" 華やかなホテル群から江戸の魔界へ。高輪「洞坂」編 "
今朝も目覚めることができた。
ありがとう。
本日は二十四節氣
寒露【かんろ】末候
七十二候
第五十一候 蟋蟀在戸【きりぎりすとにあり】
十月十八日~二十二日ごろ
キリギリスが戸口で鳴くころ。
今日の言の葉
『 諸行を受け入れ、淡々と歩む 』
東京出張の折、
稽古の合間を縫って歩みを重ねる
「江戸時代から続く由緒ある東京の坂道巡り」。
前回の港区高輪4丁目
「イチョウ坂」からの続きでございます。
エントリーはコチラ。
品川駅高輪口のほど近く、
多くの人が行き交う
「品川プリンスホテル」の敷地を抜け、
さらに歩みを進めますと、
「グランドプリンスホテル高輪」や
「ザ・プリンス さくらタワー東京」といった
見事な日本庭園を抱く、
壮麗なホテル群が連なっております。
光あふれる現代の
華やかな景色を楽しみながら、
高輪の閑静な住宅街へと
さらに北へ向かいますと、
やがて、幕末に
最初のイギリス公使館が置かれた
由緒あるお寺「東禅寺」の
緑豊かな佇まいが見えてまいります。
その東禅寺の脇から
直角に折れ曲がりながら
急な斜面を上っていく細い道。
それが、今回の目的地である
「洞坂(ほらざか)」でございます。
先ほどまでの
光り輝く大通りの喧騒が嘘のように、
一歩足を踏み入れますと
そこはまるで別世界。
しんと静まり返った
得体の知れない
古の空氣が満ちております。
かつてこの辺りは
鬱蒼と草木が生い茂り、
昼間でも薄暗く、
まるで洞(ほら)の中へと
迷い込むようであったとか、
法螺貝(ほらがい)が出たとも、
底知れぬ窪地であったとも
語り継がれるこの場所は
まさに「江戸の魔界」と
呼ぶにふさわしい
妖しい魅力に包まれております。
華やかな表通りから一転して、
こうしたミステリアスな異空間へと
迷い込むのも、
江戸の坂道巡りの
奥深い醍醐味でございます。
私たちは古の魔界に
深く浸りながら、
急な斜面を
一歩一歩踏みしめて上りました。
禍々しい氣配や
見通しの悪い
曲がりくねった道にあっても、
ただ、臍下の一点にすっと心を静め、
正しいリラックスを保ったまま
未知なる空間の氣配に
逆らうことなく、
しなやかに身体を運んでゆく。
私たちの人生の歩みもまた
時として、
光あふれる表通りから
先が見通せない暗がりへと
迷い込むことがありましょう。
そのような時こそ、
焦らず、怖れず、悲しまず。
無理に光を求めて抗うのではなく、
暗闇のなかでも
あるがままに変化を受け入れる
自然(じねん)の心が、
確かなる安らぎを
もたらすのだと感じますね。
私たちの江戸時代から続く
由緒ある東京の坂道巡りはまだまだ続きます。
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合氣道琴心館寺崎道場は
単に技のみを学ぶ場ではありません。
私たちが大切にしているのは、
先が見通せない曲がりくねった道にあっても、
今この瞬間の歩みを
確かに踏みしめることでございます。
澄み渡った水面のような心で、
周囲の人の心に
そっと灯火を灯すような生き方を
皆様とともに探究していくことです。
日々の生活に活きる氣づきを
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兵庫県合氣道連盟
合氣道琴心館寺崎道場
道場長 拝