2025-10-16 03:14:00

" 合氣道の精神に出会う場所 「鳥居坂」 編 "

今朝も目覚めることができた。

ありがとう。

 

 

本日は、二十四節氣

寒露【かんろ】次候

 

七十二候

第五十候 菊花開(きくのはなひらく)

10月13日~10月17日頃。

菊の花が咲き始める頃。

 

 

 

 

今日の " 道場長の一日一心 " 

『 ​あいきどう の せいしん に であう ばしょ 「とりいざか」 へん 』

 

 

 

今夏の東京出張では、

夏期集中稽古の拠点となった

 

麻布台教室へ向かう道中、

港区麻布十番から

 

この「鳥居坂」

ほぼ、毎日のように歩きました。

 

 

「鳥居坂」は、

東京都港区六本木5丁目に位置し、

 

港区六本木5丁目11番と

5丁目12番の間を通る、

歴史と文化が息づく坂です。

 

 

麻布十番から

六本木方面へと続く

 

「江戸の難所」とも

言われるほどの急勾配の坂道で、

 

その周辺には

シンガポール大使館、

フィリピン大使館、

 

東洋英和女学院、

国際文化会館、

日本基督教団鳥居坂教会、

 

などの

歴史的な施設が点在しています。

 

 

 

鳥居坂」は、

江戸時代から

 

明治以降の近代的な

文化施設や教育機関が立ち並ぶ

場所へと変遷し、

 

現在もなお

港区を代表する

歴史的な坂として知られています。

 

 

" 「鳥居坂」の由来 "

 

 

 

​「鳥居坂」の " 鳥居 "

何を指すのか、

二つの説があるそうです。

 

 

 

​一つは、

江戸時代にこの坂の東側にあった

 

大名・鳥居家の屋敷に

由来するという説。

 

 

 

もう一つは、

かつて近くにあった

 

麻布氷川神社の

鳥居にちなむという説です。

 

 

 

​どちらの説が正しいか、

歴史家たちの間でも

意見が分かれているそうですが、

 

私は

どちらの説も

とても興味深いと感じています。

 

 

 

合氣道でも、

一つの技には複数の解釈や

ルーツが存在することがあります。

 

 

それは流派や、

師範、指導者により異なります。

 

 

 

 

したがって、

大切なのは、

 

指導者が

その技をどう受け継ぎ、

 

どう自分のものにして、

どうお弟子さんに教えるか、

 

ということである、と私は思います。

 

 

 

 

「鳥居坂」もまた、

その名の由来を探るという行為自体が、

 

歴史の奥深さや、

物事を多角的に捉えることの

 

重要性を

教えてくれているように思います。

 

 

 

​麻布十番から六本木方面へと続く、

長く急なこの坂道を登るたびに、

 

私はこれを修行の一環と捉え、

一歩一歩、着実に

 

急な坂を前にしても、

焦らず、怯まず、

 

重力に逆らわず、

一歩ずつ進むこと。

 

 

 

これは、

日々の稽古において

 

基礎を疎かにせず、

地道に技を磨くことと似ています。

 

 

 

​傾斜のある道でも、

身体の軸をぶらさずに進むこと。

 

 

これは、

合氣道の技をかける上で

 

最も重要な要素の一つである

「重心の安定」を体現しています。

 

 

 

​灼熱の太陽が照りつける中、

苦しい坂道でも、

 

心と身体と天地が一体となり

前に進む意識を持つこと。

 

 

これは、

合氣道琴心館寺崎道場の理念である

「心身統一」に他なりません。

 

 

 

​今夏、私は

この歴史ある「鳥居坂」を登りながら、

 

「謙虚さ」、と

「絶え間ない努力の重要性」

教わりました。

 

 

次の東京出張も、

この「鳥居坂」を越えた先にある

 

麻布台道場で、

皆さんとともに

 

合氣道の精神を探求できることを

楽しみにしています。

 

 

 

 

そして、

私たちの

江戸時代から続く由緒ある坂道巡りは

まだまだ続きます。

 

 

 

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↓↓↓

雁木坂

中坂

檜坂

狸坂

冬青木坂

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二合半坂

狸穴坂

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

兵庫県合氣道連盟

合氣道琴心館寺崎道場

道場長 拝