2025-06-16 03:55:00

" 失って氣づく、物事の重み "

今朝も目覚めることができた。

ありがとう。

 

 

本日は、二十四節氣

芒種【ぼうしゅ】末候

 

七十二候

第二十七候  梅子黄【うめのみきばむ】

 

「芒種」は末候へと移りました。

「梅子黄」は6月16日~20日ころにあたります。

 

青かった梅の実がだんだんと黄色く色づき始める頃を指します。

これは、梅が収穫の時期を迎えるサイン。

梅干しや梅酒、梅のジャムなど、

日本の夏には欠かせない

梅の加工品づくりが盛んになる季節の到来を告げる候です。

 

 

 

 

 

 

今日のお題

 

 

 

 

道場長の一日一心

『 うしな って きづ く、ものごと の おも み 』

 

 

 

 

「喪うことは不幸だが、その不幸によって、物事の存在の重みを知ることになるのだ。」

 

 

どこかのお寺でこの言葉を目にし、

「ほんと、そうだな…」と、深く心を打たれました。

 

 

 

私たちは日々の生活の中で、

多くのものを当たり前のように享受しています。

 

 

 

 

しかし、

その存在が当たり前でなくなった時、

 

初めて、その「かけがえのなさ」に

氣づかされるものです。

 

 

 

 

 

" 稽古に見る「失う」に似た感覚 " 

 

 

 

 

合氣道の稽古においても、

この「失う」に似た感覚は重要です。

 

 

 

たとえば、

相手の攻撃を捌く際、

 

私たちは自分の「臍下の一点」に

中心を保持しながら、

 

自分自身の心身の力みや執着などを

「失う」かのように相手の力を導き、

 

そこから新たな次の体勢を築きます。

 

 

 

もし、

頑なに自分の体勢を維持しようと

そこに「執着」や「力み」が生ずれば、

 

それはかえって

中心を崩す原因となるでしょう。

 

 

 

 

また、

技をかける際も同様です。

 

 

相手とぶつかるのではなく、

一度相手の力を全て受け入れ、

 

その力を「行きたい方向」に導くことで、

流れるような技が生まれます。

 

 

 

 

これは、

自分の意図や力を押し付けるのではなく、

 

相手の「氣の動きを尊重」し、

 

調和の中から新たな関係性を築く

という合氣道の理念に通じます。

 

 

 

 

 

" 日常への応用:感謝と氣づき " 

 

 

 

この

「喪うことで存在の重みを知る」という教えは、

 

道場を離れた日常にも

多くの示唆を与えてくれます。

 

 

 

健康、家族、友人、師、仕事、

そして穏やかな日常。

 

 

これらすべては、

私たちにとってかけがえのない存在です。

 

 

 

 

しかし、

日々の忙しさに追われる中で、

 

つい、その「ありがたみ」を忘れがちになります。

 

 

 

 

体調を崩して、

初めて健康の「ありがたみ」を知り、

 

大切な人との別れを経験して

初めてその「存在の大きさ」に氣づく。

 

 

 

時にそれは辛く、悲しい経験でもあります。

 

 

 

しかし、

その経験を通して

 

私たちは、これまで見過ごしてきた

大切なものの価値を再認識し、

 

 

深く感謝する心を育むことができます。

 

 

 

 

 

"「当たり前」の中にこそ価値がある " 

 

 

 

 

私たちは、時に

「失う」ことを恐れるあまり、

 

目の前のものに

「執着」しすぎることがあります。

 

 

 

しかし、

本当に大切なことは、

 

 

「失う」ことを恐れることではなく、

 

「今あるものに感謝」し、

 

 

その価値を

日々かみしめることではないでしょうか。

 

 

 

 

合氣道の " 相手の「氣を尊重」する " 

という考え方も、これに通じるように思うのです。

 

 

 

相手の「氣を尊重」する。

相手の「思いや考えを尊重」することで、

 

 

円滑な人間関係が築けるように、

 

 

私たちは日々起こる

出来事や出会いに対して、

 

