2019/08/20 08:11
「表面からは見えない」 日曜日 ヨークカルチャー加古川 日曜子ども合氣道 8/18 2019 文 助教 石井ひろ子
日々の稽古
「表面からは見えない」
文 助教 石井ひろ子
ヨークカルチャー加古川 日曜子ども合氣道15:00~16:00
ここにやって来る子どもたちは
いつも、氣が出てるなーと感じます。
今日は一番に、
元気よく7才の男の子が、
道場に入ってきました。
彼の行動は
落ち着きがなく、
人の話を聞いていないように
見受けられます。
しかし、
ちゃんと聞いているのです。
二人で組んで
お稽古を始めます。
先生に、
個別に教えていただくと、
誰よりもスムーズに
体を動かす事ができます。
柔らかい頭と、
素直な心がみえます。
言われたとおりに、
素直に
そのままするとよいということを、
改めて、
彼は教えてくれます。
藤平光一先生、琴地 茂先生の教えを、
常々、
寺崎師範が
私たちに
伝えてくださっています。
素直が一番‼️です。
本日のお稽古
片手交差取り小手下ろし
片手交差取り四方投げ
片手交差取り呼吸投げ
合氣道琴心館寺崎道場
助教 石井ひろ子
2019/08/18 07:09
「誰にでも初めてがある」 土曜日 コープカルチャー神戸北 こども合氣道 8/17 2019 文 助教 辻本友樹
コープカルチャー神戸北
第一、第三土曜日
「心も体も元氣になろう!こども合氣道」
14:45〜15:45
夏休みも終盤!
暑い日が続いていますが子ども達は元氣に稽古に来ていました。
本日から新たに二名の入会がありました!
本日の稽古内容、
片手交差取り四方投げ
横面打ち四方投げ
コープカルチャー神戸北のこども合氣道は、
開講して四回目の稽古でした。
今日はとても感動したことがありました。
前回の稽古で、
後ろ回り受け身、
膝を床についたまま滑らかに前後に進む膝行(しっこう)という動きが、
なかなか上手くできなくて、
悲しくなった子どもがいました。
本日も
後ろ回り受け身と
膝行を行ったのですが、
前回の稽古の時よりも
とても上手にできるようになっていました!
驚きました!
「凄いな!!できてるよ!!」
と私が声をかけると、
「うん!!」とうなずいて、
満面の笑顔を見せてくれました。
コープカルチャー神戸北の稽古は二週間に一回。
いずれできるようになりますが、
何もせずにできるようになるのではありません。
この子達は、
私が稽古中にお伝えしたことを家でも稽古してくれていたのです。
とても感動しました。
今日から入会の二名も、
はじめは上手くできなくても、
「楽しい!」
「上手くなりたい!」
というプラスの心で続ければ、
人によって早い遅いはありますが、
必ずできるようになるからね!
誰にでも初めてがあります。
私も師匠の寺崎師範に
何度も何度も教えていただいて、
少しずつできることが増えてきています。
私がお伝えいただいたことを
「楽しいな!」
「できるようになりたいな!」
と子ども達のプラスの心を育めるように
正しくお伝えしていきたいと思います。
しかし、
横面打ち四方投げは、ちょっと難しかったかな?
横面打ち四方投げで使う
前進後進技という足の動きは、
大人でも難しいです。
でも大丈夫、
「楽しいな!」
「できるようになりたいな!」
とプラスの心で続ければ、
必ずできるようになりますからね。
次回のお稽古も元氣に会えることを楽しみにしています!
