2019/09/03 08:30
「メダカとミナミヌマエビに合氣道をみた」 月曜日 鈴蘭台教室 子ども親子・大人合氣道 9/2 2019 文 師範 寺崎秀行
「メダカとミナミヌマエビに合氣道をみた」
月曜日 鈴蘭台教室
少年部 親子合氣道 18:00~19:00
先週は朝夕涼しく秋の氣配を感じておりましたが、
九月に入り台風の南からの湿った風の影響で、
また蒸し暑い夏に戻ったように思います。
でも今年の夏は昨年ほどの猛暑ではなかったような氣がします。
昨年は自宅のベランダで飼育しているメダカの良き同居人のミナミヌマエビが、暑さで全滅してしまいましたが、
今年は無数の赤ちゃんエビが元氣に泳ぎまくっております!
毎日、朝夕の餌やりでメダカとミナミヌマエビの水槽を眺めてますと、
「合氣道してるなぁ」といつも思います。
淡水で暮らす種類の違う生き物同志が、襲いあったり、攻撃しあったりせず、
適度な間合いをとり、餌の奪い合いもしません。
メダカは食べ残した餌や、底に落ちた餌はエビに与え、
エビはその餌を食べ成長し、水槽の快適な水質維持に役立ってくれてます。
まさに私達が日々、実践している
「合氣道五原則」
1.氣が出ている
2.相手の心を知る
3.相手の氣を尊ぶ
4.相手の立場に立つ
5.率先窮行
ではないでしょうか。
「合氣道五原則」とは合氣道の稽古の中で、
これを実践しなければ相手を投げたり、制すことは出来ません。
これを実践すると相手は喜んで転んでくれます。
「合氣道五原則」、「心身統一の四大原則」は
「合氣道の道場だけで実践するのもではなく、日常で実践するものです」と
会員の方々には常日頃から指導させていただいております。
これを実践することにより
生活、家庭、学校、職場、人間関係などが円滑円満に快適になり、
仕事、勉強、趣味、スポーツ、国を代表するトップアスリートにおけるまで、本来持っている自分の力を全て発揮出来るものです。
もっと言うならば、私達が生きていくうえで必要不可欠なものです。
そして私達人間も、全ての動植物も
天地=自然に生かされていることを忘れず、
日々、天地=自然に感謝しなければなりません!
今日の子ども・親子クラスは、八級昇級審査を行いました。
二名が合格しました!
おめでとうございます🎉
たいへん良く出来ており、氣も出てました。
いつも練習熱心な二人だからこそ、
技において二点修正しなければならないことを指導しました。
今後が楽しみです!
本日の稽古内容
八級昇級審査
胸突き小手おろし
呼吸動作
大人の部 19:00~20:30
今日は肩取り一教入身を稽古しました。
大切なことは、始めから終わりまで氣を切らないことです。
皆さんの一教を見ていると、途中で必ずと言っていいほど一教の手が緩みます。
一度緩んでしまえば、相手を制すことは困難になります。
日常生活も全くもって同じです。
緩まず弛まず!
天地=自然に感謝して、
毎日を弛むことなく流れの中で、
メダカとミナミヌマエビのように生きていきましょう!
合氣道琴心館寺崎道場
師範 寺崎秀行
2019/09/02 14:37
「放っとく」土曜日 上沢教室 子ども・親子クラス 大人クラス 8/31.2019 文 助教 石井ひろ子
日々の稽古
「放っとく」
少年部・親子クラス
16:30~17:30
8月最終日のお稽古です。
今年は
もう新学期が始まっているようですが、
今日もたくさんの子どもたちが、元氣にお稽古に来ていました☺️
師範から、
ご自身の
高校時代野球部での試合のとき、
出場のチャンスが来たにもかかわらず、
緊張の余り、
そのチャンスを逃してしまった、
苦い経験を
子どもたちに、
話して下さいました。
緊張する場面に出くわしたとき、
その緊張の波をどうやって止めるか?
例えば、
バケツの水が
揺れて波立っているとき、
どうやって止めるか?
無理に止めようとして、
バケツを揺らしたりしても、
逆効果で、
余計波立ちます。
バケツの波立った水を止めるには、放っておくしか方法はありません。
動かさずに放っておくと、その水はやがては平らになってきます。
人間の心も同じで
緊張の波を止めるには、
その緊張を受け入れて、
放っておくこと。
そうすれば、少しずつ心の波も穏やかに静まっていきます。
その放っておく一つの方法として、
臍下の一点に心を静め、
上半身の力を抜き、
手首を大きく、素早く
30秒くらい振って、
ゆっくり止める。
これを3~4回繰り返す。
心が落ち着いているかを知るには、
誰かに手首をじわーっと肩の方へ上げてもらう。
この時、
力が入っていると、
手首を持ち上げられ、肩が上がってしまいます。
心身統一の四大原則の二、
「全身の力を完全に抜いて」、
放っておけば、手首を上に上げられても肩は上がらなく磐石の姿勢が保てる。
人間は落ち着いているのが当たり前です!
