2024-05-31 08:13:00

" 技には何が表れますか? "

今朝も目覚めることが出来た。

 

ありがとう。

 

 

 

 

 

『わざ には なに が あらわれ ますか?』

 

 

 

 

 

道場では事あるごとに

 

お弟子さんにお話しします。

 

 

 

「技が変われば心が変わる。心が変わると技が変わる。そして、生き方が変わる」

 

 

 

 

 

道場にみえる

 

大多数のお弟子さんは、

 

「今の自分より技が上達したい」

 

という思いを

 

持っておられます。

 

 

 

 

 

「合氣道の技が上手くなってどうしたいのですか?」

 

 

 

これまで

 

多数のお弟子さんに

 

質問してきました。

 

 

 

しかし、

 

この質問に

 

明確な答えを持つ人は

 

ほとんどいません。

 

 

 

過去12年間で

 

この質問に

 

直ちに答えることが

 

できた人は

 

数えるほどでした。

 

 

 

 

 

「技が上手くなりたい」

 

そう思うのは

 

道場に通う

 

お弟子さんにとって

 

自然な感情でしょう。

 

 

 

しかし、

 

「技の上達」だけが

 

人生の目標では

 

到底ないはずです。

 

 

 

現時点で

 

自分が

 

「技が上手くなりたい」

 

という欲求を

 

抱くことはあっても、

 

 

 

なぜ上手くなりたいのか…

 

 

 

その先を具体的に

 

イメージする方は

 

少ないようです。

 

 

 

 

 

人は目的を持てば、

 

それに向かって

 

前進するものです。

 

 

 

技が上達することの

 

背景にも

 

目的があるはずだと

 

私は考えます。

 

 

 

 

 

技が上手くなった後、

 

何がしたいのか。

 

 

 

上達してから、

 

どのように生きたいのか。

 

 

 

自己を活かすためには

 

どのような生き方が

 

理想的なのか?

 

 

 

「あれっ?」と

 

少しは氣づくことが

 

できたでしょうか。

 

 

 

 

 

「技が上手くなりたい」と

 

思うのは、

 

 

 

いついかなる時にでも

 

心を静めることのできる

 

強い心を活かし、

 

 

 

社会や他者のために

 

還元する喜びを

 

味わいたいからでは

 

ないでしょうか?

 

 

 

 

 

そして、

 

やがて自分の命が

 

終わる時には

 

 

 

「ありがとう。おかげさまで、いい人生だったよ」

 

 

 

そう感謝して、

 

この身を天地大自然に

 

お返しする。

 

 

 

私達はそのために

 

生まれてきたのでは

 

ないでしょうか。

 

 

 

 

 

人生とは、

 

その喜びを知るために

 

あるのだと

 

私は確信しています。

 

 

 

 

 

合氣道という

 

一つの武道の枠に囚われず、

 

 

 

「人のためになる」、

 

「社会のために役立つ」

 

 

 

という思いは、

 

少なからず

 

誰もが持っている、

 

 

 

天地大自然が

 

人にのみ、

 

与えてくださった

 

特別な心なのでは

 

ないでしょうか。

 

 

 

 

 

自らの人生の

 

最終目標に向かって

 

どう進むのか。

 

 

 

 

 

それが分からないまま、

 

時間が経過する中で、

 

 

 

一つの理解から

 

全てが

 

一氣に結びつくのです。

 

 

 

 

 

自らの人生の経験から、

 

人類、地球、宇宙、

 

 

 

そして未来へと続く

 

生き方が

 

見えてくるでしょう。

 

 

 

 

 

私達は皆が貴重な存在です。

 

 

 

皆が異なるものを

 

受け取りながら

 

この世に生まれ、

 

 

 

極めて貴重な

 

「あなた」として

 

存在しているのです。

 

 

 

 

 

そのことに

 

氣づき、感じ、慈しみ、

 

自分を受け入れましょう。

 

 

 

自己を自覚しなければ、

 

他者や自分を取り巻く

 

環境に対処することも

 

できません。

 

 

 

 

 

こうして、

 

自分の存在価値を理解し、

 

自らの目的を見出すことで、

 

 

 

他者との比較ではなく

 

自己を確立でき、

 

 

 

より良い、

 

楽しい人生を

 

歩めるのではないだろうか。

 

 

 

 

 

最後までお読みいただき

 

ありがとうございました。

 

 

 

 

 

道場長 拝

2024-05-30 08:16:00

" 道場の意義 "

今朝も目覚めることが出来た。

 

ありがとう。

 

 

 

 

 

『どうじょう の いぎ』

 

 

 

 

 

私が主宰する

 

合氣道琴心館寺崎道場は

 

 

 

 

 

道場長の思いを

 

実現するためのものではなく、

 

 

 

何より

 

弟子を伸ばすこと。

 

 

 

 

 

弟子の

 

向上と成長に務め、

 

 

 

幸福で

 

活き活きとした

 

人生をもたらすために

 

存在していなければならない。

 

 

 

 

 

それこそが

 

道場長の

 

使命であり、

 

責務だ。

 

 

 

 

 

そこに

 

道場の意義がある。

 

 

 

 

 

自分自身への

 

戒めとして、

 

 

 

この先も一生涯、

 

忘れることなきように。

 

 

 

 

 

最後までお読みいただき

 

ありがとうございました。

 

