2025-10-09 03:46:00

" 温故知新 「大黒坂」 編 "

今朝も目覚めることができた。

ありがとう。

 

 

本日は、二十四節氣

寒露【かんろ】初候

 

七十二候

第四十九候 鴻雁来(こうがんきたる)

10月8日~10月12日頃。

北国からガンが群れをなして日本へ渡ってくる頃。

 

 

 

 

今日の " 道場長の一日一心 " 

『 ​おん こ ち しん「だいこくざか」 へん 』

 

 

 

" 麻布の古道を辿り、心身を整える "

 

港区麻布台ヒルズにほど近い、

新たな時代を象徴する

 

高層ビル群の中に、

合氣道指導者であり声優でもある

 

" つぶらやひとみ " が主宰する

麻布台道場はあります。

 

 

 

ここはまさに

「温故知新」を体現する場所です。

 

 

​現代のランドマークが

建ち並ぶ一方で、

 

一歩路地に入れば、

江戸の面影を色濃く残す坂道が

静かに存在しています。

 

 

 

道場までの道のりは、

私にとって日々の稽古と同じく、

 

大切な

「心と身体を整える時間」です。

 

 

 

 

今日は、東京出張の折、

道場へと向かういつもの道

 

「大黒坂」から始まる

坂道巡りについて

お話ししたいと思います。

 

 

 

「大黒坂」は、

江戸時代から続く由緒ある坂の一つ。

 

 

急な勾配が続く

この坂を登りきると、

 

自然と呼吸が整い、

心が研ぎ澄まされていくのを感じます。

 

 

 

坂の名の由来は、

 

かつてこの坂の近くに

大黒天を祀る

 

お堂があったからであると、

伝えられています。

 

 

 

歴史の重みを感じながら

歩を進めるうちに、

 

ふと、

合氣道の稽古に通じるものが

あることに氣づかされます。

 

 

 

合氣道は、

力で相手を制するのではなく、

 

相手の氣を導き、

自身の中心軸を保ちながら

技をかけますが、

 

その際に最も重要なのは

自分の姿勢なのです。

 

 

相手を投げる前に

まず、

 

「自分の姿勢が整っている」

ことが大前提になります。

 

 

「大黒坂」の急勾配を登る際、

無理に力んで登ろうとすると

かえって疲れてしまいます。

 

 

 

しかし、

 

臍下の一点を意識し、

重みを最下部におき、

 

一歩一歩、

重力に逆らわず、

 

地に足をつけて進むことで、

無理なく登り切ることができます。

 

 

 

​これは、

まさに合氣道でいう

 

「正中線」を保ち、

「統一体」で、

 

無理のない動きを

身につけることと似ています。

 

 

 

 

​麻布十番にある「大黒坂」を越え、

麻布台の路地を進むと、

 

さらにいくつかの坂道が

私を迎えてくれます。

 

 

 

 

​それぞれの江戸時代から続く

由緒ある坂には、

その土地の歴史や物語が宿っており、

 

 

坂道と合氣道が、

まるで二つの異なる

 

歴史の糸が紡がれながら、

一つの目的地へと

向かうようにも感じられます。

 

 

麻布十番「大黒坂」から

歩くこと約20分、

 

道場に到着すると、

すでに心は静かに整っています。

 

 

坂道で整えられた心と身体は、

東京タワーが間近に窓から望める

 

この最高の

ロケーションの道場の畳の上で、

 

ここに集うお弟子さん方と

呼吸を合わせる準備ができています。

 

 

 

 

" 温故知新 "

 

 

 

歴史ある

江戸の坂道巡りを通じて、

 

私たちは

ただ身体を鍛えるだけでなく、

 

過去と現在、

 

そして

自分自身と向き合う

貴重な時間を共に過ごしています。

 

 

 

​これからも、

日々の稽古と向き合い、

 

歴史の重みを胸に、

未来へ続く道を歩んでまいりまする。

 

 

 

私たちの

江戸時代から続く由緒ある坂道巡りは

まだまだ続きます。

 

 

 

過去の坂巡りのエントリーはコチラから

↓↓↓

雁木坂

中坂

檜坂

狸坂

冬青木坂

七面坂

二合半坂

狸穴坂

乃木坂

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

兵庫県合氣道連盟

合氣道琴心館寺崎道場

道場長 拝