2020/02/11 11:58
「貴重な時間」 指導者育成 特別稽古 神戸常盤アリーナ 2/10.2020
日々の稽古
「貴重な時間」
指導者育成特別稽古
神戸常盤アリーナ柔道場
14:00~16:30
今日は、剣技1、杖技1、初段五種の特別稽古をしていただきました。
剣技1
統一体で立つ。
左手で、剣の刃の部分に手を触れぬように、床とほぼ平行になるように剣を持ち、浅く礼をする。
右足を出しながら、正眼に構える。
統一体で構えると切っ先がピタリと、静止する。
次に上段に構える。
上半身の力を抜き、重みを肘に置く。
小指と薬指で柄を握った左手が、額辺りの高さで拳一つ分空けて構える。
右手は添える程度にふわっと持つ。
氣を出し「イチッ!」
号令が先行し、前傾姿勢で、束の先を臍下の一点に引き寄せるように、剣を振り下ろす。
上で手を放し、下で持つ感じで振り下ろす。
仙骨を立て、腕が伸びすぎないようにする。
へっぴり腰では統一体が崩れている。
この時、左手の小指と薬指で、剣の柄の先を握ることが大事。
あとの指は支えるだけで、強く握らない。
剣の重みで、振り下ろす。
振り下ろすときも、方向を変えるときも、剣を強く握らず、
ふわーっと持ち、手首を柔らかく使う。
常に、臍下の一点に心を静め、氣を出す。
「ニィッ!」号令が先行し、
体が伸び上がると同時に、 左足を出しながら、
出した足と同じ方向に抦を向け
(この場合左)、前に氣を出し、
氣で突く。
手首を柔らかく使い、右手が被さる形になる。
「サンッ!」で、剣先を置いたまま、体の方向を変え、
1と同様に振り下ろす。
8の号令まで方向を変えて、同じ動きをする。
一人技の八方技同様に、前の事は忘れて、
向く方向に、心と身体を集中して、
統一体で振らなければならない。
9、10は斜め左方向に少し左足を出し剣を振り下ろし、
11、12は、足の形はそのまま膝を柔らかく使い、
真後ろに方向を変え、同様に振り下ろす。
100%心と身体を向けないと、
統一体が崩れ、ふらついてしまう。
12で、右足が前に出ている。
柄を左肩に寄せると同時に右足を引き寄せる。
右足を大きく一歩前に出し、
邪気を払うように、
氣で剣を前に振り出したあと、
床と平行に一周半回り正面を向く。
この時右足が前に出ている。
刃は床と平行。
刃の方向を縦に変える。
右足を後方に大きく引きながら、
上半身は深い左半身にし、
剣を前から下後ろに腕回し技の要領で大きく回し、
上段に構える。
左足を引き、正眼に構える。
左足を前に戻し、
剣を仕舞い、最初の姿勢に戻る。
軽く礼をする。
今日修正していただいた点は、
礼のとき、しっかり前に氣を向け、
目線がうろうろしないこと。
方向を変えるときの剣の通り道、
手首を柔らかく保ち、
必ず頭上を通って剣を振り下ろす事。
ポイントは手首!
左手の小指と薬指だけで抦を握り、
後の指はフワーと添えるだけ。
そうすると、手首を柔らかく使って剣を扱える。
手首を柔らかく方向転換する稽古を積む。
もう一つはやはり、
身体の方向に100%心身を向ける
八方技であること。
杖技1
左手で杖を持つ。
手のひら側を前に向けて持ち、
杖を脇に挟む形で、統一体で立つ。
目線をしっかり前に向け、浅く礼をする。
左足を前に出しながら、
上方にあった杖の先を、左足の少し前の床に立てる。
音はたてない。
左手を持ちやすい位置に変え、
杖を構える。
杖の延長線上が相手の眉間を差す。
常に号令が先行する。
「1」で左足を前に大きく出しながら、
杖を回しながら前に突いていく。
右手の示指は左の手のひらの中に捻り入っていく。
突いたらすぐに右方向に移動し、杖を頭上に構える。
前方が低くなるようにする。
静止し、「2」で、
杖を大きく弧を描くように動かし、号令1同様に突く。
「3」で右手を杖の中程まで移動させ、
杖を持ち変え、右足を出して左横面を打つ。
「4」では杖の先をそこに置いたまま、
左足を出し右横面を打つ。
「5」左手を杖の先に移動し、
腰を正面に向けて、相手の膝辺りを突く。
「6」大きく右足で前方に飛び、「1」の形をとる。
このとき、勢い良く前に出ること。
静止!
「7」「8」は「3」「4」と同じ。
「9」はくるっと反対を向いて、
杖で剣を上から下へ叩き落とす。
「10」右足を大きく前に出し、
杖で相手の鳩尾を突く。
「11」左足を出し、相手の右横面を打つ。
「12」は杖を持ち変えて「1」の構え。
「13」右手を杖の中ほどに移動させ、
杖を持ち変え、振り下ろす、
後方に飛びながら後ろの敵を突く。
静止!
「14」左足を前に出し、杖を下から払い上げ、
「15」前に出ながら前方を突く。
「16」は「1」の構え
「17」右手を杖の中程まで移動させ、後方に飛びながら杖を下真下に打ち下ろす。
杖は床と平行にする。
右足前にして膝を折る。
杖を後ろに突くとき、右足を引く。
静止!
「18」左足を出しながら、杖を下から払い上げ、左足を前に踏み出す。
「19」左足を前に進めながら、相手の膝を突く。
「20」杖を持ち変え「1」のように左足を出しながら、前に突いてから杖を後ろに突く。
「21」左足を下げ、杖を下から剣を払い上げる。
「22」杖を持ち変え、右足を少し出し、前に突き、杖を持ち変え、
号令が先行し、
「いちっ」の構え。静止!
杖を仕舞い、礼!
最後まで氣を途切れさせない。
はじめの立ち位置に戻らなければいけない。
杖技の今日のポイントは、まず号令のかけ方。
1、
2、
3 4 5 6、
7 8 9 10 11 12 13、
14 15 16 17、
18 19 20 21 22と各々をひと区切りに、
流れを大切に、号令が覆い被さるようにかけていく。
号令が先行し続いて動作する。
一動作を細に亘り、丁寧に修正、ご指導していただきました。
剣も杖も、ひとつひとつの動作を正確に、
何度も何度も繰り返し稽古して、身体に染みこませて、流れるようにできていきます。
初段審査は通過点ですが、まずはそこに向かって精進していきます。
初段審査基準の技、
横面打ち五種
片手取り五種
後ろ手首取り五種
短刀取り五種
の受けを取らせていただきました。
臍下の一点を常に保っていないと、息は乱れ、ふらついてしまいます。
受けが上手く取れると、投げも上手くなっている、
といつも寺崎師範はおっしゃられています。
その為には1000回受けをとれ!と。
稽古を継続します。
今日は貴重なお時間をいただき、丁寧なご指導、ありがとうございました🙇
合氣道琴心館寺崎道場
助教 石井ひろ子