2025-08-07 03:43:00

" 新幹線での修行、空調服の音をどう受け入れるか "

今朝も目覚めることができた。

ありがとう。

 

 

本日は、二十四節氣

立秋【りっしゅう】初候

 

七十二候

第三十七候  涼風至【りょうふういたる】

二十四節氣は「大暑」から「立秋」へと移りました。

 

「涼風至」は8月7日~8月12日ころにあたり、

涼しい風が立ち始めるとされています。

 

暦の上では秋の始まりですが、ここ例年はこの時期も猛暑で、

今年は特にまだまだ涼しい風は吹きそうもないですね。

 

 

 

 

 

今日の " 道場長の一日一心 " 

 

 

 

『 しんかんせん での しゅぎょう、くうちょうふく  の おと を どう うけいれ る か 』

 

 

 

 

" 真夏の道中、空調服と向き合う " 

 

 

8月7日までは

神戸と東京の日帰り出稽古が続きます。

 

 

そして、

昨日も東京での出稽古のため、

新大阪から新幹線に乗り込みました。

 

隣の席に座ったのは、

作業服に身を包んだ男性。

 

 

そして、その男性は

夏場によく見かける空調服を着ていました。

 

 

 

 

空調服とは、

服に付いた小型ファンで外氣を取り込み、

 

服の中に風を流すことで汗を氣化させ、

涼しさを生み出す仕組みの服です。

 

 

暑い屋外での作業や、

エアコンが効かない環境で働く人にとっては、

熱中症対策にもなる非常に便利なアイテムです。

 

 

 

 

しかし、

その便利さの一方で、

 

ファンが回る「ブゥーブゥー」という音が

私はどうにも苦手なのです……

 

 

 

新幹線の車内は

エアコンが効いていて

 

快適なため、

空調服は必要ないはず。

 

 

にもかかわらず、

その音を聞いていると、

 

なぜか余計に暑く、

慌ただしく感じてしまう。

 

 

 

 

指定席なので

席を替えることもできず、

 

東京までこの音を聞き続ける

「覚悟」を決め、

 

 

その「騒音」を受け入れ、読書に没頭しました。

 

 

 

すると、その男性は名古屋で下車。

ホッと胸をなでおろしました。

 

このファンが回る音が苦手なのは、

私だけでしょうか?

 

 

 

 

 

 

" 心の持ちよう、受け入れることの稽古 " 

 

 

 

 

 

昨日の新幹線の車内での出来事は、

私にとって

 

「心の持ちよう」を試される

良い機会となりました。

 

 

 

席を替えることもできず、

 

 

その音を

" 不快に思い続けるか " 

 

それとも

" 全て受け入れ、氣にしないか " 

 

 

 

 

それは

道場における合氣道の稽古にも通じます。

 

 

相手の動きに抵抗するのではなく、

まずは受け入れることが重要です。

 

 

 

日常生活でも、

思い通りにいかないことや

 

不快な出来事に対し、

どう向き合うか。

 

 

まさに「日常の稽古」

試される場面だったのかもしれませんね。

 

 

 

 

結局、男性は名古屋で降り、

私の修行は短く終わりましたが、

 

 

この経験を通じて、

" 日常の中にこそ稽古の種がある " のだと

改めて氣づかされました。

 

 

 

 

もし、

あのファンが回る音が、

 

涼しげな " 水の音 " だったら、

" 風鈴の音 " だったら、

" 鈴虫の鳴き声 " だったなら、

 

 

きっと、

心地よいものに変わっていただろうな……

 

 

そんなことを、

東雲(しののめ)の朝に、ふと思った。

 

 

 

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

兵庫県合氣道連盟

合氣道琴心館寺崎道場

道場長 拝

2025-08-06 03:23:00

" 80年目に問う 「過ちを繰り返さない」という主語は? "

今朝も目覚めることができた。

ありがとう。

 

 

本日は、二十四節氣

大暑【たいしょ】末候

 

七十二候

第三十六候  大雨時行【たいうときどきにふる】

「大暑」は末候へと移りました。

 

