2019/12/31 22:06
「愛弟子たちよ❗感動のブレークスルーを味わえ❗」 令和元年12月31日 文 師範 寺崎秀行
「愛弟子たちよ!感動のブレークスルーを味わえ!」
愛弟子である一ノ瀬 尚助教と
令和元年、稽古納めです。
統一の印、手当て、氣の呼吸法のみの約6時間にわたる内容の濃い令和元年の最後に相応しい大晦日の稽古でした。
最も信頼する愛弟子と稽古出来たことに感謝しています。
稽古を終え、自宅に帰り私のすべき家事を統一体で終え、
年越しそばを美味しくいただき、
近くのお寺に除夜の鐘をつきに行くまでの僅かな時間ですが、
少し、今年 平成最後から令和元年を振り返って、書いてます。
2019年は色んな意味で激動の年でした!
寺崎道場にとっても私自身にとっても進歩著しく、直感が冴えた一年だったと思います。
まず第一に、入門一年に満たない弟子が、全てを任せ、私の最も信頼できる助教として愛弟子として立派に育ってくれたこと。
また別の助教は呼吸法教室を新規開設出来たこと。
別の助教は合氣道琴心館寺崎道場の普及に全力で協力してくれていること。
また、別の助教は、指導者として立派にコープカルチャーで六名もの子どもの師範になれる助教に育ってくれたこと。
合氣道二段、初段を目指す弟子に成長してくれた会員がいること。
自分の弱さを克服するため、真剣に学ぼうとする人がいること。
週に一回、休まずニコニコしてお稽古に来てくださる高齢のお弟子さんがいること。
中学生、高校生になっても勉強や部活の合間に稽古を続けるものがいること。
熱心に道場に来てくれる親子のお弟子さんがいること。
たくさんの少年部の子どもたちがいること。
大晦日も元日も変わらず、合氣道が出来る弟子がいること。
これは合氣道専門家としては非常に嬉しく有難いこと。
私自身の進歩といえば、
自分の直感での判断が間違っていなかったこと。
道場を持ちたいこと以外は、心で思ったことは全て実現したこと。
人を見る目がなかったことに氣付いたこと。
人を見る目を養えたこと。
予感が高い確率で実現するようになったこと。
落ち着きが増したこと、それに前後技・八方技の凄さを実感したこと。
そして合氣道参段に昇段したことです。
令和元年12月18日 水曜日
昇段審査の当日の朝、
参段昇段審査項目
横面打ち五種
片手取り五種
後ろ手首取り五種
胸突き五種
正面打ち五種
短刀取り五種
太刀取り五種
体技は自分で選びます。
選んだのは第三体技 横面打ち
剣技1.2
杖技1.2
多人数五人掛け
各々、順番に頭の中でイメージしていく中、次の技を考えると一瞬止まってしまいます。
「あっ!そうか?八方技だ」
八方技・前後技は次の動作に向かうとき、その方向に100%心と身体を向け、完全にその方向に氣を向けます。
つまり、次のことは何も考えない!
今、行っている技に全身全霊で打ち込む。
だから受けとの間合いも取れるし、静止すべき所は静止出来る。
後は臍下の一点に無限に静め、
自信満々でリラックスして挑む!
「やはり、これしかないね!」
そう覚悟したら、少々高ぶっていた心の波がスゥーと静まっていきました。
愛弟子、一ノ瀬 尚助教との前日の稽古を思い出す。
受けを取ってもらった彼女が、
「先生、五種の順番がその都度、違いますが?」と
質問され「頭に浮かんだ技をしてるからね」と答えると
「さすがっす❗私もいつかはそうなりたいっす❗」といって笑っていました。
尚、なら近い内にそうなれるよ❗
その日、合氣道琴心館 本部道場での昇段審査では、
臍下の一点と自信とリラックスと八方技だけを心がけ、
自分でも「こんなにも落ち着いて出来るものなんだな」と自分で自分を客観的に見ることが出来ました。
そして、自分の進歩にも氣付きました。
今後のお弟子さんを指導、育成するうえで役立ちます。
自分の経験ほど説得力のある言葉はないよね!
著しくブレークスルーした2019年でした。
そして、また2020年、令和二年はどんな人達と巡り会えるのか?
まだ合氣道はしてない顔見知りが数名、令和二年に寺崎道場に入門してきそうな予感がするけどな?