力を抜いた時が一番強く、持っている力を十二分に発揮出来る!
手首を上に上げるテストをする人がいない時、すなわち一人の時は、
この手首振り技を数回行った後、
「自分は落ち着いている!」
と言い切る!
「ヨシ!これで大丈夫!」と
自信をもって事にあたると
100%力を出しきる事が出来る。
という、お話でした。
子どもたちは、
頷きながら、
真剣に聴いていました。
きっと、
今日のお話が
生かせるときが来るよ❗️
本日のお稽古
胸突き一教
横面打ち呼吸投げ切り返し
呼吸法
大人の部
17:30~19:30
大人クラスは、
各門人のレベルに合わせて、
技の稽古を
繰り返し行いました。
本日の稽古内容
静坐の統一~呼吸法
片手取り四方投げ
入身、転換・楷書、草書
片手取り回転投げ
楷書、草書
呼吸法
合氣道琴心館寺崎道場
助教 石井ひろ子
2019/08/30 08:13
「全て自分に帰ってきます」水曜日 上沢教室 少年部 8/28 2019 文 師範 寺崎秀行
日々の稽古
水曜日 上沢教室 少年部
17:45〜18:45
八月最終水曜日。
早いものでもう九月です。
暑かった夏もいつしか朝夕は涼しくなり、
子どもたちは楽しかった夏休みも終わり、
二学期の始まりです。
本日もたくさんの子ども達が元氣に稽古に来ていました!
お盆休み前に
一日一つでも何か善いことをしよう❗
お母さん、お父さん、おじいちゃん、おばあちゃんのお手伝いをしよう❗
困っている人を助けよう❗
ごみ拾いをしよう❗
地域のため、地球のためになることをしよう❗
そして、それを「出来たことノート」に書いてお盆明けの合氣道のお稽古の時に、先生に見せてくださいね😉
という宿題を出しました。
上沢教室のみならず、私が指導してる全教室で同様の宿題を出しておきました。
提出率は約六割でした。
すっかり、忘れてしまっている子どももいたようです。
提出されたノートをじっくり読ませてもらい感じたことは、
書き方も内容もやはり人それぞれです。
なかには、二週間以上の宿題期間中に善いことを出来たのは三日間だけといった子どももいましたが、
嘘を書かずに本当の事を正直に書ける、
とても素晴らしい事だと思います!
なかには、「先生、夏休みの宿題で終わらずに、これからも続けてもいいですか?」って私に聞いてくる子どももいました。
もちろん続けてもらいたいです。
毎日、善いことをしてノートに書いているうちに、
それが習慣になり何か善いこと、人、地域、地球のためになることを探すようになり、
やがては善因善果に繋がり、自分に帰ってきます。
善いことも悪いことも巡り巡って、全て自分に帰ってきます。
周囲にプラスの氣を振りまけばプラスが、
マイナスの氣を振りまけばマイナスが、
やがては自分に帰ってきます。
人の見ざるところ、聞かざるところに徳を積むことが大切です。
やがては自分に帰ってきます。
今日の稽古内容
胸突き回転投げ
胸突き前方投げ
胸突き回転投げ
合氣道琴心館寺崎道場
師範 寺崎秀行
2019/08/30 06:51
「何回も何回も正しく稽古を積み重ねる」水曜日 上沢教室 大人クラス 8/28 2019 文 助教 石井ひろ子
上沢教室
今日は、 2級の昇級審査を受けられる方を対象とした
一人技と組み技のお稽古でした。
本日の稽古
(一人技)
下方手首交差技
相手に両手を持たせた状態から、手首交差をする。
腕の力で動かそうとすると相手の力とぶつかってしまい、動かす事ができない。
指先からのびのびと氣を出して、臍下の一点から手を動かす。
上方手首交差技
相手に両手を持たせた状態で、両手を顔の前で上方で交差させる。
この時、両手の指先の位置は目の高さ辺りで止まるが、
氣は遥か宇宙まで指先から出ている。
顔の前で静止した両手の人差し指がそれぞれ前後に交差する。
その手の甲側を前から押させて、臍下の一点から前へ歩けるかテストする。
その時、手の甲で押したり腕の力で押したりすると、
相手に止められ前に歩くことが出来ない。
相手を氣にせず臍下の一点から前に進むと、楽に歩ける。
後ろ手首取り前進技
(組技)
後ろ手首取り呼吸投げ(前方投げ)
合氣体操の最後にいつも、
2級一人技の後ろ手首取り前進技をします。
この技も体のすべての部分の重みを、その最下部に置き、
上半身の重みは臍下の一点に、重心をしっかり置いて、
上半身の力を完全に抜いて動かないと、ぐらついてしまいます。
まず、足を肩幅に広げて、統一体で立ちます。
上半身の力を完全に抜き、
掌を前に向け、
体の側面よりやや前に、
その重みを最下部に置いた状態で立ちます。
臍下の一点を保持したまま、
左足を右足前方に交差した形で移動させ、
それと同時に指先から氣を出して両手首を軽く握り、顔の前まで上げる。
次に臍下の一点を前に突きだす。
腰を深く曲げ、
両腕を一氣にばさっと、手首を柔らかく前方に振りだす。
この時、両腕と背中と頭はほぼ同じ高さになるように位置する。
膝は柔らかくしておく。
テストは前から、両手首を持って肩側に向かって押す。
次に後ろから腰の辺りをじわーっと前に押す。
テストされたとき、強い力で押された私は、
情けないことにぐらついてしまいました。
改めて、
お稽古不足と
臍下の一点!
