2026-06-17 03:25:00

" 【雨垂れ石を穿つ】 氣楽な継続こそ目標達成の秘訣かも "

今朝も目覚めることができた。

ありがとう。

 

 

本日は、二十四節氣

芒種【ぼうしゅ】末候

 

七十二候

第二十七候  梅子黄(うめのみきばむ)

6月16日~20日ごろ。

ウメの実が熟してくるころ。

 

 

 

 

今日の " 道場長の一日一心 "

『 ​​​【あまだれ いし を うがつ】きらく な けいぞく こそ もくひょう たっせい の ひけつ かも 』

 

 

 

 

​週3回のウォーキングは、

約40分から1時間ほど。

 

 

一日でも長く、

お弟子さんの前に立てるよう

 

足腰の衰えを

少しでも軽減できればと、

続けております。

 

 

 

最近では、

足の疲れがずいぶんと

楽になってまいりました。

 

 

 

今にして思えば、

4月29日のことでございます。

 

 

明石市立中崎公会堂で

行われました、

 

第27回兵庫県合氣道連盟

合氣道演武大会。

 

 

その冒頭の指導部演武にて、

私は演武を務めさせていただきました。

 

 

 

実はこの日、

月一回の大切な

 

合氣道寺崎道場

指導部が出席する勉強会と

日程が重なっておりました。

 

 

 

しかし、

多くの一般のお弟子さんを

差し置いて、

 

私が勉強会に

出席するわけにはまいりません。

 

 

合氣道琴心館寺崎道場を主宰し、

兵庫県合氣道連盟の

指導部 指導員である以上、

 

当然のことながら

演武大会を優先させました。

 

 

 

​寺崎道場で指導的立場にある

4名の先生方は、

 

この勉強会へ出席するため

東京から駆けつけ、

 

私の演武だけを観覧し、

大急ぎで

神戸での勉強会へと向かわれました。

 

 

 

その日の夜、

合氣道寺崎道場 師範部長である

中島小雪先生が

 

撮影してくださった

私の演武動画がLINEで送られてきました。

 

 

 

「指導部演武の一番目に相応しい氣が出た演武で、一同、とても勉強になりました」

 

 

そんなありがたい

メッセージが添えられておりました。

 

 

 

​そのトークに、

私はこう返しました。

 

「なんじゃ、これは?」

 

 

中島先生は驚いた様子で、

「えっ、何がだめなのですか?」と

返信してこられました。

 

 

 

私はすかさず、

「痩せなあかんで」と。

 

 

「えっ、そこですか?」

 

 

「そう、そこや!」

 

 

​まるでコントのような

やり取りでございました。

 

 

 

 

​ずいぶん前までは、

自分の演武が

どのように見えるのか、

とても氣になっておりました。

 

 

 

お弟子さんにお願いして、

色々な角度から

撮影していただいたものです。

 

 

 

しかし、

今ではそのようなことも

全く氣にならなくなりました。

 

 

 

外から見える形など、どうでも良いのです。

 

 

 

もちろん、

「どうでも良い」というのは、

 

技の一つひとつの「基本」

きちんとできていることが大前提です。

 

 

 

その上で、

どれだけ落ち着いて、

力みのない「統一体」で演武ができるか。

 

 

 

そこが肝要であります。

 

 

 

自分が落ち着いて

演武できたと

感じたなら、それで良いのです。

 

 

 

 

 

さはさりながら、

動画を通して自分の姿を見て、

一つだけ決意したことがございます。

 

 

 

​「痩せなあかんわ」

 

 

 

​そう強く心に決めた翌日から、

16時間断食を開始いたしました。

 

 

 

短期間で無理に

体重を落とすのではなく、

1年で5キロ落ちれば良い。

 

 

そのような

氣軽な思いで始めました。

 

 

 

ですから、

必ずしも16時間空けるわけではなく、

12時間になる日もございます。

 

 

 

この断食の良いところは、

24時間の中で

 

どのタイミングで

行っても良いという点です。

 

 

 

友人に夕食に誘われても、

「ダイエット中だから」などと

断る必要など全くないのです。

 

 

 

楽しく食べて、飲んで。

 

 

 

その後、

しっかりと

時間を空ければよいだけです。

 

 

 

 

​1年で5キロの目標でしたが、

1ヶ月で3キロも落ちました。

 

 

 

この調子でまいりますと、

丸1年で10キロほど落ちるかも😆

 

 

 

