2026-09-08 03:17:00

" 江戸の怪異。「置いてきぼり」の語源と本所七不思議のミステリー "

今朝も目覚めることができた。

ありがとう。

 

 

本日は二十四節氣

白露【はくろ】初候

 

第四十三候 草露白【くさのつゆしろし】

九月七日~十一日ごろ。

草に降りた露が、朝の光に白く輝いて見えるころ。

 

 

 

 

今日の " 道場長の一日一心 "

『 ​​えど の かいい。「おいてきぼり」の ごげん と ほんじょななふしぎ の みすてりー 』

 

 

 

 

今年の夏も

お盆の期間に約2週間、

 

恒例となっている

東京、神奈川への出張へ赴き、

関東のお弟子さんたちの指導にあたりました。

 

今年は神奈川では茅ヶ崎に

東京では豊島区と港区に宿泊しました。

 

 

​昨年の同じ時期の

東京出張では両国に宿泊いたしました。

 

 

 

墨田区の下町情緒あふれる

江戸を感じる街並み。

 

夜になれば涼しい風が吹く

隅田川沿いを歩くのが私は大好きです。

 

 

 

​ある日、両国の街を

のんびりと散策して歩いていた時のこと。

 

 

 

ふと、

日大一中・高の校門のすぐ隣に

妙な看板が建っているのを見つけました。

 

 

 

「本所七不思議 両国物語 置いてけ堀・御竹蔵跡」

 

 

そう書かれたその看板には

少し薄氣味の悪い、

幽霊のような絵が描かれていました。

 

 

 

​その「御竹蔵(おたけぐら)」とは、

江戸時代に

幕府が竹や木材などの資材を保管していた

倉庫があった場所のことらしいです。

 

 

まさに看板が建っているこの辺りに、

その大きな御竹蔵があったということですね。

 

 

 

そして、

その御竹蔵の周囲に

ぐるりと巡らされていたお堀が、

 

この「置いてけ堀」

舞台になったと伝えられています。

 

 

 

「本所七不思議(ほんじょななふしぎ)」とは、

江戸時代から

墨田区の本所地域に伝わる

七つの奇妙な怪談話のことらしいです。

 

 

 

​その中でも有名なのが、

「置いてけ堀」

 

 

 

夕暮れ時、

よく釣れるお堀で

魚を獲って帰ろうとすると、

 

水の中から

「置いてけ〜、置いてけ〜」と、

 

得体の知れない恐ろしい声が

どこからともなく響いてくるらしいです。

 

 

恐ろしくなって逃げ帰り

魚籠(びく)を見ると、

釣ったはずの魚がすべて消えているのだとか。

 

 

※魚籠(びく)とは、魚を入れるカゴのこと。

 

 

 

​すぐ近くには

区立両国中学校や両国国技館をはじめ、

 

今年新たにリニューアルされた

江戸東京博物館や緑豊かな旧安田庭園、

 

そして車の行き交う

清澄(きよすみ)通りなどがある、

賑やかな東京都心の街中なのに…

 

 

 

このような江戸の怪異が、

今もひっそりと息づいていることに

 

私はなんとも言えない

不思議な感覚を覚えます。

 

 

 

 

さらに今年の夏も、

亀戸天神社へ参拝に行った際、

 

錦糸町駅からほど近い公園にも

この「置いてけ堀」

ちなんだ河童の像がありました。

 

 

 

高層ビルが立ち並ぶ

大都会の片隅で、

 

江戸の怪談の記憶が

今もこの地を見つめているのですね。

 

 

 

私たちが日常で何氣なく使う、

人を置き去りにする

「置いてきぼり」という言葉。

 

 

 

実は、

この「置いてけ堀」の伝説が

語源になって生まれた言葉らしいです。

 

 

 

​お堀から逃げる際に、

恐怖のあまり

仲間を置いて逃げてしまったことから。

 

あるいは、

「置いてけ〜」

地の底から迫られる怪異そのものから。

 

 

 

いつしか言葉の形を変え、

現代の私たちの日常会話に

すっかり溶け込んでいます。

 

 

 

​何百年も前の

姿形もない恐ろしい

江戸の怪異の記憶が、

 

言葉という形に姿を変えて

現代を生きる私たちの口から

無意識に発せられている。

 

 

 

そう思うと、

背筋が少し涼しくなるような

深いミステリーを感じずにはいられません。

 

 

 

 

​東京という街は

近代的な風景のすぐ裏側に

 

こうした不思議な

歴史の残り香が潜んでいる場所が

多いように思います。

 

 

 