寺崎道場 助教 辻本友樹
2019/08/12 14:33
「指導者を目指す相反する二組の門人達」集中稽古 五日目 8/11 2019 文 師範 寺崎秀行
「指導者を目指す相反する二組の門人達」
文 師範 寺崎秀行
集中稽古 五日目 9:30~12:30
※まず最初にここから先に記載しています内容は
合氣道寺崎道場で合氣道の指導者を目指す指導者育成の為の集中稽古であり、
その為の心得です。ご承知の上、お読みください。
お盆休みを返上しての夏季集中稽古も明日で終了です。
ここで稽古する門人から「八月にあと四~五回、私達に稽古をつけてください❗」
との熱い要望を受け八月四週~五週目にかけて神戸で夏季集中稽古を続けることになりました。
この門人たちの熱意と合氣道に対する真剣さも当然のことながら、人としての生き方、人生の学びに対する一生懸命さには師範の私も脱帽します。
この門人たちには本当に色々な事を学ばせてもらってます。
ここに指導者として学ぼうとする対照的な相反する二組の門人がいます。
先にはっきりしておかねばならないことは、
この二組の指導者を目指す門人のどちらも正しいということです。
どちらも真剣に指導者を目指す稽古を日々続けております。
心得、行動力、想いが対照的で相反しており、どちらも正しく間違いではありません。
物体に光を当てれば、明るい部分があれば、暗い部分もあります。
光の当たる方向や角度により日向と日陰、明と暗が現れます。そのどちらも正しいのは事実です。
ただ、南へ行きたければ南の方向に歩かねばなりません。
南へ行きたいのに北の方向に歩いていたのでは、いつまでたっても南にたどり着くことはできません。
これは事実です。
このように指導者を目指すなら指導者向けの稽古が必要です。
指導者には指導者向けの一般ユーザーには一般ユーザーの稽古法があります。
学ぶ側も指導者を目指すなら、その為の心得と行動力が必要になります。
それを教える指導者は、どちらにも平等に熱意と愛情を持って指導しなければなりません。
それを受け止める学ぶ側が対照的であり、相反する二組の指導者を目指す門人たちです。
では、具体的に実際にあった事案を記していきましょう。
先に記した夏季集中稽古に参加している門人たちは、関東在住であり一ヶ月に三~四回の稽古しか出来ません。
なぜなら師範の私が関西在住ですので。
このグループを利便上①とします。
もう一つの門人たちは、私と同じく関西在住で自宅も車で15分~30分程度の距離で、月に12回~16回の稽古に来ています。このグループを②とします。
このように、二組の門人たちの環境が全然違います。
①の門人にNという門人がおり、合氣道寺崎道場では一番進歩著しい全ての門人の模範になる門人です。
Nが入門して一ヶ月程たった頃にある相談を受けました。
それは、自分の悪い癖である「物事を先伸ばす癖を直したい」でした。
仕事でも納期にはいつもギリギリで、人との待ち合わせもギリギリでイライラすることが多かった。
でも、仕事の納期も人との待ち合わせも遅れたことは一度もないので、
そうなる前に絶対に克服したいということでした。
まず合氣道を学ぶ上で基本となる
天地の法則、
氣の原理、
心身統一、
心が身体を動かす事を教え、
合氣体操の前後技、八方技を体得することにより、
物事に対する氣の向け方を学ばせました。
その後、時間は戻ってはこない、相手がいることなら
その相手の時間をも無駄にする事などを指導しました。
直面した事に集中する事の大切さを感じたNは、
人並みならぬ心身統一体の稽古をひたすら一人で来る日も来る日も続けました。
磐石な姿勢と心の状態を会得してからは、時間にも余裕をもち、
納期の二週間以上前にはお得意先に納品を済ませていると聞いています。
私達の師である藤平光一先生が確立された「執務の五原則」をNは日々実行しました。
自分から仕事を見つけ、
逐一メモをとり、
今やれることは今やり、
寝る前に明日の仕事の手順を考え、
朝起きたらメモを見る
この執務の五原則をNが主体となって他の①門人もこれを日常において実行している。
これはNの指導力の賜物だ。
また、普段から師範である私とは関西と関東という距離があるため、
常に氣を通わせておかねばならないと考えたNは、
毎日の予定を細かくLINEで私に送信するようになり、
①門人にこれを徹底させた。
その内容は、朝から就寝時までの細かい予定だ。
朝何時に起床、
何時に何々、
何時に仕事場に行き何時まで仕事、
何時に趣味のサーフィンをするため海をチェック、
何時に呼吸法、統一の印、
部屋の掃除、何時に夕食、
寝る前の呼吸法、統一の印、
明日の予定というようにNのみならず、
①全ての門人から日々LINEで送られてきます。
日々、読むのが大変ですし、その都度返信も出来ませんが、
これが私と①門人の間で氣が滞らない稽古法であります。
予定がわかると、「今は、仕事中だな」とか、
「海のチェック、波良いかな?」
「今は展示会で名古屋に来てるのか?」
「呼吸法の時間か?では一緒に呼吸法をやろうか」っていうように、
距離の離れている相手に氣が届けられます。
そうすれば、例え月に四~五回程の稽古でも稽古前のお互いの心の前段取りが既に出来ているから、
自ずと内容も濃いものになる。
「今は、仕事中だからLINEしても既読にはならないな」と送信した私も分かっているから、
中々既読にならなくても不安にはならないし、
見れない時間にはそもそもLINEを送らない。
そんな日々の氣の通いがあるから、
間違いを犯さないし、
失礼な言動などあるはずもないから、
いつも楽しく愉快に稽古が出来る。
①門人たちに激しく叱ったことなど一度もない。
その必要がないから。
②門人は、私と月に半分は稽古で会っているし、稽古以外でも会おうと思えば、すぐにでも会える距離にいる。
だからか?
