2019/08/11 15:56
「稽古とは数百数千飽きずに繰り返すこと」八月集中稽古 四日目 8/10 2019 文 合氣道寺崎道場 助教 一ノ瀬 尚
「稽古とは数百数千飽きずに繰り返すこと」
文 合氣道寺崎道場 助教 一ノ瀬 尚
八月集中稽古 四日目 午前稽古
9:00~12:00
前回に引き続き、短刀取りの稽古です。
短刀取り胸突き小手おろし
投げは左半身で、受け(攻撃側)は右手で短刀を持ち、
投げの胸に向かって突いていきます。
投げは胸突き小手おろし(徒手)と同じく
左足を軸に身体を転換させ、左手で受けの右手を上から軽く持ちます。
この時、思い切って自ら相手の右側に飛び込んでいくように転換します。
受けの突いてくる方向に導きます。
受けの氣の流れを尊重し、途中で止めずに充分突かせます。
突かせるだけ突かしきったら、
受けは泳いで遠心力が作用し、
右手は伸び投げの周りを右回りに回ってきます。
受けの勢いのついたところで、
受けの右手を下に下ろすと受けの身体は前のめりになります。
受けが起き上がろうとする反動を利用して
リズム良く受けの小手を下ろし、
短刀を取りながら前方へ投げます。
この時小手を真下に下ろす事が大切です。
右手に取った短刀はのびのびと伸ばして後ろの敵を牽制します。
投げは取った短刀を地面から水平に腕の何処にも力みがなくのびのびとし、
リラックスしている事が重要です。
受けの小手を下ろして、短刀を取るとき
左手で受けの右手を小手おろしにとるまでは徒手と同じです。
小手を返した受けの右手の甲に上からかけ
人差し指の付け根を柄の峰のところに当て
握っている指の方向に落とせば、
簡単に短刀を取ることが出来ます。
熟練してくると流れを切らすことなく行う事が大切ですが、
基本を何度も練習しないうちから流れを氣にしていると
身体の使い方がバラバラになってしまいます。
寺崎先生は私達に何度も
短刀を持った小手にそっと手を当て
小手おろし同様に短刀を取る稽古を
繰り返し繰り返しご指導下さりました。
「潜在意識に入るまで何度も同じ技を繰り返し稽古しなさい」と教えて下さいました。
考えて身体を動かしている間は、
まだまだ潜在意識には入っていません。
例えば、道路を歩いていて信号機🚥が青になった
すると私達は何も考えず、前方と左右を良く確認して安全を認識すれば、
横断歩道を渡ります。
この時、「青は渡るのか?止まるのか?」
「横断歩道を渡るには足で歩くのか?」
「歩くには足をどう使えば歩けるのかな?」
などと考えもしません。
サッと身体も足も動きだしますし、止まることも出来ます。
何も考えなくても身体が勝手に動くようになって
初めて潜在意識に入ったといえます。
そのためには、
一つの技を何百回、何千回と稽古しなければなりません。
しっかりと潜在意識に入るまで、
繰り返し身体と氣の練磨をすることが大切です。
寺崎先生から本日そう学ばせて頂きました。
本日も楽しく愉快にご指導下さりありがとうございました❗
また明日も宜しくお願いいたします。
合氣道琴心館寺崎道場
助教 一ノ瀬 尚
2019/08/11 14:08
「秘めた力」金曜日 学園都市カルチャーセンター 合氣道 師範代稽古 8/9 2019 文 助教 石井ひろ子
「秘めた力」
本日は、助教 石井ひろ子による師範代稽古でした。
金曜日 学園都市カルチャーセンター
合氣道 19:00~20:30
本日の稽古内容
正面打ち小手下ろし 前受身
正面打ち一教 入身
呼吸法
今日は、中学二年の男子
2名がお稽古に来ました。
部活などで、お稽古に来るのが遅れます。
今日参加していた、
おしゃべりが多く、
少し、だらけた印象の
一人の中学生が、
私のあとに、
心身統一の四大原則を
唱和したとき、
私が暗証する前に、
文言を自分から言えたことに
とても感動しました。
「継続は力」
を実感するとともに、
人は
見えない部分に
力を秘めているんだ、
ということを
学ばせてもらいました。
K君、
素晴らしい一面を
ありがとう。
今日の技は、
一級審査基準の技です。
何れも正面打ちです。
正面打ちは
投げは、右半身で構え、
受けの、
打ってこようとする
氣が動いた時に
サッと、
