2019/12/04 08:47
「大切な時間」剣技、杖技 指導者育成特別稽古 11/26.2019 文 助教 石井ひろ子
日々の稽古
「大切な時間」
剣技、杖技 指導者育成特別稽古
須磨体育館、体育室にて
文 助教 石井ひろ子
今日は、剣技1、杖技1の特別稽古をしていただきました。
剣技1
統一体で立つ。
左手で、剣の刃の部分に手を触れぬように、床とほぼ平行になるように剣を持ち、浅く礼をする。
右足を出しながら、正眼に構える。
統一体で構えると切っ先がピタリと、静止する。
次に上段に構える。上半身の力を抜き、重みを肘に置いて、柄を握った手は額辺りに来るくらいの高さにする。
氣を出し「イチッ!」号令が先行し、前傾姿勢で剣を振り下ろす。
仙骨を立て腕が伸びすぎないようにする。へっぴり腰では統一体が崩れている。
この時、左手の小指と薬指で、剣の柄の先を握ることが大事。
あとの指は支えるだけで、強く握らない。剣の重みで、振り下ろす。
振り下ろすときも、方向を変えるときも、剣を強く握らず、ふわーっと持ち、手首を柔らかく使う。
常に、臍下の一点に心を静め、氣を出す。
「ニィッ!」号令が先行し、体が伸び上がると同時に、前に氣を出し刃を右にして突く。手首を柔らかく使う。
「サンッ!」で、剣先を置いたまま、体の方向を変え、1と同様に振り下ろす。
8の号令まで方向を変えて、同じ動きをする。
一人技の八方技同様に、前の事は忘れて、向く方向に、心と体を集中して、統一体で振らなければならない。
9、10は斜め方向に、11、12はもう一方の斜め方向に同様に振り下ろす。
100%心と体を向けないと、統一体が崩れ、ふらついてしまう。
12で、右足が出ている。右手で剣を持ち柄を左肩に寄せて右足を引く。
右足を大きく一歩前に出すと同時に、邪気を払うように、氣で剣を前に振り出したあと、床と平行に一周半回り正面を向く。
この時右足が出ている。右足を後方に引きながら、右手で持った剣を前から下後ろに回し、上段に構える。
左足を引き、正眼に構える。
左足を前に戻し、剣を仕舞い、最初の姿勢に戻る。礼をする。
杖技1
左手で杖を持つ。手のひら側を前に向けて持ち、杖を脇に挟む形で、統一体で立つ。浅く礼をする。
左足を前に出しながら、上方にあった杖の先を左足の少し前の床に立てる。音はたてない。
左手を持ちやすい位置に変え、構えの姿勢になる。
常に号令(念)が先行する。
「いちっ!」で左足を前に大きく出しながら、杖を回しながら前に突いていく。
右手の示指は左の手のひらの中に捻り入っていく。
突いたらすぐに右方向に移動し、杖を頭上に構える。前方が低くなるようにする。
3秒ほど静止し、「ニィっ!」で、杖を大きく弧を描くように動かし、1同様に突く。
「さんっ!」で右手を杖の中程まで移動させ、杖を持ち変え、横面を打つ。
「しぃっ!」では杖の先をそこに置いたまま、左足を出し反対側の横面を打つ。
「ごぉっ!」左手で杖の先を持ち、腰を正面に向けて、相手の膝辺りを突く。
「ろくっ!」大きく右足で前方に飛び、「いちっ!」の形をとる。
「しちっ!」「はちっ!」
は「さんっ!」「しぃっ!」と同じ。
「くぅっ!」はくるっと反対を向いて、杖で剣を叩き落とす。
「じゅうっ!」右足を大きく前に出し、杖で相手の鳩尾を突く。
「じゅういちっ!」左足を出し、相手の右横面を打つ。
「じゅうにっ!」は杖を持ち変えて「いちっ!」の構え。
「じゅうさんっ!」右手を杖の中ほどに移動させ、杖を持ち変え、下に叩きつけ、後方に飛びながら後ろを突く。
「14」左足を前に出し、杖を下から払い上げ、
「15」前に出ながら杖の先で相手の喉を突く。
「16」は「1」の構え
「17」右手を杖の中程まで移動させ、後方に飛びながら「13」同様に杖を下方に叩きつけ、右足前にして膝を折る。杖を後ろに突くとき、右足を引く。
「18」左足を出しながら、杖を下から払い上げ、相手の脛を叩く。
「19」左足を前に進めながら、杖の先で、足の甲を突く。
「20」杖を持ち変え「1」のように左足を出しながら前に突いてから杖を後ろに突く。
「21」左足を下げ、杖を下から剣を払う。
「22」杖を持ち変え、右足を出し、前に突き、横面打ちの構えにしながら、杖を持ち変え、
号令が先行し、
「いちっ」の構え。
杖を仕舞い、礼!
はじめの立ち位置に戻らなければいけない。
何度も何度も稽古して、からだに染みこませて、ひとつひとつを正確に、そして流れるようにできていきます。
今日は貴重なお時間をいただき、丁寧なご指導、ありがとうございました🙇
合氣道琴心館寺崎道場
助教 石井ひろ子