当たるといいな👍
楽しみです。
そして、私の参段昇段のお祝いに愛弟子たちの粋な計らい、
食事会を開いてくれたこと、
私の昇段をまるで自分のことかの様に喜んでくれた愛弟子たちに感謝しています!
ありがとう😆💕✨
愛弟子たちよ!
また明日から楽しく稽古して、
何度も鳥肌の立つような
ブレークスルーを味わえ❗
そして合氣道は素晴らしい❗
令和二年も宜しくお願いいたします。
皆さん、良いお年を!🥋
合氣道琴心館寺崎道場
道場長 寺崎秀行
2019/12/31 14:55
十二月十回目 指導者育成 個人特別稽古 12/31.2019 文 助教 一ノ瀬 尚
令和元年十二月三十一日 火曜日
指導者育成特別稽古 8:00~14:00
十二月十回目の指導者育成個人特別稽古であり、
指導者育成稽古としても、寺崎道場としても
令和元年稽古納めの日です。
年号が平成から令和に変わる節目の年の稽古納めを、
寺崎先生と迎えることが出来ることをありがたく、感謝し、幸せに思います。
本日の稽古
統一の印三十分
全身手当て三時間
呼吸法二時間
統一の印
まず静坐の統一体で臍下の一点に無限小に心を静めます。
目を閉じ印を組んだ手を上げます。
上半身の力を完全に抜いて腕をあげるので、やや上方を向いた両手の人差し指は自身の目の高さ辺りで自然に止まります。
この時、腕を持ち上げられても、肘を持ち上げられても、膝を持ち上げられてもびくともせず、磐石な統一体になれます。
そして、自分の思いを念じます!
約十分後、寺崎先生の「下ろせ」の号令で静かに両腕を臍の前辺り、自然な位置に下ろします。
この時、小指と小指が組んである所が臍下の一点であり、印を組んでいる間は決して統一体が崩れることはありません。
とても心地よい心身統一体、即ち天地と一体になっていることがハッキリと感じます!
寺崎先生と私と天地が一つになります。
そして、約三十分の統一の印で完全に天地と氣が交流している状態で全身手当てを行います。
全身手当て
藤平光一先生 誦句集から抜粋
十六、氣圧法
『我は心身統一の法を学び、 氣の呼吸法を会得し、天地の氣を、何時如何なる時と雖も五体に吸収し得る秘法を会得している。
井戸のポンプの水が跡絶えた時、呼び水を以って新たに水を引き出だす如く、病苦悲運に苦しむ人々に、我が氣を以て補い、幸福の道に再出発せしむる転機を与えよう。』
全身の主要ラインを一通り、指先に氣を凝らし、温かく溶けていく感触を指先に感じます。
指先からは一番強い氣が出ます。
ただし、強い氣を出すには姿勢が重要で、統一体が崩れてしまっては氣は滞ってしまいます。
正しく手当てを行っている時は、している人もされている人もお互いに非常に氣持ちが良く、
お互いに触れている部位がジワーと温かくなります。
そして、手当ては誰にでも出来るもので特別な修行など一切必要ありません。
合氣道の技と同じなので熟練度は人により違いはありますが、
氣は出ていると思えば出ているものであるからです。
そして、これは天地の氣を自分の指先から出して血流の悪くなった箇所に呼び水を与え、
本来、人間の持っている自然治癒力を呼び起こすものです。
特別な人にしか出来ないとか、苦しい修行に耐えた人しか出来ないだとか、オカルト的なものとは全然違います。
自分には特別な人の痛みをとる能力、技術があるだとか?