10キロ落ちて

スッキリした姿で、来年の演武大会に臨む。

 

 

 

その光景を毎日、

欠かさず強く想像しております。

 

 

 

​人間は強く思ったことは、

そのほとんどが

実現するものでございます。

 

 

 

 

ダイエットも、

短期間で目標に

到達しようとするのではなく、

 

長期間で、

無理のない範囲で進めれば、

 

楽しく

続けられるのではないでしょうか。

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

​合氣道琴心館寺崎道場が

大切にしているのは、

ただ技を極めることではありません。

 

日々の生活の中で、

ご自身に合ったプラスの習慣を見つけ、

 

「しなやかで健やかな生き方」を

ともに探究していくことです。

 

 

日々の何氣ない氣づきや実践を、

この道場長ブログ

『ぼくらの合氣道』でも発信しております。

 

毎日を笑顔で過ごすためのヒントが、

ここにあるかもしれません。

 

ぜひバックナンバーもご覧ください。

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

兵庫県合氣道連盟

合氣道琴心館寺崎道場

道場長 拝

2026-06-16 03:53:00

" 【和菓子の日】 水無月で初夏を味わう「無病息災」 "

今朝も目覚めることができた。

ありがとう。

 

 

本日は、二十四節氣

芒種【ぼうしゅ】末候

 

七十二候

第二十七候  梅子黄(うめのみきばむ)

6月16日~20日ごろ。

ウメの実が熟してくるころ。

 

 

 

 

今日の " 道場長の一日一心 "

『 ​​【わがしのひ】みなづき で しょか を あじわう 「むびょうそくさい」 』

 

 

 

 

​今日、

六月十六日は【和菓子の日】ですね。

 

昨日、

近くの和菓子屋さんに

立ち寄ってみると、

 

すでに

「水無月」が並んでおりました。

 

 

 

 

六月末の

「夏越の祓(なごしのはらえ)」には

少し早いですが、

 

今日は【和菓子の日】

ということで

 

早速買って、

美味しくいただきました。

 

 

 

「水無月」は氷を模した

三角形のういろうに、

 

邪氣を祓うとされる

小豆をのせた初夏の和菓子です。

 

 

 

 

残り半年の " 無病息災 " を

祈る意味が込められております。

 

 

 

​少し早い「水無月」でしたが、

和菓子の日の

ささやかなお祝いとして、

 

とても美味しく、

そして心穏やかにいただきました。

 

 

 

 

皆さまもぜひ今日は、

お氣に入りの和菓子を囲んで、

 

ほっと一息、

ついてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

​美味しい和菓子とともに、

健やかな下半期を迎えましょう。

 

 

 

―――――――――――――――――――

 

 

 

​合氣道琴心館寺崎道場が

大切にしているのは、

ただ技を極めることではありません。

 

日々の生活のなかで

季節の移ろいを味わい、

 

「社会や周囲の人々の喜びに繋がる生き方」を、

ともに探究していくことです。

 

 

​自然の理や

日々の暮らしを通じた氣づきを、

 

この道場長ブログ

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現代の暮らしに活かすヒントが、

ここにあるかもしれません。

 

ぜひバックナンバーもご覧ください。

 

 

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合氣道琴心館寺崎道場

道場長 拝

2026-06-15 03:33:00

" 【和衷協同】 江戸の人々の思いやりと豊かな生き方 "

今朝も目覚めることができた。

ありがとう。

 

 

今週もよろしくお願いします。

 

 

本日は、二十四節氣

芒種【ぼうしゅ】次候

 

七十二候

第二十六候  腐草為蛍 (くされたるくさほたるとなる)

6月10日~15日ごろ。

野原では蒸れて、腐りかけた草の中から蛍が舞い飛び始めるころ。

 

 

 

 

今日の " 道場長の一日一心 "

『 ​​【わちゅうきょうどう】えど の ひとびと の おもいやり と ゆたかな いきかた 』

 

 

 

まだ見ぬ

景色や場との出会いは、

 

いつの時代に

おきましても

 

私たちの心を

大いに弾ませてくれます。

 

 

 

​飛行機や新幹線などない、

江戸の昔。

 

 

すべてを己の足で

歩んだ時代にも

 

人々を熱狂させた、

一大旅行ブームがあったそうです。

 

 

その代表的なものが、

「お伊勢参り」だったそうです。

 

 

 

江戸から約五百キロも離れた

伊勢の地を目指す、

 

大人の足でも

片道十五日はかかる

果てしなく続く過酷な道のり。

 