指先から氣を出して右手を挙げます。
受けは、
投げの眉間をめがけて、
重みを腕の最下部において
打ち下ろす。
投げがしっかりと指先から氣を出すことによって
受けは投げの眉間を打つことが出来ず、
正しく稽古すれば、
ぶつかり合うことなく、すーっと、
お互いが氣持ちよく、
かわすことができます。
但し、お互いに充分に指先から氣を出して、
腕のどこにも力みがなく行わなければなりません。
正面打ち小手下ろしでは、
このあと、右半身の場合、
手先から氣を出して、
半円を描くように両手をあげると同時に、
左足を一直線上に進め、受けの背中に回ります。
次に、右足を同じく一直線上に進めながら、
左手で、受けの右手を取り、
背中合わせになり、
完全に顔を反対側に向けます。
この時、手首は強く掴まずに、
小指と薬指で軽くもちます。
強く握るとまた力がぶつかり、上手く相手を導けません。
さらに一直線上に、
左足を大きく進め、体の向きを変えると、
その反動で遠心力がかかり、相手はくるっと
自分の方を向いてくれます。
そして、小手下ろしで前受身をとらせます。
相手を投げようとすると、
争いの気持ちが生じてしまいます。
受けの指先は
地面を向いています。
氣 は下方向に流れています。
その流れを、邪魔することなく、
氣 が出ている方向に
臍下の一点から
下ろすと、
氣 が流れる方向に、
相手は
気持ち良く受身ができます。
師範代稽古に入らせていただき、
これまで
経験しようがなかったことを、
学ばせていただきます。
一生学び続けていきます。
合氣道琴心館寺崎道場
助教 石井ひろ子
2019/08/11 06:52
「まさか自分が早速実践することになるとは!」土曜日 コープカルチャー兵庫 はじめてみよう!子ども合氣道 8/10 2019 師範代稽古 文 助教 辻本友樹
兵庫コープカルチャー
第二、四土曜日
「はじめてみよう!子ども合氣道」
14:15~15:15
本日は、助教辻本による師範代稽古でした。
夏休み真っ最中ですが、子ども達は元氣に稽古に来ていました。
本日の稽古内容、
片手交差取り呼吸投げ
胸突き小手下ろし
呼吸動作
子ども合氣道では、寺崎師範に
『悲しい時、辛い時ほど笑顔になるのですよ!』
と教わります。
笑顔になるとプラスの氣が出て、
プラスの心になるからです。
嬉しい時や楽しい時に笑顔になるのは簡単です。
しかし、
悲しい時、辛い時、大失敗をしてしまった時、
笑顔になるのは簡単ではありません。
実は、私、今朝、大変な失敗をしてしまいました。
詳しい内容はここでは控えますが、
守るべき約束の時間を守れなかったのです。
どんな理由があっても、
どんなに後悔しても時間は戻りません。
自分が情けなくなり落ち込みました。
本日は寺崎師範の師範代稽古をさせていただく大切な日です。
元氣に合氣道に来てくれる子ども達に、
私の落ち込んだマイナスの氣を伝えるわけにはいきません。
そう思った時に、
『悲しい時、辛い時ほど笑顔になるのですよ!』
という寺崎師範の言葉を思い出しました。
コープカルチャー兵庫に到着して、
道衣に着替える時から笑顔!
マットを敷く時も笑顔!
子ども達と保護者の皆さんが入室してくる時も笑顔で大きな声で挨拶!
稽古開始の挨拶、準備体操、合氣体操、いつも以上に笑顔と臍下の一点から号令をかけることを意識しました。
稽古中も私が笑顔なので、子ども達もつられるように笑顔になりました。
自分の笑顔と子ども達の笑顔で、
私の心はいつの間にかプラスに変わっていました。
「いつまでも起こしてしまった失敗に落ち込んでいても仕方がない」
「何がいけなかったのか?」
「何故、そうなったのか?」
そして、
「今後どうするのか?」
落ち着いて考えることができました。
私も子ども達もこれからまだまだたくさんの失敗、
悲しいこと、
辛いことに出会うと思います。
そんな時に、いつまでも落ち込んでマイナスの心になってしまってはいけません。
だからこそ、
寺崎師範はいつも子ども達に合氣道を通じて、
『元氣にすれば失敗しても大丈夫!』
『悲しい時、辛い時ほど笑顔になるのですよ!』
と指導されているのだと実感しました。
まさか私が早速実践することになるとは!