そんなもの誰にでも出来るもの。
「ただ、皆、やろうとしないだけだ」
「これは合氣道を学ぶうえで、その根底にあるもの。これを理解し実行し、会得しないものに技が極めれるはずがない!呼吸動作が会得出来るはずもない」
と寺崎先生はいつも仰っておられます。
指先から強い氣が出ていると思い、指先に集中し、指先を無限小に集約していくだけのことです。
寺崎先生の全身を一通り手当てしたところ、首が少し固かったので重点的に行いました。
私は腰が固かったようです。
とても爽快感で満たされ、腰がじわりじわりと伸びていきます。
寺崎先生にも「温かくて氣持ち良かった!最高」と喜んで下さいました。
呼吸法
藤平光一先生 誦句集から抜粋
『十五、氣の呼吸法
出づる息は天地よろず世に及び、入る息は腹内の寸分のうちにおさまる。氣の呼吸法は、心身統一の秘法である。
夜来、天地静まり寂として声なき時、独りこれを行えば、我が天地か天地が我れか、即ち、天地と一体となる至妙境に至る。
この時、人間本来の生命力が、最高に活動するのである。』
氣の呼吸法も合氣道の技と同じで、正しく行えば、その回数分の力がつく。
外呼吸、内呼吸、皮膚呼吸を全て同時に行うのが氣の呼吸法。
何回しなければならないとか、いつしなければならないとか、何秒しなければならないとか一切ない。
息をするというのはごく自然なことで、呼吸法も自然に行い、決して苦しいものでもありません。
初心者が苦しく感じるのは、力が入ってしまうからです。
正しいリラックスをして上半身の力を抜いて行えば、とても楽に氣持ちよく行えます。
手当てと呼吸法はセットで行わなければなりません。
やみくもに手当てを行うと自身の氣も消耗します。
必ず、天地と一体になり氣の補給をしなければなりません!
正しく行えば皆、「いつも氣が出る健康体に」なれるのです。
今年の良いことも悪いことも全て洗い流す意味でも今日の氣の呼吸法は深いものでした。
全て洗い流して、
また明日、令和二年元日の朝から
執務の五原則、日々の予定を作成し、
新年のお稽古を寺崎先生にご指導いただきます。
十二月三十一日に
令和元年、寺崎道場稽古納めを私の特別稽古として快く承諾してくださった寺崎先生に心より感謝いたします。
とても楽しい時間でした!
合氣道琴心館寺崎道場
助教 一ノ瀬 尚
2019/12/30 18:49
「体験すること」土曜日 コープカルチャー神戸北 こども合氣道 12/21. 2019 文 助教 石井ひろ子
日々の稽古
「体験すること」
コープカルチャー神戸北
こども合氣道14:45~15:45
コープ神戸北、6回目の合氣道の教室です。
今日も、体験者あり。
小4と小1の男児が兄弟で、体験に来られました。
体験に来られた人には「心が身体を動かす」という氣の原理を体験していただきます。
立ち姿の統一
折れ曲がらない腕
氣持ちを途切らせず、前に氣を出してて!と
伝えて立つと、磐石な正しい立ち方ができました。
次に、この立ち方で、片手をスッと前に上げて、
手の先から、(今日は男の子の兄弟でしたので)つよーいレーザー光線が出ている!と、
ずーっと思ってて、と伝えます。
すると、 盤石な 折れ曲がらない腕ができました。
本人たちも笑顔です。
お母さんにも体験していただき実感していただきました。
このように、立ち姿の統一や 折れない腕の体験を通じて
「心が体を動かす」ことを体験していただきます。
日常から氣を出す姿勢を実行して、
合氣道の稽古を通じて、心と身体は一つであること、
心と身体を同時に使うから、持っている力を100%発揮できる、ということが、
潜在意識に刷り込まれると素晴らしいです。
そして勉強や運動やいろいろな場面で、日常生活に活かしていってほしいです。
愉しくお稽古を終えられた二人は、入会を決めて帰られました。
最後に年末恒例のお菓子すくいをして、
愉しく令和元年のお稽古を終えました。
本日の組技
片手交差取り呼吸投げ
胸突き小手おろし
合氣道琴心館 寺崎道場
助教 石井ひろ子
2019/12/28 21:44
「目標は通過点にすぎない」水曜日 上沢教室 少年部・大人合氣道 12/18.2019 文 助教 石井ひろ子
日々の稽古
「目標は通過点にすぎない」
上沢教室
少年部17:45~18:45
本日は上沢教室 水曜稽古 少年部・大人ともに令和元年の稽古納めです。
今日も元氣にたくさんの子ども達がお稽古に来ています。