 

 

 

当時の人々は

「講」という仕組みを作り、

 

皆で少しずつ、

お金を出し合っていたそうです。

 

 

​そして、

くじ引きで選ばれた者が

 

村人たちの

祈りや願いを背負い、

 

はるか遠くへと

旅立ったとのこと。

 

 

 

​その過酷な道のりは

苦労ばかりではなく、

 

道中では

ご当地の美味を味わい、

 

温泉で疲れを癒すといった

現代の観光と変わらぬ、

豊かな楽しみもあったらしいです。

 

 

 

 

​中でも私が深く

感銘を受けますのは、

 

書物などで伝え聞く

街道沿いに暮らす

人々の温かな振る舞いです。

 

 

 

​通りがかる

見ず知らずの旅人に、

 

食事や休む場所を

無償で提供する

風習があったそうです。

 

 

 

見返りを求めることなく、

ただ目の前の人を助ける。

 

 

 

互いに支え合う

その姿は、

 

まさに日本の古き良き

心の豊かさを

表しているかのようですね。

 

 

 

そこには

対立や争いはなく、

 

ただ純粋な

思いやりの心が、

深く交差していたのですね。

 

 

 

 

​現代を生きる私たちも

古(いにしえ)の人々のように、

 

互いに助け合い、

他者を尊ぶ温かな心を持つ。

 

 

​そのような生き方を

見つめ直していきたいものです。

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

​合氣道琴心館寺崎道場が

大切にしているのは、

ただ技を極めることではありません。

 

日々の生活のなかで

他者を深く尊び、

 

互いに助け合いながら

周囲の人の心に灯火を灯すような、

喜びの輪を広げていくことです。

 

 

自然の理(ことわり)や、

日々の稽古を通じた氣づきを

 

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より健やかな生き方や

良好な対人関係の築き方など、

 

現代の暮らしに活かすヒントが

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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合氣道琴心館寺崎道場

道場長 拝

2026-06-12 03:16:00

" 縁は異なもの味なもの|トライアルウィークで出会った中学生とコベカツへの天の助け "

今朝も目覚めることができた。

ありがとう。

 

 

本日は、二十四節氣

芒種【ぼうしゅ】次候

 

七十二候

第二十六候  腐草為蛍 (くされたるくさほたるとなる)

6月10日~15日ごろ。

野原では蒸れて、腐りかけた草の中から蛍が舞い飛び始めるころ。

 

 

 

 

今日の " 道場長の一日一心 "

『 ​​えん は い な もの あじ な もの|とらいあるうぃーく で であった ちゅうがくせい と こべかつ へのてん の たすけ 』

 

 

 

 

​毎週火曜日は

神戸市長田区にある

 

神戸常盤アリーナ(兵庫県立文化体育館)へと

足を運んでおります。

 

 

こちらでは、

五十代から八十代の皆様へ向けた

 

中高齢者向けの合氣道講座にて

講師を務めさせていただいております。

 

 

 

先日、

講座担当の職員の方から

心温まるご依頼をいただきました。

 

 

 

「中学生トライアルウィークの一環として、合氣道を体験させてあげてほしい」

とのことでございます。

 

 

 

トライアルウィークとは

中学生が地域の職場に赴き、

 

実際の業務を体験することで

働くことの大変さや喜び、

社会の仕組みを学ぶための期間です。

 

 

 

 

​本来は

業務体験が主となるものですが、

 

「高齢者の方々と触れ合うことで何かを学ばせてあげたい」という、

会館側の深い愛情からの

ご意向でした。

 

 

 

私は喜んでお受けいたしました。

 

 

 

​しかしながら、

少しばかり

難しい課題もございました。

 

 

 

 

​彼らは

職場体験の場として

神戸常盤アリーナを選んで来たのであり、

 

合氣道をしたいと

願っていたわけではないのです。

 

 

 

私が主宰する

合氣道琴心館寺崎道場に

在籍している中学生たちや、

 

9月から始まります

「コベカツ」の生徒たちとは

状況が異なります。

 

 

 

 

​コベカツとは、全国に先駆けて

神戸市が実施する市立中学校部活動の

地域移行の取り組みです。

 

数ある地域の団体や種目から、

子どもたちが自らの意志で

合氣道を選んで集まってまいります。

 

 

 

 

​合氣道に対して、

何の興味も持っていない子どもたちを

稽古に迎え入れる。

 

 