それもまた、

私にとっては「江戸」を感じる

大きな魅力の一つです。

 

 

―――――――――――――――――――

 

 

​合氣道琴心館寺崎道場は

ただ技だけをなぞる道場ではありません。

 

私たちが大切にしているのは、

目に見える現代の景色だけでなく、

 

その土地に刻まれた

見えない歴史や不思議に心を寄せ、

物事の奥深さを共に探究していくことです。

 

 

自然の理(ことわり)や

日々の稽古を通じた氣づきを

この道場長ブログ

『ぼくらの合氣道』でも発信しております。

 

日常に潜む目には見えない何かを

見つけるヒントが

ここにあるかもしれません。

 

ぜひバックナンバーもご覧ください。

 

兵庫県合氣道連盟

合氣道琴心館寺崎道場

道場長 拝

2026-09-07 03:17:00

" 秋の足音と「露けし」の風情 "

今朝も目覚めることができた。

ありがとう。

 

今週もよろしくお願いします。

 

 

本日は二十四節氣

白露【はくろ】初候

 

第四十三候 草露白【くさのつゆしろし】

九月七日~十一日ごろ。

草に降りた露が、朝の光に白く輝いて見えるころ。

 

 

 

 

今日の " 道場長の一日一心 "

『 ​​あき の あしおと と「つゆけし」の ふぜい 』

 

 

 

 

処暑の時期が過ぎ去り、

暦の上では「白露」を迎えました。

 

 

また、七十二候も

「草露白(くさのつゆしろし)」へと

季節は進みます。

 

 

 

日が落ちて

夜が深まるにつれ、

 

ひんやりとした

空氣が辺りを包み込みます。

 

 

 

昔の人々は

このように水氣を含んで

しっとりとした夜の情景を

 

「露けし」と呼んで、

風雅に味わっていたらしいです。

 

 

まとわりつくような暑さも

ようやく和らぎ、

 

少しずつ、

秋の足音が近づいてくるのを

感じる季節となりました。

 

 

 

​私自身も

朝の6時前くらいに外へ出ると、

 

近くに生えている草の葉に

朝露が結ばれているのを

見かけることがあります。

 

 

 

​夜明け前の

静寂に包まれた時間、

 

草の葉の先に

まあるい水滴が、

 

今にもこぼれ落ちそうなほど、

たっぷりと結ばれている姿。

 

 

 

それは

人通りも少ない暗闇の中で

 

冷え込んだ空氣と

静けさが織りなした

天地大自然からの美しい贈り物です。

 

 

 

 

​私たちの日々の行いも

これと同じかもしれませんね。

 

 

 

人知れず

見えないところで

淡々と静かに積み重ねた行いが、

 

やがて美しい露のように結実し

周囲の人の心に灯火を灯す光となります。

 

 

 

​季節の移り変わりは

肌に触れる空氣の冷たさとして

静かに訪れます。

 

 

 

私たちも

日常のわずかな変化を見落とさず、

 

ゆったりとした

深い呼吸とともに、

 

心静かに

秋の訪れを受け入れたいものです。

 

 

―――――――――――――――――――

 

 

​合氣道琴心館寺崎道場が

大切にしているのは、

 

他者にすがらず

見えないところで静かに自らを磨き、

 

季節の移ろいのように

自然の理と調和する生き方を

共に探究していくことです。

 

 

日々の生活に活きる氣づきを

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尊い日常をよりよく生きるヒントが

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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合氣道琴心館寺崎道場

道場長 拝

2026-09-04 03:23:00

" 荒れ狂う野分の中へ。心の中心にピーカンの青空を "

今朝も目覚めることができた。

ありがとう。

 

 

本日は二十四節氣

処暑【しょしょ】末候

 

第四十二候 禾乃登【こくものすなわちみのる】

九月二日~六日ごろ。

稲などの穀物が、ふっくらと実り始めるころ。

 

 

 

 

今日の " 道場長の一日一心 "

『 ​​あれくるう のわき の なか へ。こころ の ちゅうしん に ぴーかん の あおぞら を 』

 

 

 

 

先日、

「野分(のわき)」について

書かれた文章を目にしました。

 

 

台風のことを

昔は「野分」と呼んでいたそうです。

 

 

現代の私たちは「台風」と聞くと、

建物を壊すほどの被害や

恐ろしさばかりを

真っ先に思い浮かべてしまいます。

 

 

 

しかし昔の人々は、

秋の野原の草を

強く吹き分けていくこの風に、

 

恐れの中にも

どこか風雅な趣や、

季節の深い情緒を感じ取っていたらしいです。

 

