" 【東京十社巡りと江戸坂道巡り】不思議な符合と静かに向き合う【根津裏門坂】編 "
今朝も目覚めることができた。
ありがとう。
本日は、二十四節氣
清明【せいめい】次候
七十二候
第十四候 鴻雁北【こうがんかえる】
4月9日~13日ごろ。
日本で冬を過ごした雁が北へ帰っていくころ。
今日の " 道場長の一日一心 "
『 【とうきょう じっしゃ めぐり と えどさかみち めぐり】ふしぎ な ふごう と しずかに むきあう【ねづうらもんざか】へん 』
東京出張の折、
稽古の合間を縫って続けている
「江戸時代から続く由緒ある東京の坂道巡り」
ですが、
実はもう一つ、
何年もかけて
地道に続けてきたことがあります。
それが「東京十社巡り」です。
明治天皇が
東京の安寧と繁栄を祈願して定められた、
格式高い十の神社を
心静かに一つひとつ訪ねる歩みです。
根津神社
神田神社
亀戸天神社
白山神社
王子神社
日枝神社
赤坂氷川神社
芝大神宮
品川神社
そして、富岡八幡宮。
都会の喧騒の中にあっても、
一歩境内に入れば、
清らかな空氣に包まれます。
長い年月をかけて
少しずつ巡り、
残すところ
根津神社、白山神社、亀戸天神社と
王子神社の四社のみとなりました。
1月の東京出張では
その一環として、
文京区に鎮座する
「根津神社」へ参拝いたしました。
五代将軍
綱吉公によって造営された、
国の重要文化財でもある
壮麗な社殿が広がります。
静かに手を合わせ、
ありがたく御朱印を頂戴いたしました。
そして、
この根津神社への参拝を機に、
「江戸の坂道巡り同好会」の歩みを
この文京区にも進めることとなりました。
今回の案内役は、
この文京区で生まれ育ったお弟子さんです。
「先生、坂道巡りも結構楽しいですね」と、
今回の巡りを経て
同好会に入会してくれました。
これでメンバーは私を含めて3人。
新しい仲間との歩みは
嬉しいものでありまする。
根津神社の裏門前から、
日本医科大学付属病院の間を上る、
「根津裏門坂」をともに歩きました。
小路を真っ直ぐ進めば、
森鷗外の居宅
「観潮楼(かんちょうろう)」の跡地、
現在の区立鷗外記念図書館へと至ります。
さすがに、
幼少期から学生時代を
ここで過ごしたお弟子さんです。
ネットのうわべだけの情報とは
全く違った、
この街のよりディープな、
そして少し震える?
ような話も知っています。
実は、
オカルト体験も数多く持っているという、
不思議な一面がある日本女子なのです。
根津神社の裏門坂、
その鳥居の前に立ったときです。
「先生、ここから10分ほど歩いた場所に、
この界隈ではひときわ名高い、
ある坂があるのです。
……正直に申し上げまして、
私自身はあまり進んで近寄りたい
場所ではないのですが。
先生はまだ
歩かれたことがないでしょうから、
「江戸の坂道巡り同好会」の
活動の一環として
臍下の一点に心を静めて、
覚悟を決めてご案内いたします」
そう私に話しかけてきた、
まさにそのタイミングでした。
私たちのすぐ脇を、
連れ立って裏門から出てきた
若いカップルが、
通り過ぎようとしていました。
手元のスマートフォンを
覗き込んでいた彼女が、
ふと立ち止まり、
弾んだ無邪氣な声で、
彼氏にこう言ったのです。
「ねえ、このすぐ近くにさ、
【お〇〇〇〇〇ん】ってのがあるんだって。
ちょっと寄ってみない?」
休日のデートを楽しむ、
ごくありふれた、
穏やかな会話のはずでした。
しかし、
その明るい声の響きとは裏腹に、
ひやりとした冷たい風が、
足元から首筋へと
静かに這い上がってくるような
氣がしました。
私とお弟子さんは
顔を見合わせました。
示し合わせたわけでもない、
偶然の符合。
いいえ、
この世の中に
「偶然」ってものは存在しない。
全ては必然なのです。
見えない何かに、
ふいに呼ばれたような感覚。
お弟子さんの
「行きたくない」という言葉が、
より一層の重みを持って響きました。
しかし、
このような