それに柔軟に対処し、

その中に潜む価値を見出すことができます。

 

 

 

「喪う」ことは、

確かに辛い側面を持つかもしれません。

 

 

 

 

しかし、

それは同時に、

 

私たちにとって、本当に大切なものが

何であるかを教えてくれる、

「貴重な機会」でもあると思うのです。

 

 

 

 

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

兵庫県合氣道連盟

合氣道琴心館寺崎道場

道場長 拝

2025-06-13 03:27:00

" 声優女子の「やります!」に宿る真の謙虚さ "

今朝も目覚めることができた。

ありがとう。

 

 

本日は、二十四節氣

芒種【ぼうしゅ】次候

 

七十二候

第二十六候  腐草為蛍【くされたるくさほたるとなる】

 

「芒種」次候へと移りました。

「腐草為蛍」は6月10日~15日ころにあたります。

 

梅雨の時期、湿気が多くなり、

「腐った草が蒸れて蛍になる」という意味を表しています。

 

夏の夜を彩る蛍が飛び始める頃を告げる候として、日本らしい風情を感じさせます。

 

 

 

 

 

 

今日のお題

 

 

 

 

道場長の一日一心

『 せいゆう じょし の「やります!」に やど る しん の けんきょ さ 』

 

 

 

 

「こんな私にできるかな」

「私などには…」

 

 

誰かに、

何か新しい挑戦を打診された時、

 

ついこんな

マイナスの言葉が頭をよぎる人は

少なくないのではないでしょうか。

 

 

 

 

しかし、

今日ご紹介する25歳のMさんは、

 

そんな、

ネガティブな反応とは一線を画していました。

 

 

 

彼女は東京の大学を卒業後、

大手レコード会社に就職しました。

 

仕事で多忙な日々を送りながらも、

幼い頃からの夢である声優になるため、

日夜レッスンに励んでいます。

 

 

 

そんな、

Mさんと出会ったのは、

 

数年前に

私が指導する東京で行われた

特別集中稽古でのこと。

 

 

 

彼女の、

他とは違う真剣な眼差しと、

オーラのある澄んだ雰囲氣に、

 

私は何か特別な可能性を

感じずにはいられませんでした。

 

 

 

稽古の後、

私はMさんに尋ねました。

 

「声優を目指しながら、合氣道の指導者としてもやってみないか?」

 

 

私の問いかけに対し、

Mさんから返ってきたのは、

 

迷いのない

**「やります」** という一言でした。

 

 

 

顔色変えず、

驚くほど即座の返答に、

 

私は思わず彼女にその理由を尋ねました。

 

 

 

 

「せっかく先生が言ってくださるのだから、やるという選択肢しか私にはありません。」

 

 

 

 

彼女の言葉は、私の心に深く響きました。

 

 

 

 

" 言い訳は「やりたくない」心の表れ " 

 

 

 

一方で「できません」とか、

「今は忙しいので」とか、

 

中には

「分かりました、やります」と

返事しながら、結局やらない人もいます。

 

 

 

 

これは、

単に「できない」のではなく、

「忙しいから」なのでもなく、

 

 

ただ「やりたくない」という心の表れです。

 

 

ただそれだけです。

それ以外の何ものでもありません。

 

 

 

 

何かを始める前から、

自分で限界を決めつけてしまう。

 

 

 

それは、

せっかく目の前に差し出された機会を、

自ら手放してしまうことと同じです。

 

 

 

目先にばかり囚われていて、

先の景色を見ようとしない人とでも

言いましょうか…

 

 

 

 

 

"「遠慮」もまた「傲慢」である "

 

 

 

 

 

そして、

私がここで最も言っておきたいことは、

 

 

「遠慮」もまた

「傲慢」の一つだということです。

 

 

 

「遠慮」と「傲慢」を誤って捉えるな!

