2019/08/06 16:21
「短刀取りとは物事に真剣に取り組む生活を送るための稽古です」八月集中稽古 三日目 午前 8/5 2019 文 合氣道寺崎道場 助教 一ノ瀬 尚
「短刀取りとは物事に真剣に取り組む生活を送るための稽古です」
文
合氣道琴心館寺崎道場
助教 一ノ瀬 尚
八月集中稽古 三日目 午前稽古
10:00~12:00
寺崎先生の教え
道場は楽屋である。
楽屋とは出演者が出演の支度をしたり、休息したりする部屋のことであり、
ここでの稽古は失敗は許されるが、舞台での失敗は許されない。
日々、私達は道場で稽古していますが、
道場でいくら技が上手く出来ても、道場外で出来なかったら意味がない。
私達の舞台とは、
日常生活であり、
家庭であり、
職場であり、
学校であり、
仕事であり、
人付き合いであり、
恋愛でもあります。
ここでの失敗は、信用を失い、命をも落としかねません。
そのためにも道場での稽古は、真剣に取り組まねばなりません。
道場でいくら短刀取りが上手く出来ても、
道場外で刃物を突き付けられ、
ガタガタ震えているようでは、何にもなりません。
いかなる状況下においても、
全身から氣を出して悠々として、落ち着いていなければなりません。
そのために私達は、
臍下の一点を鍛練し、氣を出す稽古をしている。
人間は、落ち着いているのが当たり前で、
その時、全ての力が使え、自分でも驚くような力を発揮できます。
その力を練磨するための稽古が短刀取りの稽古です。
寺崎先生からはいつもそう教わっています。
短刀は、木製のものを使用しますが、
これを真剣と思って扱わねばならない。
木製のものを常に真剣と思って扱っていれば、
本物の真剣が目の前にきても慌てることなどありません。
「そんなときは、木だと思え❗」と寺崎先生から教わりました。
私は先生のこの言葉というか?、
フレーズ?、
この言い回しが大好きなんです❤️
なんで?わかんない。("⌒∇⌒")
本題に戻ります。
これは、ただの稽古のみならず、
日常においても心して、
常に氣を出して、
ほんの僅かな隙もない、
物事の一つ一つに真剣に取り組む生活を送る稽古です。
短刀取りの稽古をするにあたって、
真剣ですから、いかなる場合でも絶対に刃の部分には触れてはいけません。
短刀の持ち方は、通常は刃を下にして持ちます。
刃を上にして逆手に持つこともあります。
受けが短刀で切りかかったり、
突いてきた相手を投げたり、
抑えたりして短刀を奪い取った後に、
次の技に移るために相手に短刀を渡します。
「えっ!どうして奪い取った短刀をわざわざ相手に渡しちゃうの?」と思いますよね😃
でも、これは稽古なので。
実戦ではそんなことは、もちろんしませんよ❗
奪い取った短刀は、
峰の部分を刃に触らぬように持ち、柄を相手に向けて渡します。
受けは短刀の柄を握って受け取り、
持ち変えることなく瞬時に投げを攻撃出来ます。
投げは、相手に(受け)に渡せば瞬時に間合いをとって攻撃に備えなければなりません。
短刀の受け渡しは、双方とも充分に氣が出ていないといけません。
この受け渡しは単に短刀取りの技だけに限ったことではありません。
刃物を相手に渡すときは絶対に刃を相手に向けてはならない。
刃は、自分のほうに向けるか、外に向け、
柄を相手に向けて相手に持ちやすく、
危険を感じさせないように渡すのが礼儀です。
続いて技の解析に移りますが、
次の午後の日々の稽古でしっかり書きたいと思います。
本日の稽古内容
合氣体操
腕回し技
転換運動
短刀の受け渡し
短刀取り正面打ち呼吸投げ
短刀取り胸突き小手下ろし
呼吸法
寺崎先生
今日も楽しいお稽古ありがとうございました🤗
また次の集中稽古
宜しくご指導下さい。
合氣道琴心館寺崎道場
助教 一ノ瀬 尚