予期せぬ出来事に出会ったときも、
決して心を乱し、
身構える必要などありませぬ。
ただ、
ゆったりとした呼吸を
全身に巡らせます。
目には見えない
不思議な氣配や、ご縁。
それらもまた、
天地大自然の理(ことわり)の
一部として受け入れ、
その場の氣と
静かに一つになっていくのです。
正しいリラックスを
保つことで、
どのような
未知の道程であっても、
心穏やかに
一歩を踏み出すことができます。
カップルの言葉が暗示する、
その場所。
私たちは、
見えざる糸に引かれるように
この界隈では「有名という坂」へと
向かうことになりました。
幼少期からずっと、
この辺りを遊び場にして
走り回っていたはずのお弟子さん。
それなのに、
どうしてその坂にだけは
「あまり行きたくない」と
口にしたのでしょうか。
そのあと、
実際にその現場へと足を踏み入れたとき。
私はこの日本女子の口から、
ある驚愕の事実を
聞かされることとなるのです。
路地の行き止まり
昼間でもどこか寂しく、
奇妙な伝承が
今も息づくその場所で、
果たして、
何が私たちを待っているのでしょうか。
次回の江戸の坂道巡りに、続きます。
そして、
私たちの江戸時代から続く
由緒ある東京の坂道巡りは
まだまだ続きます。
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合氣道琴心館寺崎道場が
大切にしているのは、
余分な力を手放し、
自然体で生きる姿勢を養うことです。
日々の生活においても、
自らの心身を静かに整え、
ご縁のある方々に、
温かな安らぎを広げていきたいと
願っております。
自然の理(ことわり)や、
日々の稽古を通じた氣づきを
この道場長ブログ
『ぼくらの合氣道』でも発信しております。
現代の暮らしをより豊かに
健やかに過ごすヒントが、
ここにあるかもしれません。
ぜひバックナンバーもご覧ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
兵庫県合氣道連盟
合氣道琴心館寺崎道場
道場長 拝
" 「お花まつり」から学ぶ、自他の命を尊ぶ生き方 "
今朝も目覚めることができた。
ありがとう。
本日は、二十四節氣
清明【せいめい】初候
七十二候
第十三候 玄鳥至【つばめきたる】
4月4日~8日ごろ。
南からつばめがやってくるころ。
今日の " 道場長の一日一心 "
『 【おはなまつり】から まなぶ、じた の いのち を とうとぶ いきかた 』
本日、4月8日は
お釈迦様のお誕生日をお祝いする、
「お花まつり」の日です。
正式には、
灌仏会(かんぶつえ)と
呼ばれているのですね。
色とりどりの
春の花で飾られた、
小さなお堂
「花御堂(はなみどう)」の中に、
誕生仏が安置され
甘茶をかけてお祝いをするそうです。
甘茶をそっとかけるとき、
ふわりと漂う
甘く穏やかな香り。
春の暖かな陽の光と
鮮やかな花々を眺めていると、
心の中まで
温かく満たされることでしょう。
誕生仏のお姿は
右手が天を、
左手が地を指しています。
まるで、
合氣道の片手は天を支え、
片手は地をさす
「天地投げ」に似ていますね。
お釈迦様が説かれた
「天上天下唯我独尊 (てんじょうてんげゆいがどくそん) 」
この言葉は、
私たち一人ひとりの命が、
他に代わるもののない、
かけがえのない尊いものであると、
教えてくれています。
これは、
合氣道の理合いにも、
深く通じるものがあります。
自分と相手
どちらが強いか、
優れているかと争わず
自他の命を共に尊重し、感謝すること。
いつも
下腹の奥深くの一点へと、
意識をそっと
おろしてまいります。
春の風に揺れる花々のように
全身の無駄な力みを捨て去り、
自然な息の巡りを、
静かに深く味わっていくこと。
すると、
天地大自然の大きな巡りと
自らの命が溶け合い、
私たちが元々持っている
清らかな生命力が引き出されるのです。
お花まつりの甘茶のように
優しく、
穏やかな心持ちで。