を思い知った
今日のお稽古でした。
合氣道琴心館寺崎道場
助教 石井ひろ子
2019/08/29 08:41
「臍下の一点と共に動く」火曜日 神戸常盤アリーナ 合氣道講座 8/27 2019 文 助教 石井ひろ子
「臍下の一点と共に動く」
日々の稽古
神戸常盤アリーナ 合氣道講座
10:30~12:00
当館夏休み明けの、
6週間ぶりのお稽古です。
受講生は老若男女ですが、
皆さん、笑顔の出席でした。
ヤル気満々、氣が出ています。
今日は3級昇級審査を控えた生徒さんを対象に、
前半は、
統一体中級の項目を繰り返し練習しました。
本日の稽古内容
胡座姿の統一
手首を前に出した統一
前方にかがんでの統一
後方に反っての統一
肩取り二教 入身
胡座姿での
臍下の一点の位置は、
両膝の先端を結んだ線の真ん中の
さらに下の床面です。
二人組でテストする人が、
前方に位置させた足側の膝を
両手で上方に持ち上げます。
このとき、臍下の一点が
上がってしまっていると、
上げられた方向に、
簡単に転がってしまいます。
心身統一の四大原則の
三、「身体の全ての部分の重みをその最下部に置く」
これを実践すれば少々、持ち上げられた位では転ぶようなことはありませんが、
これが、なかなか難易度が高く、
特に初心者には簡単にできるものではありません。
統一体の姿勢での氣のテストというのは、
持ち上げたり、転ばしたり、曲げたり、倒したりするのが目的ではありません。
「心が身体を動かす」氣の原理を体得してもらうためのものです。
身体は目に見えますが、心は見えません。
しかし、心の状態は身体に現れます。
身体を押したり、上げたりすることによって心の状態がわかります。
心が落ち着いている時は、身体もリラックスしているので、自然と身体の重みは下にあります。
これは、地球の表面において重力があるからです。
これを天地=自然の法則といいます。
人間の身体も物体ですので、重みは下にあるのが当たり前ですが、
緊張したり、怒ったり、悲しんだり、驚いたりしたときは臍下の一点が定まらず、無意識のうちに意識が上に上がります。
緊張することを上がる、
腹が立つことを頭に来る、
といった表現もここから、きているのではないでしょうか?
初心者には少しずつ、優しく教えてやり、
心が落ち着いている状態、身体の重みが下にある状態というのはどの様な感じなのか?を
体得してもらいます。
初心者は、テストする人が押したり、上げたりする力を受けずに、逃がすことを覚えることも大切です。
持ち上げられた力を、
臍下の一点とともに
両膝も一緒に上がると考えると、
ある程度、磐石になり倒れません。
まず初心者は、この力を逃がす、力の方向を変えることである程度のドシッとした姿勢になります。
あとは、稽古を重ねて身体の重みを下に置くことで磐石な統一体が養われます。
次に、
後方から腰の辺りを
前に向かって押されます。
このときも、
臍下の一点が
上がってしまっていると
簡単に前方に転がってしまいます。
臍下の一点に心をしずめ、
全身の力を完全に抜き、
重みを最下部に置く。
そうすると、
後ろから押されても
びくともしない、
磐石な状態を保つことができます。
心が身体を動かす。
生きていくうちには、
つらい事や悲しい事があり、
この心の波を
なくす事はできません。
しかし、
零にはならないが、
1/2.1/2と無限に静める事ができます。
「零に向かって無限に静めていき、止まることなき所、之を統一」という、
と、藤平光一先生のご著書にあります。
統一体・氣の原理は、
この心の落ち着きを養うための、
ひとつの方法だと思います。
合氣道琴心館寺崎道場
助教 石井ひろ子