 

 

 

 

道場長 拝

2024-05-29 07:08:00

" 囚われず、煩わされず、ありのままに生きる "

今朝も目覚めることが出来た。

 

ありがとう。

 

 

 

 

 

『とらわれず、わずらわされず、ありのまま に いきる』

 

 

 

 

 

災難に逢ふ時節には

 

災難に逢ふがよく候。

 

死ぬる時節には

 

死ぬがよく候。

 

 

 

 

 

江戸後期の

 

禅僧で歌人の

 

良寛(りょうかん)の言葉です。

 

 

 

 

 

「災難には逢いたくない」

 

「楽しく長生きしたい」

 

 

 

 

 

人間なら誰でも

 

そう思うものです。

 

 

 

 

 

しかし、

 

どれほど強く願っても、

 

あらゆる手を尽くしても、

 

それらからは

 

逃れることはできません。

 

 

 

 

 

そのすべてを

 

受け入れて

 

命ある限り、

 

生きてゆく

 

ほかにないのです。

 

 

 

 

 

「なぜ自分がこんな目に逢わなければならないんだ」

 

 

 

それを災難と

 

受け止めている限り、

 

その人は一生

 

その不運、不幸を

 

嘆いて

 

生きることになる。

 

 

 

いくら嘆いても

 

何も変わらない。

 

 

 

 

 

どんな大災害に

 

逢おうとも、

 

 

 

わが子を

 

亡くしたとしても、

 

 

 

 

 

それが現実の姿です。

 

 

 

 

 

やるべきことをやり、

 

生きてゆくしかないのです。

 

 

 

 

 

何事にも

 

囚われず、

 

煩わされることなく、

 

現実をありのままに

 

受け止める。

 

 

 

 

 

これが

 

私達が目指す修業の先。

 

 

 

天地大自然の法則に

 

則る生き方であり、

 

 

 

 

 

本当の

 

心身のリラックス

 

ではないでしょうか。

 

 

 

 

 

最後までお読みいただき

 

ありがとうございました。

 

 

 

 

 

道場長 拝

2024-05-28 06:43:00

" 千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を練とす "

今朝も目覚めることが出来た。

 

ありがとう。

 

 

 

 

 

『せんにち の けいこ を たん とし、まんにち の けいこ を れん とす』

 

 

 

 

 

剣豪 宮本武蔵の

 

極意書である

 

『五輪書(ごりんのしょ)』には

 

 

 

「鍛錬」という

 

重要なキーワードがある。

 

 

 

 

 

ここで言う鍛錬とは、

 

刀剣を作る際に

 

金属を打ち鍛えて

 

錬ることを指します。

 

 

 

 

 

名刀に仕上げるには、

 

いったい

 

どれほどの回数

 

打ち続けるのか。

 

 

 

 

 

武蔵は、

 

千日間の稽古を

 

重ねることで

 

技が身につき、

 

 

 

万日の稽古を

 

積むことで

 

更なる高みに

 

到達すると諭しています。

 

 

 

 

 

武道に限らず、

 

 

 

何事も深く習得し、

 

技術を身につけるためには、

 

 

 

経験を重ねるしか

 

方法はないと

 

説いているのです。

 

 

 

 

 

人が成長する上においても

 

「至要たる教え」

 

ではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

最後までお読みいただき

 

ありがとうございました。

 

 

 

 

 

道場長 拝

2024-05-27 07:09:00

" 継続と反復は相違なるもの "

今朝も目覚めることが出来た。

 

ありがとう。

 

 

 

 

 

『けいぞく と はんぷく は そうい なるもの』

 

 

 

 

 

継続という言葉がある。

 

 

 

「継続は力なり」という。

 

 

 

物事を成就するためには

 

日々の正しい努力の

 

積み重ねが重要だ。

 

 

 

こうした一日一日が

 

幾重にも積み重なっていく。

 

 

 

 

 

このように

 

継続することで、

 

 

 

その人の

 

技術を伸ばし、

 

能力を育て、

 

人として成長していく。

 

 

 

 

 

ただ

 

勘違いしては

 

ならないことがある。

 

 

 

 

 

それは

 

日々、

 

何の反省もなく、

 

その日を顧みることもせずに、

 

 

 

ただ同じことを

 

繰り返していても

 

何の意味もない

 

ということです。

 

 

 

 

 

同じことの繰り返し、

 

いわゆる反復とは

 

大きく異なるのです。

 

 

 

継続と反復は

 

相違なるもの。

 

 

 

 

 

このままで良いのか?

 

 

 

何を改善しなければ

 

ならないのか?

 

 

 

今日の過ちを

 

今後起こさないために

 

どうすれば良いか。

 

 

 

今日の失敗は

 

何故そうなったのか。

 

 

 

 

 

しっかり考えて

 

今日より明日。

 

明日より明後日と、

 

 

 

ほんの数ミリでも

 

良くなるよう努力する。

 

 

 

僅かでも

 

改善点を見つけ出し、

 

創意工夫する。

 

 

 

 

 

たとえ

 

僅かな一歩でも前進する。

 

 

 

 

 

慣れたことをなぞらず。

 

 

 

そういうことの

 

積み重ねを

 

「継続」

 

というのでありまする。

 

 

 

 

 

最後までお読みいただき

 

ありがとうございました。

 

 

 

 

 

道場長 拝