周囲の美しさに氣づけるような
ゆとりの心を持って、
今日という一日を
丁寧に味わってまいりましょう。
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合氣道琴心館寺崎道場が
大切にしているのは、
ただ技をなぞることではありません。
甘茶の香りにほっと息をつくように、
日々の暮らしの中で
心と身体の結びつきを穏やかに整え、
自他の命を尊ぶ和合の心を、
誰より先に自らの振る舞いを通じて
示していくことです。
その自然体で歩む姿が、
ご縁ある方々の
心にぽっと明るい温もりを届け、
喜びに満ちた世界を広げていくと
信じております。
自然の理(ことわり)や
日々の稽古を通じた氣づきを、
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より健やかに、
自然の理とともに歩むヒントが
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兵庫県合氣道連盟
合氣道琴心館寺崎道場
道場長 拝
" 春の汗は「暑熱順化」の第一歩。心身を整える卯月の稽古 "
今朝も目覚めることができた。
ありがとう。
本日は、二十四節氣
清明【せいめい】初候
七十二候
第十三候 玄鳥至【つばめきたる】
4月4日~8日ごろ。
南からつばめがやってくるころ。
今日の " 道場長の一日一心 "
『 はる の あせ は しょねつじゅんか の だいいっぽ。しんしん を ととのえる うづき の けいこ 』
さて、
合氣道琴心館寺崎道場では
来る4月29日に行われます、
第27回兵庫県合氣道連盟
合氣道演武大会に向けて、
日々の稽古が続いております。
3月最後の日曜日、
そして、
4月最初の日曜日と
熱の入った稽古となりました。
道場の窓を
すべて開け放っておりましたが、
皆、
たっぷりと汗をかいておりました。
「クーラーをかけてほしい」と、
願うお弟子さんもいたほどです。
暦の上では春ですが、
身体を動かせば、
すでに初夏のような熱氣に包まれます。
このように、
春から夏への季節の変わり目に、
しっかりと汗をかき、
身体を暑さに慣らしていくことを、
「暑熱順化(しょねつじゅんか)」と
呼びます。
本格的な夏を迎える前に、
少しずつ暑さに慣れておくことで、
体温調節が、
スムーズに行えるようになります。
この時期の稽古や
ウォーキング、入浴などで
意図的に
汗をかく機会を作ることが、
夏の熱中症を防ぐ
健やかな身体づくりに繋がるのです。
いきなり
冷房に頼りきるのではなく、
自然の氣温の移ろいに、
少しずつ心身を合わせていく。
これもまた、
自然との和合でありまする。
暑さを不快なものとして敵対し
排除しようとしたりしては、
かえって暑さが氣になり、
心身が乱れてしまいます。
そのような時こそ、
静かに環境を受け入れる姿勢が、
必要となります。
ただ
ありのままに暑さを感じ、
臍下の一点に心をしずめる。
暑さをも静かに受け入れ
それと争わず、
自然の理と
調和していくことで、
かえって涼やかで
揺るぎない心身が保てるものです。
一一一一一一一一一一一一一一一一一一
合氣道琴心館寺崎道場が
大切にしているのは、
ただ技をなぞることではありません。
日々の生活に活きる
「心と身体の調和」をはかり、
季節の移ろいにも逆らわない生き方を
ともに探求していくことです。
稽古で培った穏やかな和合の心を
日々の暮らしのなかで体現し、
社会や周囲の人々の
健やかな喜びに繋げていけるような、
そんな歩みを重ねてまいりましょう。
自然の理(ことわり)や
日々の稽古を通じた氣づきを、
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合氣道琴心館寺崎道場
道場長 拝
" 天地が輝く「清明」の候。つばめのブレない姿に想う、弟子との歩み "