「大雨時行」は8月2日~8月6日ころにあたり、

積乱雲が発達し、時に激しい雨が降ることを表しています。

 

局地的な大雨や雷雨が起こりやすい時期ですね。

 

 

 

 

 

今日の " 道場長の一日一心 " 

 

 

 

『 はちじゅう ねん め に と う「あやまち を くりかえ さ ない」という しゅご は? 』

 

 

 

 

"「過ちは繰り返しませぬから」の主語がない "

 

 

 

 

80年目の8月6日

 

80年前の今日、1945年8月6日、

広島に原子爆弾が投下されました。

 

 

そしてその3日後、8月9日には長崎にも。

 

 

 

 

たった80年前に、

この日本で実際に起こった事実です。

 

 

 

広島の平和記念公園にある

原爆死没者慰霊碑には、

 

「安らかに眠ってください 過ちは繰り返しませぬから」

刻まれています。

 

 

 

この言葉に触れるたび、

私はいつも考えさせられます。

 

「過ちを繰り返さない」という

主語は、一体誰なのだろうか、と。

 

 

 

 

この文章だけを読むと、

日本が原爆を投下したかのように

 

私には聞こえてしまうのです。

 

 

 

しかし、

原爆を投下したのはアメリカです。

 

それは歴史の厳然たる事実であり、

誰もが知っていることです。

 

 

 

「過ちは繰り返しません」ではなくて、

 

「過ちは繰り返させません」

 

であるべきだ。

 

 

 

私は日本人のひとりとして、そう思うのです。

 

 

 

 

 

 

" 早期終戦という「大義」"

 

 

 

 

 

 

アメリカは、

日本を早期に降伏させるために

 

原爆投下は必要だったと

今も主張しています。

 

 

先日もトランプ大統領が同様の発言をしました。

 

 

 

 

しかし、

いくら戦争を終わらせるためとはいえ、

 

一般市民を巻き込む " 非人道的な行為 "

決して許されることではありません。

 

 

 

 

さらに、

広島と長崎に投下された原爆は、

それぞれ種類の違うものでした。

 

 

 

その背景には、

その威力や人体への影響を実験し、

 

比較したかったという

目的があったと言われています。

 

 

 

 

平和への誓いを新たにする今日、

私たちはこの事実から目を背けてはなりません。

 

 

 

 

この「過ち」

「繰り返させない」 ために、

 

私たち一人ひとりが、

歴史を正しく知り、伝え、

 

平和を築く努力を続けていくことが

何よりも大切だと思うのです。

 

 

 

 

 

すべての原爆犠牲者のご冥福を祈り、

 

 

「黙祷」。

 

 

 

 

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

兵庫県合氣道連盟

合氣道琴心館寺崎道場

道場長 拝

2025-08-05 03:12:00

" 脚下照顧 "

今朝も目覚めることができた。

ありがとう。

 

 

本日は、二十四節氣

大暑【たいしょ】末候

 

七十二候

第三十六候  大雨時行【たいうときどきにふる】

「大暑」は末候へと移りました。

 

「大雨時行」は8月2日~8月6日ころにあたり、

積乱雲が発達し、時に激しい雨が降ることを表しています。

 

局地的な大雨や雷雨が起こりやすい時期ですね。

 

 

 

 

 

今日の " 道場長の一日一心 " 

 

『 きゃっ か しょう こ 』

 

 

 

 

一つ前のこのエントリーの通り、

なんとか予約時刻の " のぞみ " に駆け込んだ。

 

 

 

新大阪から東京まで、

のぞみ約2時間25分、ひかり約3時間、

こだまでも約4時間で到着する。

 

 

さらにリニア中央新幹線は、

新幹線では世界でもっとも速いスピードで

東京・大阪間を結ぶと言われている。

 

その速さはなんと時速500km。

 

 

 

品川ー名古屋を40分、

品川ー新大阪間を67分で結ぶ未来も

そう遠くないと聞きます。

 

 

 

今現在でも神戸から日帰りで

東京出稽古も可能です。

 

実際に何度もそれを行ったこともある。

 

 

近い将来、

それがますます現実化していくのだろう。

 

 

 

 

 

" 技術は進歩したが、人の心はどうだろうか?"