 

 

​自然の猛威すらも

味わいとして受け入れる。

 

 

昔の人の感性は

とても豊かなものですね。

 

 

 

​その文章の中で

著者はご自身が

台風の目に入った時のことを

空は曇っていたと綴られておりました。

 

 

 

それを読み、

はるか昔の記憶がよみがえりました。

 

 

 

私が合氣道の道を歩む

ずーっと、ずーっと、前の若かりしころ。

 

 

波乗りの趣味が高じて、

高知県でサーファー向けの民宿を

営んでいた時期がございます。

 

 

 

​高知は年間を通じて

よく台風が通過し上陸する土地です。

 

 

 

ある日、

建物が倒壊するのではないかと思うほどの、

猛烈な台風の直撃を受けました。

 

 

​すさまじい

暴風雨が吹き荒れる中、

 

ちょうど

この地の上空を

台風の中心が進んできた時のことです。

 

 

それまでの轟音が

ピタリと止み、

 

風一つない

静けさに包まれました。

 

 

 

​見上げれば

雲一つない

ピーカンの晴天が広がっていました。

 

 

 

ウソのように

静まり返った青い空。

 

 

 

その時間は

30分ほど続いたと記憶しています。

 

 

 

​それが

私の経験した「台風の目の中」です。

 

 

その後、

再び猛烈な吹き返しにあい、

 

台風が通り過ぎた翌朝には、

向かいのお宅の軽四が、

ひっくり返っているほどの凄まじい惨状でした。

 

 

 

 

​昔の人々が

荒々しい野分の中にも情緒を見出したように、

 

どれほど外側が荒れ狂っていても

自然には必ず、

 

風一つない青空が広がる

絶対的な静寂の中心があります。

 

 

 

​これは私たちの

心のあり方にも通じるものがあります。

 

 

 

日々の生活の中で

嵐のような艱難辛苦に見舞われた時、

 

外部の強風に巻き込まれて

右往左往するのではなく、

 

自らの

「臍下の一点(せいかのいってん)」に

心を静め、

 

深く、ゆったりとした呼吸とともに

心の中に台風の目のような静寂を保つこと。

 

 

​中心さえ

ブレることなく静まっていれば、

 

どのような嵐の中でも

物事をありのままに見つめることができますね。

 

 

自分への戒めです。

 

 

今週もありがとうございました。

良い週末を。

 

 

―――――――――――――――――――――

 

 

​合氣道琴心館寺崎道場は

単に技だけを習得する場ではありません。

 

私たちが大切にしているのは、

外側の嵐に飲み込まれず

自らの中心にブレない軸を保ち、

心と身体の調和をはかるあり方を

共に探究していくことです。

 

 

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人生の荒波にも

心穏やかに過ごすヒントが

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合氣道琴心館寺崎道場

道場長 拝

2026-09-03 03:25:00

" 天地静明 "

今朝も目覚めることができた。

ありがとう。

 

 

本日は二十四節氣

処暑【しょしょ】末候

 

第四十二候 禾乃登【こくものすなわちみのる】

九月二日~六日ごろ。

稲などの穀物が、ふっくらと実り始めるころ。

 

 

 

 

今日の " 道場長の一日一心 "

『 ​​てんちせいめい 』

 

 

 

 

「処暑」も

いよいよ大詰めを迎えています。

 

​最近の季節は

春や秋のような

 

暑くもなく、寒くもない

心地よい季節の風情が、

 

ほとんど

なくなってしまったように感じます。

 

 

​春になったなと思ったら

急に暑くなり夏本番を迎えたり、

 

秋を通り過ぎて

あっという間に冬になったと感じることが、

本当に多いように思います。

 

 

 

​でも、

季節は確実に

 

少しずつ、少しずつ

変わっていくのですね。

 

 

 

​私が主宰する

合氣道琴心館寺崎道場

兵庫キャナルタウン合氣道教室の

水曜日と土曜日は、

夕方から夜にかけてのお稽古です。

 

 

16時から17時ころ、

教室にマットを敷いて

稽古の準備をしながら外を見れば、

 

あの刺さるような、

夏の明るさはすっかりなくなっています。

 

 

​少しだけ

薄暗くなった空の色と風の氣配に

 

ああ、もう秋だなぁと

その時、しみじみと思うのです。

 

 

天地の熱氣が静まり、

空氣が澄み明らんでいく。

 

そのような

夕暮れの景色を見つめていると、

 

ふと、

「天地静明(てんちせいめい)」という

言葉が心に浮かびました。

 