 

 

 

 

たとえば、

感謝の氣持ちを示すために

差し出した菓子折りに対し、

 

「いえいえ、そんなの」と返す行為は、

一見すると謙遜や遠慮のように見えます。

 

 

しかし、

これは時に「傲慢」と受け取られても

仕方がない場合があります。

 

 

 

 

 

" なぜ傲慢に映るのか " 

 

 

 

 

 

贈り物は、

相手への感謝や敬意を示す行為です。

 

 

それを「そんなの」と一蹴することは、

 

「あなたの氣持ちは必要ない」

「それほど大したことではない」と、

 

贈る側の心遣いを

軽んじている印象を相手に与えかねません。

 

 

 

 

相手が差し出してくれたら、

「恐縮ですが、お心遣いありがとうございます」と

受け取るのが丁寧な作法です。

 

 

 

平たく断り続けるのは、

 

相手に「氣を遣わせた」という負い目や、

「私の感謝は受け入れられないのか」

という不快感を与えてしまいます。

 

 

 

 

真の「謙遜」とは、

相手の心遣いを無下にせず、

 

受け取った上で

感謝の意を伝えることではないでしょうか。

 

 

 

 

 

" それが「謙虚」ではなく「傲慢」なのだ " 

 

 

 

 

話を元に戻すと、

 

「こんな初心者レベルの私が、先生になどなれるわけがない」と考えること。

 

 

 

これは、

一見「謙虚」に見えて、

 

実は

「傲り高ぶり・うぬぼれ・傲慢」に

他なりませぬ。

 

 

 

「自分にはその資格がない」と

決めつけることで、

 

知らず知らずのうちに、

与えられた可能性や成長の機会を

拒否しているのです。

 

 

 

 

 

本当に「謙虚」であるとは、

素直に、目の前の流れに従うこと。

 

 

 

 

このМさんは、

 

たとえ周囲から

「力がない」「実力が足りない」と

言われるかもしれないという覚悟を持って、

それでも指導者としての道を進んでいるのです。

 

 

 

Mさんの「やります」という即答には、

まさにその「真の謙虚さ」

宿っていました。

 

 

 

 

私は彼女を心から尊敬しています。

 

 

 

 

Mさんは、

合氣道の指導者としての道を歩み、

 

自身が主宰する

合氣道教室の設立という次の目標に向かって、

 

日々、

仕事と声優のレッスンと合氣道に

励んでいます。

 

 

 

 

夢に向かって、

ひたむきに進むMさんの姿は、

 

きっと、

多くの他の道友の心に響き、

 

「真の謙虚」とは、

こういうことだと教えられたことでしょう。

 

 

 

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

兵庫県合氣道連盟

合氣道琴心館寺崎道場

道場長 拝

2025-06-12 03:33:00

" 「過程」こそが大事。昇級審査に臨む心構え "

今朝も目覚めることができた。

ありがとう。

 

 

本日は、二十四節氣

芒種【ぼうしゅ】次候

 

七十二候

第二十六候  腐草為蛍【くされたるくさほたるとなる】

 

「芒種」次候へと移りました。

「腐草為蛍」は6月10日~15日ころにあたります。

 

梅雨の時期、湿気が多くなり、

「腐った草が蒸れて蛍になる」という意味を表しています。

 

夏の夜を彩る蛍が飛び始める頃を告げる候として、日本らしい風情を感じさせます。

 

 

 

 

 

 今日のお題

 

 

 

 

道場長の一日一心

 『 「かてい」こそ が だいじ。しょうきゅうしんさ に のぞ む こころ がま え 』

 

 

 

 

 

" 昇級審査、その「本氣」とは? "

 

 

 

令和7年 前期 昇級審査が6月29日に迫り、

各道場、教室全体が

昇級審査の稽古に熱を帯びています。

 

 

 

子どもから大人まで、

約30名の審査対象者が

 

それぞれの昇級に向かって

稽古に励んでいます。

 

 

 

 

昇級審査は、

日頃の稽古の成果を試す大切な機会です。

 

 

 

もちろん、

合格して昇級するという目標は重要ですが、

 

私が何よりも重きを置いているのは、

そこに至るまでの「過程」です。

 

 

 

 

 

"「本氣」の温度差 " 

 

 

 

 