お稽古が始まるまでの時間、
子どもたちは道場を所狭しと鬼ごっこをしたりして駆け回っています。
今日も例に洩れず、鬼ごっこです。
そんな中、最近入会した子はまだ、場に馴染めずポツンとしています。
すると、一人のちっちゃな先輩が、そっと近づき、手を差し伸べ、招き入れてくれました。
合氣道を通して、こんな風に他を思いやる氣持ちが育ってくれたら嬉しいですね。
こちらも見ていて、心がほっこり暖まります。
ありがとう。
今日の組稽古の技は
片手交差取り四方投げ
片手取り一教
年末恒例!臍下の一点からお菓子掬い
最後に呼吸法
大人クラス 19:00~20:30
今日の午前は、本部道場で、寺崎師範の昇段審査の日でした。
本日審査を受けるなかで、貴重な学びがあったと、お話下さいました。
それは、一人技の八方技についてでした。
昇段審査では、自分が選んだ技、五種を順番にやっていくが簡単ではない。
全ての技を背負ってしまうと、抜けてしまい、次の技が出てこなくなり、頭が真っ白になり氣が滞った状態になる。
仮に技が100あったとしても、一度に一つしかできない。
その一つに100%心と身体を向ける。
そうすると、身体が勝手に動く。
一人技の前後技・八方技は、前方と反対、四方、八方に身体を向けるとき、
前の景色を全部忘れ、完全に向きを変えて、100%今向いている方向に心身を向ける。
昇段審査もこれと同じである。
審査の技即ち五種をするとき、今している技に100%集中する。
そうすると、次々技が出てくる。
またそこに100%集中するのが大事である。
合氣道を日常に活かすとは、そういう事。
今している事に、100%氣をむけて、
その時は次の事を考えないから、100%達成できる。
この繰り返しである。
このように、前後技・八方技ができたら、日常生活に活かしていける。
という、貴重なお話でした。
もう一つ、大事なことは、心が止まらないこと。
例えば、昇段は一つの目標ではあるが、
ただの通過点でしかないと考え、常に氣は緩めない。
常に氣は出しておく。
例えば、月~金に仕事をしている場合、金曜の夜、土、日で氣を緩めない。
金曜日、寝る前に月曜日の事を、頭に描く。
土曜日、日曜日も、同様。
氣を途切らせないことが、大切です。
本日の稽古
短刀取り横面打ち四方投げ
短刀取り胸突き小手下ろし~固める~
最後に呼吸法 をしました。
合氣道琴心館 寺崎道場
助教 石井ひろ子
※追記
本日、合氣道参段に允可されました。
寺崎秀行
2019/12/28 07:43
「力を抜く」火曜日 神戸常盤アリーナ 公認合氣道講座 12/17.2019 文 助教 石井ひろ子
日々の稽古
「力を抜く」
神戸常盤アリーナ
公認合氣道10:30~12:00
今日はお一人お休みでした。
この教室は、皆さん、笑顔が多く、
いつも和氣藹々、和やかな空氣がながれています。
ルチーンワークのあと、今日の最初の組技は、
羽交締め呼吸投げです。
ここでは初めての技です。
投げの後ろ手の両腕を、受けは自分の両腕でぎゅっと締めます。
投げは動けません。
両腕を羽交締めにされた投げは、
膝を伸ばしたまま、身体を前屈し、頭を下げていきます。
前屈する時、膝を曲げると、相手は背中に乗ってきてしまい、腕を抜くことができません。
力を抜き、 頭を自分の臍の方に出来るだけ丸めていき、
釘抜きの要領で相手の腕の間から、するりと腕を抜きます。
この時、力を入れて抜こうとすると、
相手の力とぶつかってしまい、抜くことができません。
腕の力を完全に抜き、その重みで抜いていきます。
その後は、 抜いた腕の方向に相手の背中側に回り、呼吸投げをします。
受けは後ろ受け身です。
この技も、力を抜くことが、何より大切です。
次に静坐の統一
統一体・氣のテストで、今日は横からも腕を押します。
横から押される力をまともに受けると、簡単に転がってしまいます。
臍下の一点に心をしずめ、
全身の力を完全に抜き、
横から押される力を全部臍下の一点に収めていく。
そうすると、横から押されてもびくともしない、磐石な状態を保つことができます。
心が体を動かします。
「零に向かって無限に静めていき、止まることなき所、之を統一」という、
と、藤平光一先生のご著書にあります。
本日の稽古
羽交締め呼吸投げ
静坐の統一(横から押す)
胸突き小手おろし
5~3級の組技
呼吸法
合氣道琴心館寺崎道場
助教 石井ひろ子