​全くやる氣のない子どもたちを

どう導くか。

 

 

 

 

​その難しさを

今回、初めて味わうこととなりました。

 

 

 

 

 

​無理に動かそうとしたり

力で従わせようとすれば、

心は離れてしまいます。

 

 

 

​ですが、

これもまた、尊いご縁であります。

 

 

 

自分に起こる

あらゆる出来事は、すべてが必然です。

 

 

 

「たまたま」だとか、

「偶然」などというものは

この世の中には絶対に存在しない。

 

それが、

私の信念でございます。

 

 

 

自らの

臍下の一点に、心を静めること。

 

 

 

​和合する氣持ちで、

自然体で向き合うこと。

 

 

 

 

​ただ、

「ここに来てくれて、ありがとう」と、

 

その思いだけで、

一時間半の指導をさせていただきました。

 

 

 

それが

子どもたちの心を解きほぐし、

場に一体感をもたらしてくれます。

 

 

 

 

​これはまさに、

「天の計らい」であったと

確信しております。

 

 

 

お天道さまは、

私たちの心をいつも見ておられます。

 

 

 

 

​これから始まる

コベカツでの指導へ向けて、

 

私自身が、

並々ならぬ情熱を抱いていること。

 

 

 

 

​その真の情熱に対して

お天道さまが力強い応援として、

 

この貴重な機会を

与えてくださったのだと感じております。

 

 

 

 

 

​来月からの

「コベカツ体験入会」に向けた

 

良き前哨戦として取り組めたことに、

深く感謝しております。

 

 

 

 

皆様の日常におかれましても、

ご家庭や職場で

相手が思い通りに動いてくれないと、

行き詰まりを感じる時があるかと思います。

 

 

 

そのような時こそ、

無理に相手を

コントロールしようとするのではなく、

 

「自分は何のために、これをしているのかと、

 

ご自身の純粋な思いに

立ち返ってみましょう。

 

 

 

相手を変えようとせず、

ただ誠実に

ご自身の役割と向き合うこと。

 

 

 

そこに向ける真っすぐな情熱こそが、

天からの大いなる応援を

呼び込むのではないでしょうか。

 

 

 

お天道さまは、

その真っすぐな姿を必ず見ておられます。

 

 

 

 

​この日の稽古の終わりには、

 

職員の方へ

「今後のコベカツでの指導を行ううえで、非常に貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました」と、

 

深々と感謝をお伝えいたしました。

 

 

 

今週もありがとうございました。

良い週末を。

 

 

 

―――――――――――――――――――――

 

 

 

合氣道琴心館寺崎道場が

大切にしているのは、

道場の中で技を練ることだけではありません。

 

 

​今回の中学生たちとのご縁のように、

自らの情熱に真っすぐに向き合うこと。

 

 

​その誠実な生き方そのものを

道友とともに探究していくことです。

 

 

 

​お天道さまが応援してくださるような

日々の心の持ちようや氣づきを、

 

この道場長ブログ

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

兵庫県合氣道連盟 

合氣道琴心館寺崎道場

道場長 拝

2026-06-11 03:15:00

" 【自然の理】命を繋ぐ蛍の無数の光とバリ島ウブドの追憶 "

今朝も目覚めることができた。

ありがとう。

 

 

本日は、二十四節氣

芒種【ぼうしゅ】次候

 

七十二候

第二十六候  腐草為蛍 (くされたるくさほたるとなる)

6月10日~15日ごろ。

野原では蒸れて、腐りかけた草の中から蛍が舞い飛び始めるころ。

 

 

 

 

今日の " 道場長の一日一心 "

『 ​​【しぜん の ことわり】いのち を つなぐ ほたる の むすう の ひかり と ばりとう うぶど の ついおく 』

 

 

 

七十二候

" 蛍が舞い飛び始めるころ " に

ちなんで、

 

 

​私がまだ幼かったころ、

昭和の高度経済成長期の

神戸の街。

 

 

そんな都会でも、

身近な水辺に

蛍が飛んでおりました。

 

 

 

夜の帳が下りると

柔らかな光を放ちながら、

宙を舞う。

 

 

 

その姿を

今でも鮮明に憶えております。

 

 

 

 

​蛍と申しますと、

私には

忘れられない光景がございます。

 

 

 

 

 

1980年(昭和55年)からの

約十数年間、

 

年に一、二度ほど、計十八回

インドネシアのバリ島へ渡っておりました。

 

 

 