 

 

 

 

移動にかかる時間は、どんどん短くなっている。

 

これは紛れもなく、

技術の進歩がもたらした「便利」です。

 

 

 

 

しかし、

その一方で、ふと考えてしまいます。

 

 

 

「本当に私たちの時間は豊かになっているのだろうか」

 

 

 

昭和に生まれた私などは、

昔よりなぜか時間が少なくなったように

感じることがあります。

 

 

 

物質的には豊かになったはずなのに、

昔より心のゆとりや楽しみが

少なくなったように思えてなりません。

 

 

 

 

 

 

" 窓の外に広がる、未来への問い "

 

 

 

 

毎回、新幹線の窓から

流れていく景色を眺めていると、

 

" ある場所 " で目に留まる光景があります。

 

 

 

 

それは、

畑や田んぼだったであろう場所を

 

辺り一面埋め尽くす、

黒い " 太陽光パネル " の群れです。

 

 

 

 

便利さや効率を追い求めた結果、

 

私たちはどこへ向かおうとしているのでしょうか。

 

 

 

 

「道」を歩む者として、

私はいつも足元を見つめ直すことを大切にしています。

 

 

 

目の前の「道」を急ぐあまり、

足元がおろそかになっていないか。

 

 

 

 

太陽光パネルに代表される

持続可能性(SDGs)への取り組みも、

 

大切なことだと理解しています。

 

 

 

しかし、

「太陽光パネルは大した電力しか生まない」と

 

信頼できる、

資源エネルギーの専門家から事あるごとに学んでいます。

 

 

 

それに加えて、

そのパネルの寿命が尽きたとき、

 

その廃棄は誰が責任を持って行うのか。

 

 

 

豊かな実りをもたらすはずの

土地が失われ、

 

食料自給率が問われる時代に、

私たちはこのままでよいのだろうか。

 

 

 

畑や田んぼだったであろう地を

黒いパネルで辺り一面覆い尽くし、

 

それでいて「米がない」とか、

「米が高い」だとか…

 

一体どうなっているのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

"「道」を急ぐことと、「道」を歩むこと "

 

 

 

 

現代社会も、この新幹線同様、

まるで一本の速い「のぞみ」号に乗っているようです。

 

 

 

誰もが速さを求め、目的地へ急ぐ。

 

 

 

しかし、速さだけがすべてではない。

 

そう私は思うのです。

 

 

 

 

 

「一歩一歩、地に足をつけ、足元を確かめながら進む」

 

 

そうした心のあり方が、

何よりも大切なのではないでしょうか。

 

 

 

 

さはさりながら、

 

現代社会は便利さやスピードを

追い求める現代であることは周知の事実です。

 

 

 

だからこそ、

私たちは一度立ち止まり、

 

 

「本当に大切なものは何か」

「未来に何を残したいのか」

 

 

自らに問いかけるべきではないでしょうか。

 

 

 

今回の東京、神奈川での集中稽古もまた、

その問いへの答えを探すための、

 

私たちの一歩となるでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

兵庫県合氣道連盟

合氣道琴心館寺崎道場

道場長 拝

2025-08-04 03:03:00

" 新幹線を遅らせてでも観たかった、真打ちの「氣」"

今朝も目覚めることができた。

ありがとう。

 

今週もよろしくお願いします。

本日は、二十四節氣

大暑【たいしょ】末候

 

七十二候

第三十六候  大雨時行【たいうときどきにふる】

「大暑」は末候へと移りました。

 

「大雨時行」は8月2日~8月6日ころにあたり、積乱雲が発達し、時に激しい雨が降ることを表しています。

局地的な大雨や雷雨が起こりやすい時期ですね。

 

 

 

 

 

今日の " 道場長の一日一心 " 