苦い経験ですが、大変勉強になりました。
必ず今後の成長の糧にします。
笑顔でプラスの氣を出して、
引き続き楽しい夏休みを過ごしてくださいね!
合氣道琴心館寺崎道場
助教 辻本友樹
2019/08/07 08:32
「合氣道は争わざるの理」八月集中稽古 三日目 午後 8/5 2019 文 合氣道寺崎道場 助教 一ノ瀬 尚
「合氣道は争わざるの理」
文 合氣道寺崎道場 助教 一ノ瀬 尚
八月集中稽古 三日目 午後稽古
16:00~19:00
午前に引き続き、短刀取りの稽古です。
短刀取り正面打ち呼吸投げ
投げは右半身で、受け(攻撃側)は右手で短刀を持ち、投げの額に向かって切り下ろす。
投げは一教技の折れない腕で右手から氣を出し、
受けの振り下ろしてくる短刀すれすれに振り上げると、
受けの短刀は額に来ず空を切る。
同時に投げは左足を受けの右後ろに踏み込み、
右手で下りてくる受けの右腕の二の腕辺りを、
左手で受けの左頬を自分の右肩から鎖骨辺りにピタッと密着させ、
同時に腕回し技の要領で下に導きます。
この時、相手と密着することが重要です。
距離があると相手に切られたり、攻撃を受けてしまいます。
密着すればするほど、相手の攻撃を受けません。
受けの腕と首が一度下げられた反動で起き上がってくる力を利用して、
右手を大きく振り上げ受けの氣を上に導くと、
受けは頭を上へ向け身体が後方にそります。
人間は下がると反動で上がる習性があるので、この力を利用します。
この時投げは相手と密着したまま、
右手の力を抜き、肘から相手の胸の正中線を下に押し下げます。
これも腕回し技の要領で、
腕から充分に氣を出して腕の重みで下ろさねばなりません。
すると受けは仰向けに倒れます。
投げは倒れる受けの右肘の辺りを右手で内側から抑え、
受けが倒れ終わったとき、
受けの右手を自分の右手と右太腿の外側で、挟み込むように抑えます。
投げは左手で受けの右手を三教にとり、
右手の指を曲げて受けの右手に沿わせながら、そっと上に上げてくると、
受けの持っている短刀の柄の部分にあたります。
投げはそのまま左手で受けの右手の三教を極めながら、
臍下の一点から受けの頭のほうを回るように歩けば、
受けはうつ伏せになり、
受けが持っている短刀を抜くことが出来ます。
この技の一番注意したい点
受けは投げに氣を導かれ上向きになり、
倒れるときに短刀で投げの胴辺りを切ってみます。
この時、切られるようではいけません。
投げは右手で受けの氣を上に導いて、
受けの顔、身体を上に向かせた時、
左手で受けの左頬を抑え、
自分の右肩にピタッと密着させておかねばいけない。
受けの頭が投げの肩に付いていると、
受けの右手は上に伸びており、投げを切ることは出来ません。
そのまま真っ直ぐに受けを下に落とし、
投げは右手で短刀を持った受けの右手を内側から抑えたら、
受けは投げを切ることは出来ません。
実際に寺崎先生に投げられてみて
まず対峙した時にすでに氣で抑えられていて、
頭をしっかりと先生の肩に付けられ上方に導かれた時の威力が凄まじく、
切りになどいけない。
でも嫌な氣は全然しません。
とても心地よく導かれるので、
全てを先生に委ねられます。
これは、先生に「投げてやろう」という氣が全くないから、そうなるのですね❗
それと三教がとても良く効いてます❗
三教が緩かったら短刀を離さずに持っていられるけど、
先生に三教とられたら待ってなどいられない。
一挙手一投足に正確に緩みがあってはならないことを学びました。
合氣道は「争わざるの理」を学びます。
自分に本氣で襲いかかってきた相手と仲良くお友達にならないと相手を導けない❗
「稽古、日常においても常に
「争わざるの理」を実践しなければならない。
そこに例外も建前もないことを心しなければならない」と教えて下さいました。
午後の稽古内容
合氣体操
腕回し技
前進後進技
転換運動
短刀取り正面打ち呼吸投げ
短刀取り横面打ち四方投げ
短刀取り胸突き小手下ろし
短刀取り胸突き一教
