緒に!
皆で、お待ちしております!
大人の部 19:00〜20:30
子ども・親子合氣道から引き続き
「大人の部も体験して良いですか?」
と一名体験されました。
子ども・親子合氣道との違いを体験され、
稽古後、少し会話させていただきましたが、
「驚きの連続だった」
と大変に喜んでおられました。
本日の稽古内容、
・心身統一の四大原則について
・「氣」という字の由来
・立ち姿の統一
・あぐら姿で前方から両肩を押させて統一
・片手取り一教
・小手下ろし
・呼吸法
心身統一の四大原則の意味を教わり、
各教室で一生懸命稽古しても、
それを、日常生活で活かす事ができなければ意味がありません。
『道場は、楽屋です』
『だから、いくら失敗しても、命までとられることはありません。
本番は道場を一歩出た日常生活ですよ!』
日常生活で、
緊張したり、
不安になったり、
悲しい事があったり、
腹が立つ事があったり、
このような
心がマイナスになりそうな出来事に遭遇した時に、
○臍下の一点に心をしずめ統一する
○氣を出す
心の法則を実践する。
もしも、
心の法則からでは、なかなか心がしずまらない場合は、
○全身の力を完全に抜く
○身体の総ての部分の重みをその最下部におく
稽古で教わった身体の法則に則して身体を動かしてみる。
心の法則からでも
身体の法則からでも
自分の入りやすい法則からで大丈夫です。
各教室の稽古で教わった事を
日常生活
と
人生
に活かしていく。
だから、
稽古は、各教室でのみでなく、
常にできるし、
常にできなければ、意味がないのだと教わりました。
常に合氣道。
日々、実践していきたいと思います。
寺崎道場助教 辻本友樹