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本日は、二十四節氣
清明【せいめい】初候
七十二候
第十三候 玄鳥至【つばめきたる】
4月4日~8日ごろ。
南からつばめがやってくるころ。
今日の " 道場長の一日一心 "
『 てんち が かがやく「せいめい」の こう。つばめ の ぶれない すがた に おもう、でし との あゆみ 』
春も五番目の季節を迎えました。
清く明るくと書いて「清明」です。
この美しい文字が
示す通り、
万物が清らかな様子を
意味する
「清浄明潔(しょうじょうめいけつ)」の
略なのだそうです。
天地には
すがすがしい氣が満ち、
すべての命が
活氣に満ちあふれる希望の季節です。
七十二候では
「玄鳥至(つばめきたる)」を迎えます。
はるか南から
つばめが飛来するころ。
昔の人々は
この鳥を「つばくらめ」と呼びました。
それが時代とともに
「つばめ」になったといわれます。
つばめが巣を作る家には
幸せが訪れる。
昔からそのように
言い伝えられてきました。
今年は私自身
まだその姿を目にしていませんが、
間もなく
姿を見せてくれることでしょう。
毎年同じ場所へ
迷わずに帰ってくるつばめ。
その天地大自然の営み。
このひたむきな姿は
私が歩む合氣の道に重なります。
遠い空を越えて
同じ場所へ戻るつばめ。
ブレることなく
同じ道を歩み続けてくれる
そんな真っ直ぐな
お弟子さんに出逢うたび、
深い感謝が湧き上がるのです。
同じ志を抱き、
ともに道を深めていく
ご縁に生かされています。
日々の暮らしは、
とかく波風が立ちやすいものです。
大空を飛ぶ
つばめのように
私たちも不必要な心身の力みを
ほどくことが大切です。
心を臍下の一点におさめて
受け入れ、和合する。
「清明」の空のごとく、
あるがままの
天地大自然の理(ことわり)に
身を任せてまいりましょう。
一一一一一一一一一一一一一一一一一一
合氣道琴心館寺崎道場が
大切にしているのは
ただ技をなぞることではありません。
同じ志を持つお弟子さんたちと
和する心を育み続けることです。
自然の巡りに逆らわずに
健やかな命を養うことです。
その争わない生きざまが
結果として、
周りの方々の喜びや安心へと
繋がっていくことを目指しております。
自然の理(ことわり)や
日々の稽古を通じた氣づきを、
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より健やかな生き方、
良好な対人関係の築き方など、
現代の暮らしに活かすヒントが、
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合氣道琴心館寺崎道場
道場長 拝
" 【桜前線】 親鸞聖人の「仇桜」に学ぶ、今日を生き切るヒント "
今朝も目覚めることができた。
ありがとう。
本日は、二十四節氣
春分【しゅんぶん】次候
七十二候
第十二候 雷乃発声 【かみなりすなわちこえをはっす】
3月30日~4月3日ごろ。
恵みの雨を呼ぶ春雷が、遠くで鳴り始める季節です。
今日の " 道場長の一日一心 "
『 【さくらぜんせん】しんらんしょうにん の「あだざくら」に まなぶ、きょう を いききる ひんと 』
さて、春といえば、
やはり、桜でございますね。
見事に咲き誇り、
そして、
潔く舞い散る姿。
まさに、
私たちの心を映し出す
特別な花です。
ふるさとの山々を
やわらかな
薄紅色に染め上げながら、
桜前線は、南から北へと
ゆっくり、ゆっくりと、
進んでまいります。
過去三十年の記録を
振り返りますと、
一月二十日ごろに
沖縄で満開を迎え、
北海道で
満開となるのは、五月十五日ごろ。
今年は二月の氣温が、
やや高かったこともあり、
開花は平年よりも
少し早足でした。
三月末には
すでに満開の景色を
楽しめた場所も
多かったようですね。
日本列島を
何週間もかけて、
ゆっくりと縦断していく
桜前線。
同じ日本でありながら、