​現地のあたたかな空氣。

 

そして、

どこからともなく漂う、

グダンガラムの独特な香り。

 

これはクローブという

丁子(ちょうじ)を混ぜた、

インドネシア特有のタバコのこと。

 

火をつけるとパチパチと音が鳴り、

甘くスパイシーなその香りは

当時のバリを象徴するものでした。

 

 

美味しい食事。

 

 

微笑みあふれるバリの人々。

 

 

そして何より、

人が少なく素晴らしい波で、

サーフィンができたからです。

 

 

 

中でも

私のお氣に入りだったのが、

 

山間部に位置する

「ウブド」という村でした。

 

 

 

ウブドは

銀細工などが有名で、

芸術と自然が融合した静かな村でした。

 

 

 

世界中から集まる

画家などのアーティストが、

 

「ロスメン」と呼ばれる安宿に

ひっそりと滞在する。

 

 

 

そして、

のんびりと絵を描いている姿が

とても印象的でありました。

 

 

 

 

当時のウブドには

まだ電氣が十分に普及しておらず、

 

夜になれば、

オイルランプの灯りが頼りの生活でした。

 

 

 

 

​その村の中心部、

私にはとっておきの場所がありました。

 

 

 

 

「カフェ・ロータス」

その名の通り、

見渡す限りの大きな池に

見事な蓮の花が咲き誇るお店です。

 

 

 

 

​日が落ち

深い深い闇が訪れますと、

 

そこは、

まったくの

別世界へと変貌いたします。

 

 

大きな池の水面すれすれ、

そして、

周囲の鬱蒼とした木々の合間から、

 

一つ、

また一つと、

淡い黄緑色の光が灯り始めるのです。

 

 

 

やがてそれは、

数え切れないほどの

無数の光の舞いとなります。

 

 

 

 

視界を完全に

埋め尽くすほどの大量の蛍。

 

 

 

あちらで明滅し、

こちらで緩やかな軌跡を描き

 

漆黒の池全体が

光の海に包まれるのです。

 

 

 

 

​それは、

まるで満天の星空が

 

そのまま地上に

零れ(こぼれ)落ちてきたかのようでした。

 

 

 

息を呑むほどの圧巻の光景。

 

 

 

ただただ、

その生命の美しさに圧倒され、

 

時の経つのも忘れて

深く見入っておりました。

 

 

 

あれから約五十年。

 

 

ネットで検索すれば、

老舗「カフェ・ロータス」は

今でも営業しているそうです。

 

 

 

 

しかし、

私が最後に訪れた

 

2000年ごろのウブドには、

もう昔の面影はありませんでした。

 

 

 

大型バスが行き交い

クラクションの騒音が

絶え間なく鳴りやまない、

 

すっかり観光地化された街へと

姿を変えていたのです。

 

 

 

 

あの時、

命を輝かせていた蛍たちの子孫は

今も、生きていけるのでしょうか。

 

 

 

人里離れた静かな地で、

今も命を輝かせていることを

願うばかりです。

 

 

 

 

​蛍という生き物は

成虫になってからは

何も食べないそうです。

 

 

 

葉に降りた

夜露などの水分をとるのみです。

 

 

 

 

その命は、

わずか三日から

長くとも十日ほどと言われております。

 

 

 

 

​そのごく限られた時間の中で、

彼らが光を放ち

夜空を飛び回るのは、

 

子孫を残すための

大切な求愛行動なのですね。

 

 

 

 

​自らの短い

命の炎を燃やし尽くすように光り、

次の世代へと命を繋いでいく。

 

 

 

 

大自然の理(ことわり)に身を委ね、

ただ純粋に

今を生きる姿に

 

私たちは

深く考えさせられるものがあります。

 

 

 

 

​情報と喧騒に溢れる

現代社会に生きる私たちではありますが、

 

時には、

自分自身の命の輝きを

 

静かに見つめ直す時間も

必要なのではないでしょうか。

 

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

 

​合氣道琴心館寺崎道場が

大切にしているのは、

ただ技を極めることではありません。

 

日々の生活に活きる

「心と身体の調和」をはかり、

 

蛍が暗闇に放つ

儚くも力強い光のように、

 

「周囲の人の心に灯火を灯す」生き方を

ともに探究していくことです。

 

 

そして命を尊び、

自然と和合する姿勢を

日々の暮らしの中で「率先躬行」していくこと。

 

 

自然の理や、

日々の稽古を通じた氣づきを

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道場長 拝