昇級審査を目前に、

稽古への取り組み方は人それぞれです。

 

 

週3回休まず道場に来る者。

 

必ず週2回稽古する者。

 

教えられた基本を忠実に守る者。

 

合氣道ノートをつけて、

その日の稽古内容を書き留める者。

 

 

 

一方で、

よく所用で休む者。

 

言われたことしかできない者。

 

返事は良いが全く行動が伴わない者。

 

 

 

 

今回の審査対象者の中で、

私が「本氣」を感じられるのは

残念ながら3名ほど。

 

 

 

残りの27名には、

「あなたの本氣とはその程度のものですか?」と

問いかけたくなるほどの温度差を感じます。

 

 

 

 

" 昇級審査の先にあるもの " 

 

 

 

 

昇級審査は

あくまで一つの通過点であり、

 

合格点に達すれば昇級できます。

 

 

 

しかし、

本当に大切なのは、

 

その過程でどれだけ自分と向き合い、

"「本氣」で稽古に取り組んだか " です。

 

 

 

 

「本氣」で稽古した者と

そうでない者とでは、

 

この先の成長に

大きな差が必ず生まれるでしょう。

 

 

 

適当に稽古して昇級した者には、

いずれ天地大自然から

 

厳しい「しっぺ返し」が待っていると

私は断言します。

 

 

 

 

 

" 可能性を信じる " 

 

 

 

 

私は、

「本氣」で稽古に取り組む

お弟子さんの可能性を最大限に引き出し、

 

さらに

「伸ばしてあげたい」と強く願っています。

 

 

 

 

彼らが合氣道を通して、

技だけでなく、精神も磨き、

 

人として大きく

成長していく姿を見ることが、

 

私の喜びであり、

師範としての使命だと感じています。

 

 

 

 

今回の昇級審査が、

それぞれのお弟子さんにとって、

 

自身の「本氣」と向き合い、

 

さらなる高みを目指す「きっかけ」

なることを心から願っています。

 

 

 

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

兵庫県合氣道連盟

合氣道琴心館寺崎道場

道場長 拝

2025-06-11 03:28:00

" 幸せは、あなたの心が決めるもの "

今朝も目覚めることができた。

ありがとう。

 

 

本日は、二十四節氣

芒種【ぼうしゅ】次候

 

七十二候

第二十六候  腐草為蛍【くされたるくさほたるとなる】

「芒種」は次候へと移りました。

「腐草為蛍」は6月10日~15日ころにあたります。

 

梅雨の時期、湿気が多くなり、

「腐った草が蒸れて蛍になる」という意味を表しています。

 

夏の夜を彩る蛍が飛び始める頃を告げる候として、日本らしい風情を感じさせます。

 

 

 

 

 

 

今日のお題

 

 

 

 

道場長の一日一心

『 しあわせ は、あなた の こころ が きめ るもの 』

 

 

 

 

" 逆境を乗り越える「不屈の魂」

ソウル・サーファーに学ぶ心のあり方 " 

 

 

 

今日はある感動的な実話の映画から、

私たちが日々、向き合うべき

心の姿勢についてお話ししたいと思います。

 

 

 

 

2012年に劇場公開された映画

**「ソウル・サーファー」**を

ご覧になった方もいらっしゃるでしょう。

 

 

 

この映画は、

サーフィン中に

サメに襲われ片腕を失いながらも、

 

再びサーフィンへの情熱を燃やし、

世界中の人々に勇氣を与え続けた

 

実在のプロサーファー、

" ベサニー・ハミルトン " の実話の物語です。

 

 

 

 

" 諦めない心と常に前向きな心 " 

 

 

 

13歳で片腕を失ったベサニーは、

まさに絶望の淵に立たされました。

 

 

しかし、

彼女は決して諦めませんでした。

 

 

そして、

何よりも驚くべきは、

その常に「前向きな心」です。

 

 

 

彼女は、

失ったものに目を向けるのではなく、

残された可能性に焦点を当てました。

 

 

 

 

" シャークアタックを乗り越えて、なぜ彼女は再び海へ向かうのか?"