短刀取り逆手持ち横面打ち呼吸投げ入身
呼吸動作
呼吸法
統一の印
寺崎先生
本日も丁寧なご指導ありがとうございました。
次の集中稽古も宜しくお願いいたします🙇
合氣道琴心館寺崎道場
助教 一ノ瀬 尚
2019/08/06 16:21
「短刀取りとは物事に真剣に取り組む生活を送るための稽古です」八月集中稽古 三日目 午前 8/5 2019 文 合氣道寺崎道場 助教 一ノ瀬 尚
「短刀取りとは物事に真剣に取り組む生活を送るための稽古です」
文
合氣道琴心館寺崎道場
助教 一ノ瀬 尚
八月集中稽古 三日目 午前稽古
10:00~12:00
寺崎先生の教え
道場は楽屋である。
楽屋とは出演者が出演の支度をしたり、休息したりする部屋のことであり、
ここでの稽古は失敗は許されるが、舞台での失敗は許されない。
日々、私達は道場で稽古していますが、
道場でいくら技が上手く出来ても、道場外で出来なかったら意味がない。
私達の舞台とは、
日常生活であり、
家庭であり、
職場であり、
学校であり、
仕事であり、
人付き合いであり、
恋愛でもあります。
ここでの失敗は、信用を失い、命をも落としかねません。
そのためにも道場での稽古は、真剣に取り組まねばなりません。
道場でいくら短刀取りが上手く出来ても、
道場外で刃物を突き付けられ、
ガタガタ震えているようでは、何にもなりません。
いかなる状況下においても、
全身から氣を出して悠々として、落ち着いていなければなりません。
そのために私達は、
臍下の一点を鍛練し、氣を出す稽古をしている。
人間は、落ち着いているのが当たり前で、
その時、全ての力が使え、自分でも驚くような力を発揮できます。
その力を練磨するための稽古が短刀取りの稽古です。
寺崎先生からはいつもそう教わっています。
短刀は、木製のものを使用しますが、
これを真剣と思って扱わねばならない。
木製のものを常に真剣と思って扱っていれば、
本物の真剣が目の前にきても慌てることなどありません。
「そんなときは、木だと思え❗」と寺崎先生から教わりました。
私は先生のこの言葉というか?、
フレーズ?、
この言い回しが大好きなんです❤️
なんで?わかんない。("⌒∇⌒")
本題に戻ります。
これは、ただの稽古のみならず、
日常においても心して、
常に氣を出して、
ほんの僅かな隙もない、
物事の一つ一つに真剣に取り組む生活を送る稽古です。
短刀取りの稽古をするにあたって、
真剣ですから、いかなる場合でも絶対に刃の部分には触れてはいけません。
短刀の持ち方は、通常は刃を下にして持ちます。
刃を上にして逆手に持つこともあります。
受けが短刀で切りかかったり、
突いてきた相手を投げたり、
抑えたりして短刀を奪い取った後に、
次の技に移るために相手に短刀を渡します。
「えっ!どうして奪い取った短刀をわざわざ相手に渡しちゃうの?」と思いますよね😃
でも、これは稽古なので。
実戦ではそんなことは、もちろんしませんよ❗
奪い取った短刀は、
峰の部分を刃に触らぬように持ち、柄を相手に向けて渡します。
受けは短刀の柄を握って受け取り、
持ち変えることなく瞬時に投げを攻撃出来ます。
投げは、相手に(受け)に渡せば瞬時に間合いをとって攻撃に備えなければなりません。
短刀の受け渡しは、双方とも充分に氣が出ていないといけません。
この受け渡しは単に短刀取りの技だけに限ったことではありません。
刃物を相手に渡すときは絶対に刃を相手に向けてはならない。
刃は、自分のほうに向けるか、外に向け、
柄を相手に向けて相手に持ちやすく、
危険を感じさせないように渡すのが礼儀です。
続いて技の解析に移りますが、
次の午後の日々の稽古でしっかり書きたいと思います。
本日の稽古内容
合氣体操
腕回し技
転換運動
短刀の受け渡し
短刀取り正面打ち呼吸投げ
短刀取り胸突き小手下ろし
呼吸法
寺崎先生
今日も楽しいお稽古ありがとうございました🤗
また次の集中稽古
宜しくご指導下さい。
合氣道琴心館寺崎道場
助教 一ノ瀬 尚