​辞書にある四字熟語ではなく、

ネットで検索しても出てこないこの言葉。

 

 

夏の騒がしさが静まり、

澄み切っていくこの美しい情景を

ありのままに表し、

自ら紡ぎ出した私独自の言葉です。

 

 

 

 

​季節は

急に変わるようでいて、

 

実は水彩画の

グラデーションのように

滑らかに移り変わっています。

 

 

 

この曖昧で

美しい過渡期を

 

心静かに

ゆっくりと味わう、

心のゆとりを持っていたいものですね。

 

 

――――――――――――――――――

 

 

​合氣道琴心館寺崎道場の学びは、

慌ただしい日常の中でも

小さな季節の移ろいを感じ取り、

 

自然の理と調和する生き方を

共に探究していくことです。

 

 

天地大自然から学ぶ日々の氣づきを

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道場長 拝

2026-09-02 03:48:00

" 奇跡が重なる初稽古。母校で迎えた歴史的な第一歩と尊きご縁 "

今朝も目覚めることができた。

ありがとう。

 

 

本日は二十四節氣

処暑【しょしょ】末候

 

第四十二候 禾乃登【こくものすなわちみのる】

九月二日~六日ごろ。

稲などの穀物が、ふっくらと実り始めるころ。

 

 

 

 

今日の " 道場長の一日一心 "

『 ​​きせき が かさなる はつけいこ。ぼこう で むかえた れきしてき な だいいっぽ と とうとき ごえん 』

 

 

 

 

昨日、9月1日は

全国に先駆けて、

神戸市立の中学生に向けた

地域クラブ活動「コベカツ」が

産声を上げた日でした。

 

 

2027年から

全国の都道府県ではじまる

中学校の部活動地域移行。

 

 

政令指定都市で

平日、休日ともに

完全移行は神戸市がはじめてです。

 

 

その歴史的な第一歩となる初日に、

当道場も

合氣道琴心館寺崎道場コベカツクラブとして、

記念すべき活動を

スタートさせることができました。

 

 

 

 

これだけでも

身に余る光栄な出来事ですが、

 

お天道さまは、

さらに魂が震えるようなドラマを

私にご用意くださっていました。

 

 

 

​一つは、

活動の舞台となった

湊翔楠(みなとしょうなん)中学校が、

私の母校である、ということです。

 

 

​校舎はすっかり近代的に姿を変え

昔の面影は微塵もありません。

 

校名も旧楠(くすのき)中学校から

湊翔楠中学校に変わりました。

 

 

 

しかし、

確かに自分が三年間、通い詰めた

その同じ大地の上に立っている。

 

 

通用門から校内に

足を踏み入れた瞬間、

 

あの頃の記憶が

走馬灯のように駆け巡り、

胸の奥が熱くなりました。

 

 

 

​そして何より、

最も尊く私の心を打ったご縁は、

 

この記念すべき日に

「コベカツで合氣道をやってみたい」と、

 

純粋な志を抱いて集まってくれた

中学生の女子たちの存在です。

 

 

全国初の試みがスタートする

歴史的なその日。

 

 

我が青春の記憶が眠る

大切な母校の大地。

 

 

そこに、

未来を担う新しい命が集い

共に愉快に初稽古の汗を流す。

 

 

​これほどまでに美しく、

出来過ぎたご縁の巡り合わせが

現実の出来事として起こるのですね。

 

 

 

​お天道さまは、

時に身を切るような

艱難辛苦をお与えになられます。

 

 

しかし時折、天はこうして

すべてがひとつに繋がるような

 

言葉にならない、

魂が揺さぶられるほどの

感動と喜びを授けてくださいます。

 

 

 

​さらに、

全国の自治体が注目する

その初日とあって、

 

学校内には

たくさんのマスコミ、報道陣、

神戸市教育委員会の方々の姿がありました。

 

 

武道場においても

たくさんの報道陣や関係者の方々に

見守られながらの初稽古でした。

 

 

その中のお一人から

「私も入門させてください」と

入会のご希望をいただきました。

 

 

 

この奇跡のようなご縁を

紡いでくださったすべての巡り合わせに、

深く、深く、感謝の意を捧げます。

 

 

本当にありがとう。

 

 

―――――――――――――――――――――

 

 

​合氣道琴心館寺崎道場は

技のみを習得する場ではありません。

 

私たちが大切にしているのは、

天が与えてくださる奇跡のようなご縁に

深く感謝し、

世代を越えて心を合わせ

共に和やかに成長していく道を

探究していくことです。

 

 

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