①門人たちのようにする門人は②にはいない。
その結果、②門人と私との意思疏通が滑らかに進まないことが良くある。
「そんなことで何故、時間をとらねばならないのか?」
「何故そのような言動が出来るのか?」
激しく叱りつけることもしばしばである。
しかし、その殆どがとてもくだらないことが多く、何度も同じ失態をする。
「はい、申し訳ございません」と言った、その直後にまた同じような失態を平氣でする。
これは、明らかに私と②門人との間の氣の滞りが原因だ。
私としては平等に指導しているにも関わらず、こんなに差が出ている。
日々の予定LINEの送信など「こうしろ❗」と私が命令した訳でもないが、
①門人は自発的にそうしていた。
執務の五原則「自分から仕事を見つける」これだ❗
言われてやることには氣が出ない。
それは、進んで自らやろうとした訳でもないから。
でも自分からやろうとした事には
当然、氣が出ている。
②門人は、言われたことはやるが、言われないことはやらない。
言われた事だから、氣が出ない。
なので、同じ失態を繰り返す。
もう一度言うが、どちらも正しい。プラスに取るほうへ進めばいい。
中々、技を覚えられない②門人に
毎朝、技を一つ決めて一人でイメージトレーニングしてみて、
出来ても出来なくても「今朝はこの技やりました。出来ました❗」とか
「うまく出来ませんでした」というようにLINEで送ってきなさいと指導しました。
これは、技の復習はもちろんの事、技の名称を書くだけでも潜在意識に入る、とても良い稽古法です。
しかし、現状では送ってきたり、こなかったりです。
これでは意味がありません。
毎朝やるから、意味がある。
人間なので朝、氣が出ている時もあれば、出てない時もある、
心と身体がプラスの時もあれば、そうでないこともある。
しかし、私達は、いつでも氣を出す稽古をしているし、
いつでもプラスになれる法則を知っている。
だから、これを後進に教えてあげないといけない❗
これが指導者としての責務です。
自らこれを実行しなければなりません❗
この毎朝のイメトレも①門人には「やりなさい」と言ったことはないが、
自主的に毎朝の予定とともに送られてくる。
私は良く「ウサギとカメ」の話をする。
「ウサギとカメならカメになれ❗」
勿論、何事も早急に理解、会得し実行出来れば良いが、中々そうはいかない。
私自身、何事もカメだ。
人の数十倍練習しないと人並みにはなれない。
自分の事は自分が一番よく知っている。
ただ、私のいうカメは確実に前に進まねばならない。
一日に例え半歩でも進めば確実に前に進んでいることになるが、後戻りしてしまってはカメにもなれない。
①②門人達が近い将来、指導者として弟子をもち指導をしていくようになれば、
今よりも私と会う時間は少なくなるし、
自分の稽古も少なくなってくるのは事実です。
今よりも濃い師弟関係になければいけないから、
日々の氣の交信を頻繁にし、スムーズに連絡等を出来なければいけない。
その為の稽古であることを指導者を目指す門人は、
肝に命じておかねばならない。
②門人は、私の出稽古の間は、特に氣を出しておかねばならない。
この間は私は近くにいないし、何かあって関東から帰省するにも時間がかかる。
その間の寺崎道場の全てを自分たちが責任を持って取り仕切る位の意氣込みはないのだろうか?