沖縄と北海道では、
桜に出会える季節が
四ヶ月も違うのですね。
その事実が
日本という国の
南北への広がりを
改めて教えてくれる氣がいたします。
時代とともに、
花見の風景も
少しずつ変化してまいりました。
かつては、
ブルーシートを大きく広げ、
皆で賑やかに宴を囲むのが、
春の定番の景色でした。
しかし最近では、
ただ静かに、
花を愛でる方が、
増えているのだそうです。
お一人で、
ゆったりと散歩をしながら、
ご自身の未来へ
思いを馳せる。
あるいは、
お氣に入りのカフェの窓辺から、
美味しいお茶とともに
景色を眺める。
どのような
向き合い方であっても、
桜は、優しく、
私たちの心に
寄り添ってくれます。
そういえば、
昨日、四月二日の夜は、
「ピンクムーン」と呼ばれる、
見事な満月でございました。
場所によっては、
少し散りかけた桜でも、
昨日のような
月夜の夜桜見物は、
また格別な趣があるものです。
みなさまは、
ぽっかりと浮かぶ、
まん丸の満月に
美しく映える夜桜を、
ご覧になられましたでしょうか。
なぜ、
これほどまでに
桜は人の心を揺さぶるのでしょうか。
それはやはり、
「散りゆく」からなのかもしれません。
満開の美しさを保てるのは、
ほんの一週間ほどの、
短い時間。
ずっとこのままでいてほしいと、
誰もが願います。
しかし、
散る運命にあるからこそ、
その姿は、
痛いほどに美しいのです。
その儚さに、
古来より日本人は
特別な思いを重ねてきたのでしょう。
ただ、
植物の理(ことわり)として見れば、
桜が急いで
花を散らすのには、
明確な理由があるのですね。
それは、
いち早く葉を広げ、
「光合成」を行いたいからです。
花びらを落とした後には、
生命力にあふれた
青々とした葉桜が姿を現します。
あの瑞々しい緑もまた、
春が持つ、
もう一つの美しい顔ですね。
そして、
厳しい冬を越えれば、
来年もまた、
同じ桜の木が花を開かせてくれる。
その天地大自然との
確かな約束があるからこそ、
私たちは
春の訪れに、
深い期待と安心感を
覚えるのかもしれませんね。
ここで
古人の遺した、
一つの歌をご紹介いたします。
「明日ありと 思う心の 仇桜(あだざくら) 夜半(よわ)に嵐の 吹かぬものかは」
親鸞聖人が
詠まれたと伝わる、このお歌。
明日もまだ、
桜は咲いているだろうなどと、
安心していると
夜中に強い嵐が吹いて、
無残に散ってしまうかもしれない。
転じて、
「明日やればいい」と、
物事を先延ばしにする心への
静かな戒めでございます。
私たちの人生も
桜と同じ。
「永遠」など
どこにもありません。
だからこそ、
今、目の前にある時間を愛おしみ、
今日という一日を、
ゆったりとした呼吸とともに
大切に味わい尽くすことが、
何より尊いのです。
移ろいゆく、
春の景色を眺めながら、
どうぞ、みなさま、
心穏やかな
春の日をお過ごしください。
今週もありがとうございました。
良い週末を。
一一一一一一一一一一一一一一一一一一
合氣道琴心館寺崎道場が
大切にしているのは、
ただ決められた形を
なぞることではありません。
桜の花が、
その短い命を見事に咲き切るように。
私たちもまた、
一日一日を
ゆったりとした深い呼吸とともに
大切に生き切り、
他者と心を通わせる
穏やかな調和をはかること。
自らが進んで、
今ここにある命を味わう
和の生き方を体現し、
その姿が
巡り会う方々の胸の内に、
春の陽だまりのような
温もりを届けることに繋がると信じ、
ともに探求していくことです。
自然の理(ことわり)や
日々の稽古を通じた氣づきを、
この道場長ブログ
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良好な対人関係の築き方など、
現代の暮らしに活かすヒントが、
ここにあるかもしれません。
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