 

 

 

 

後にベサニーはこう話しています。

 

サメに襲われた後、多くの人から

「なぜ、またサメがいる海に戻るの?」と

聞かれます。

 

 

そのたびに私は、

サメへの恐怖よりも、

 

海、そしてサーフィンへの

圧倒的な愛があるからだと答えます。

 

 

 

サメに襲われる確率は、決して高くはない。

 

 

実際、車の事故に遭う確率の方がはるかに高い。

 

 

そして、

私にとって海は単なる遊び場ではありません。

 

 

海は私の心を癒し、

活力を与えてくれる特別な場所です。

 

 

私が海に戻る理由は、ただ一つ。

 

 

「大好きなサーフィンを一生涯続けていきたい」という、

純粋な情熱があるからです。

 

 

一度の恐ろしい経験が、

この情熱を消し去ることはありません。

 

海は私にとって、

なくてはならない存在なのだから。

 

 

 

 

 

この姿勢は、

私たち合氣道を学ぶ者にとっても、

非常に重要な示唆を与えてくれます。

 

 

 

合氣道の稽古においても、

 

技がなかなか上手くいかない、

身体が思うように動かない、

 

また、

学生なら学校の宿題や部活動や塾、

 

社会人なら

仕事や残業といった

 

稽古に行きたくても

なかなか稽古に行けない、

 

そういう壁にぶつかることは

日常茶飯事です。

 

 

 

 

しかし、

そこで「もう無理だ」と諦めてしまえば、

それ以上の成長はありません。

 

 

 

ベサニーのように、

事故から学び、

次へと繋げる「諦めない心」と、

 

常に「もっとできることがある」

「やり方がある」と信じる、

 

「前向きな心」こそが、

私たちを次の段階へと導く原動力となるのです。

 

 

 

 

" 幸せは自分の心が決めるもの " 

 

 

 

そして、

この物語が教えてくれる

最も大切なことの一つは、

 

 

「人は誰でも幸せになる権利がある。幸も不幸もない。それは自分の心が決めるもの」

という真理です。

 

 

 

ベサニーは片腕を失ったことで、

世間的には

「不幸」と見なされるかもしれません。

 

 

 

しかし、

彼女自身は、

 

その困難を乗り越え、

より強く、

 

「当たり前は当たり前ではない」という

 

より感謝の氣持ちを持って生きるようになりました。

 

 

 

彼女にとって、

片腕を失うことは、

 

幸せを阻むものではなく、

 

むしろ新たな人生の扉を開く

「きっかけ」となったのです。

 

 

 

 

私たちも、

日々の生活の中で様々な困難に直面します。

 

 

 

理不尽なこと、

不公平だと感じることもあります。

 

 

 

しかし、そこで

「自分は不幸だ」と決めつけてしまうか、

 

 

それとも

「この経験から何を学べるだろうか」と

 

前向きに捉えるかによって、

その後の人生は大きく変わります。

 

 

 

「幸せ」とは、

与えられるものではなく、

 

自らが見出し、創造するものなのです。

 

 

 

どんな状況であっても、

「諦めない心」を持ち、

常に「前向きな姿勢」でいること。

 

 

そして、

「幸せ」「自分の心が決める」

ということを忘れないでください。

 

 

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

兵庫県合氣道連盟

合氣道琴心館寺崎道場

道場長 拝

 

2025-06-10 03:13:00

" 栴檀は双葉より芳し。自ら立つ心を育む道 "

今朝も目覚めることができた。

ありがとう。

 

 

本日は、二十四節氣

芒種【ぼうしゅ】次候

 

七十二候

第二十六候  腐草為蛍【くされたるくさほたるとなる】

「芒種」は次候へと移りました。

「腐草為蛍」は6月10日~15日ころにあたります。

 

梅雨の時期、湿気が多くなり、

「腐った草が蒸れて蛍になる」という意味を表しています。

 

夏の夜を彩る蛍が飛び始める頃を告げる候として、日本らしい風情を感じさせます。

 

 