指導者を目指してるんだろう?
①門人達は、Nが師範代稽古をしている。
道場の確保、日程から全て自分たちで行い
その都度、的確な連絡を怠ることはない。
そこに天と地の差がある。
しかし、私も含め①門人は、②門人に感謝の氣持ちを忘れてはならない。
②門人は、私の出稽古、留守中、私の代わりの師範代稽古を努めてくれている。
②門人がいなければ、①門人の集中稽古も出来ない。
また、②門人は、①門人達が月に僅な限られた時間しか稽古出来ないことを理解し、
その間は師範にもそこに集中出来るよう心配事を作らず安心して稽古出来るよう努めなければならない。
お互いに尊重し、相手の立場に立たなければいけない。
合氣道五原則である。
しかし、相反する二組の派閥も歓迎することである。
仲良しだけではいけない。
色々な主張があり、意見もある。
ここで、合氣道を学ぶものがどの様な行動をするのか?
私は少し離れて見守る事にしている。
道は同じです。
道を登り極めた頂上の景色も同じです。
必ず、分かりあえます。
まだまだ記したい事はいくらでもありますが、
きりがないので今日はこのくらいで。
大切な事は、指導者として自分に足りないものは何か?
それは、全て「執務の五原則」にある。
これを実行すれば必ず、
足りないものが見えてきて改善に向かい克服出来るようになる。
するか?
しないか?は
自分次第だ。自分で決めろ❗
それは氣の出ている行動だから。
前に進むカメになれ❗
臍下の一点に心を静めて、
自身のこれまでの言動にもう一度帰って考えてみろ❗
今日の稽古内容
合氣体操
転換運動
腕回し技
短刀取り横面打ち四方投げ
短刀取り胸突き一教
呼吸動作
呼吸法
統一の印
合氣道琴心館寺崎道場
師範 寺崎秀行
2019/08/11 15:56
「稽古とは数百数千飽きずに繰り返すこと」八月集中稽古 四日目 8/10 2019 文 合氣道寺崎道場 助教 一ノ瀬 尚
「稽古とは数百数千飽きずに繰り返すこと」
文 合氣道寺崎道場 助教 一ノ瀬 尚
八月集中稽古 四日目 午前稽古
9:00~12:00
前回に引き続き、短刀取りの稽古です。
短刀取り胸突き小手おろし
投げは左半身で、受け(攻撃側)は右手で短刀を持ち、
投げの胸に向かって突いていきます。
投げは胸突き小手おろし(徒手)と同じく
左足を軸に身体を転換させ、左手で受けの右手を上から軽く持ちます。
この時、思い切って自ら相手の右側に飛び込んでいくように転換します。
受けの突いてくる方向に導きます。
受けの氣の流れを尊重し、途中で止めずに充分突かせます。
突かせるだけ突かしきったら、
受けは泳いで遠心力が作用し、
右手は伸び投げの周りを右回りに回ってきます。
受けの勢いのついたところで、
受けの右手を下に下ろすと受けの身体は前のめりになります。
受けが起き上がろうとする反動を利用して
リズム良く受けの小手を下ろし、
短刀を取りながら前方へ投げます。
この時小手を真下に下ろす事が大切です。
右手に取った短刀はのびのびと伸ばして後ろの敵を牽制します。
投げは取った短刀を地面から水平に腕の何処にも力みがなくのびのびとし、
リラックスしている事が重要です。
受けの小手を下ろして、短刀を取るとき
左手で受けの右手を小手おろしにとるまでは徒手と同じです。
小手を返した受けの右手の甲に上からかけ
人差し指の付け根を柄の峰のところに当て
握っている指の方向に落とせば、
簡単に短刀を取ることが出来ます。
熟練してくると流れを切らすことなく行う事が大切ですが、
基本を何度も練習しないうちから流れを氣にしていると
身体の使い方がバラバラになってしまいます。
寺崎先生は私達に何度も
短刀を持った小手にそっと手を当て
小手おろし同様に短刀を取る稽古を
繰り返し繰り返しご指導下さりました。
「潜在意識に入るまで何度も同じ技を繰り返し稽古しなさい」と教えて下さいました。
考えて身体を動かしている間は、
まだまだ潜在意識には入っていません。
例えば、道路を歩いていて信号機🚥が青になった
すると私達は何も考えず、前方と左右を良く確認して安全を認識すれば、
横断歩道を渡ります。
この時、「青は渡るのか?止まるのか?」
「横断歩道を渡るには足で歩くのか?」
「歩くには足をどう使えば歩けるのかな?」
などと考えもしません。
サッと身体も足も動きだしますし、止まることも出来ます。
何も考えなくても身体が勝手に動くようになって
初めて潜在意識に入ったといえます。
そのためには、
一つの技を何百回、何千回と稽古しなければなりません。
しっかりと潜在意識に入るまで、
繰り返し身体と氣の練磨をすることが大切です。
寺崎先生から本日そう学ばせて頂きました。
本日も楽しく愉快にご指導下さりありがとうございました❗
また明日も宜しくお願いいたします。
合氣道琴心館寺崎道場
助教 一ノ瀬 尚
2019/08/11 14:08
「秘めた力」金曜日 学園都市カルチャーセンター 合氣道 師範代稽古 8/9 2019 文 助教 石井ひろ子
「秘めた力」
本日は、助教 石井ひろ子による師範代稽古でした。
金曜日 学園都市カルチャーセンター
合氣道 19:00~20:30
本日の稽古内容
正面打ち小手下ろし 前受身
正面打ち一教 入身
呼吸法
今日は、中学二年の男子
2名がお稽古に来ました。
部活などで、お稽古に来るのが遅れます。
今日参加していた、
おしゃべりが多く、
少し、だらけた印象の
一人の中学生が、
私のあとに、
心身統一の四大原則を
唱和したとき、
私が暗証する前に、
文言を自分から言えたことに
とても感動しました。
「継続は力」
を実感するとともに、
人は
見えない部分に
力を秘めているんだ、
ということを
学ばせてもらいました。
K君、
素晴らしい一面を
ありがとう。
今日の技は、
一級審査基準の技です。
何れも正面打ちです。
正面打ちは
投げは、右半身で構え、
受けの、
打ってこようとする
氣が動いた時に
サッと、
指先から氣を出して右手を挙げます。
受けは、
投げの眉間をめがけて、
重みを腕の最下部において
打ち下ろす。
投げがしっかりと指先から氣を出すことによって
受けは投げの眉間を打つことが出来ず、
正しく稽古すれば、
ぶつかり合うことなく、すーっと、
お互いが氣持ちよく、
かわすことができます。
但し、お互いに充分に指先から氣を出して、
腕のどこにも力みがなく行わなければなりません。
正面打ち小手下ろしでは、
このあと、右半身の場合、
手先から氣を出して、
半円を描くように両手をあげると同時に、
左足を一直線上に進め、受けの背中に回ります。
次に、右足を同じく一直線上に進めながら、
左手で、受けの右手を取り、
背中合わせになり、
完全に顔を反対側に向けます。
この時、手首は強く掴まずに、
小指と薬指で軽くもちます。
強く握るとまた力がぶつかり、上手く相手を導けません。
さらに一直線上に、
左足を大きく進め、体の向きを変えると、
その反動で遠心力がかかり、相手はくるっと
自分の方を向いてくれます。
そして、小手下ろしで前受身をとらせます。
相手を投げようとすると、
争いの気持ちが生じてしまいます。
受けの指先は
地面を向いています。
氣 は下方向に流れています。
その流れを、邪魔することなく、
氣 が出ている方向に
臍下の一点から
下ろすと、
氣 が流れる方向に、
相手は
気持ち良く受身ができます。
師範代稽古に入らせていただき、
これまで
経験しようがなかったことを、
学ばせていただきます。
一生学び続けていきます。
合氣道琴心館寺崎道場
助教 石井ひろ子