 

 

 

 

今日のお題

 

 

 

 

道場長の一日一心

『 せんだん は ふたば より かんば し。みずから た つ こころ を はぐく む みち 』

 

 

 

 

" 栴檀(せんだん)は双葉より芳(かんば)し "

という、ことわざがあります。

 

 

 

これは、

栴檀の木がまだ双葉のうちから

良い香りを放つように、

 

 

" 優れた人物は幼い頃から、その才能の片鱗を見せる "

という意味ですね。

 

 

 

 

私は、これまで

多くの少年少女を

 

合氣道を通じて

それぞれの成長を見守ってきました。

 

 

 

確かに、

幼い頃から飛び抜けた集中力を見せる子、

 

一度教えたことは

決して忘れない記憶力を持つ子、

 

あるいは、

まるで水が流れるように

自然な動きをする子など、

 

 

他よりも優れた資質を

早くから現す子どもたちがいるのは事実です。

 

 

 

彼らを見ていると、

「ああ、この子は将来きっと大きく花開くだろうな」と、

 

確信にも似た感覚を覚えることがあります。

 

 

 

 

一方で、

「大器晩成」という言葉があるように、

 

ゆっくりと、しかし着実に

成長していく子どもたちもいます。

 

 

 

技の覚えが遅かったり、

理解に時間がかかったりしても、

 

諦めずに稽古を続けるうちに、

 

ある日突然、

見違えるような成長を見せる。

 

 

そんな子たちの姿を見るたびに、

指導者として大きな喜びを感じます。

 

 

 

 

どちらが「良い」、「悪い」

ということは、決してありません。

 

 

 

早くから頭角を現す子も、

 

じっくりと

時間をかけて大輪の花を咲かせる子も、

 

 

それぞれが

素晴らしい個性と可能性を秘めています。

 

 

 

 

私が心から願うのは、

 

 

彼らが将来において、

「正直」「謙虚」

そして何事にも「諦めない心」を持った

大人に育ってくれることです。

 

 

 

 

 

稽古の中で、

あるいは道場での言動などを見ていると、

 

「この子は将来、少しばかり苦労するかもしれないな」と感じる子もいます。

 

 

 

不器用さや、技の理解に

苦しむ様子を目にすることもあります。

 

 

 

しかし、

そんな時こそ、

 

私はもちろんのこと、

先輩の大人が手を差し伸べ、

 

彼らが自らの力で乗り越えるための

「きっかけ」を与えてあげること。

 

 

それが大切であると私は思うのです。

 

 

 

 

苦労を経験することは、

将来において、

それが必ず自分の力になるのです。

 

 

 

それを乗り越えることで、

人はより強く、

よりしなやかに成長していくのです。

 

 

 

 

ただ、

私たちができること、

道場でできることは、

 

 

あくまで、その「きっかけ」

作ってあげることしかできません。

 

 

 

 

これは子どもに限らず、大人も同様です。

 

 

 

どんなに優れた指導者がいても、

どんなに環境が整っていても、

 

本人が " 変わる努力 " をしない限り、

" 人は変わることはない " のです。

 

 

 

 

 

道場での稽古は、

その「きっかけ」の一つです。

 

 

 

技を覚え、

体幹を鍛えるだけでなく、

 

礼儀や忍耐、

困難に立ち向かう心を養う場でもあります。

 

 

 

 

私たちは、

子どもたちが自らの意思で

 

「もっと強くなりたい」

「もっとできるようになりたい」

と願い、

 

そのために努力を重ね、変わる姿を

信じて見守り続けます。

 

 

 

この合氣道琴心館寺崎道場で

共に汗を流す日本男子、日本女子たちが、

 

 

それぞれのペースで成長し、

やがて来るべき未来で、

 

それぞれの「花」を咲かせ、

 

人生の荒波をも

自らの力で乗り越えられるような、

 

「強く」、そして「優しい」

大人へと育ってくれることを心から願っています。

 

 

 

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

兵庫県合氣道連盟

合氣道琴心館寺崎道場

道場長 拝