『  しんかんせん を おくらせ て でも み た かった、しんうち の  " き " 』

 

 

 

 

 

" 真打ちの迫真の「氣」を稽古に "

 

 

 

毎年7月の終わりから

8月の初めにかけての1週間、

 

神戸・新開地の喜楽館では

「納涼ウィーク」と銘打って、

 

少しゾッとする怪談噺で

暑さを吹き飛ばしてくれます。

 

 

 

私が特に " 楽しみ " にしていたのが、

納涼ウィークの終盤である8月1日でした。

 

 

 

ご本人がモデルになった、今話題の映画

「事故物件ゾク 恐い間取り」が現在上映中の

 

私の大好きな「事故物件住みます芸人」の

松原タニシさんが、

 

その日は喜楽館で

仲入り前に怪談を披露してくれるのです。

 

 

 

 

しかし、

この日は東京での出稽古のために

神戸を出発する日でした。

 

 

なんとか仲入りまでなら

新幹線の時間に間に合うのですが、

 

せっかく慌ただしい時間を割いて

喜楽館まで来たのだから、

やはり「真打ち」の芸も観たい。

 

 

そう思い、

新幹線の予約を遅らせて最後まで観ることにしました。

 

 

 

この日の真打ちの演目は、

それほど怖くない怪談噺でしたが、

 

 

 

さすが!真打ち!

 

 

 

その迫真の演技に引き込まれ、ただただ圧倒されました。

 

 

最前列で観ることができたおかげで、

その「氣迫」を肌で感じることができました。

 

 

 

私は定期的に寄席に行きます。

 

 

その理由は

" 合氣道の稽古に通じる学びがそこにあるから " です。

 

 

 

 

 

開演前の前座いわゆる " 開口0番 " から " 真打ち " まで、

 

8人の噺家さんが舞台に上がりますが、

やはり後になるほど、

 

その表情、話し方、

立ち居振る舞いすべてが格段に違います。

 

 

一流の噺家さんから発せられる

「氣」を肌で感じ、それを稽古に活かす

 

 

これが私の寄席に行く目的です。

 

 

 

 

 

真打ちの芸を堪能した後は、

猛ダッシュで新開地駅へ。

 

JRに乗り換え、なんとか予約を遅らせた

新幹線に飛び乗ることができました。

 

 

 

東京に着くのは大幅に遅れてしまいましたが、

 

延着も快く了承してくれた

東京のお弟子さんにも感謝しかありません。

 

 

 

 

この日、

真打ちから学んだ迫真の「氣」を心に、

 

それを全身全霊で

東京、神奈川のお弟子さん方に届けたい。

 

 

お盆明けまで続く出稽古、「魂」で臨みたいと思っています。

 

 

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

兵庫県合氣道連盟

合氣道琴心館寺崎道場

道場長 拝

2025-08-01 03:34:00

"「移動」の哲学 "

今朝も目覚めることができた。

ありがとう。

 

 

本日は、二十四節氣

大暑【たいしょ】次候

 

七十二候

第三十五候  土潤溽暑【つちうるおうてむしあつし】

「大暑」は次候へと移りました。

 

「土潤溽暑」は7月28日~8月1日ころにあたり、土が湿気を帯びて蒸し暑くなる頃を指します。

 

 

 

 

 

今日の " 道場長の一日一心 " 

『  " いどう " の てつがく 』

 

 

 

 

" 自分が活きる場所へ「移動」する " 

 

 

 

 

本日からお盆明けまで、

恒例の夏期集中練成稽古と指導者育成練成稽古のため、

東京へ向かいます。

 

 

 

私が年に1、2回東京へ行くのは、

お弟子さんの指導が第一の目的です。

 

 

でも、それだけではありません。

 

 

 

私の生活拠点は神戸ですが、

 

日本の中心地である

東京のエネルギー (氣) を肌で感じ、

 

自分自身のエネルギー (氣)

活性化させたいという思いがあるからです。

 

 

 

 

 

"「動く」ことで得られる新しい力 "

 

 

 

 

「一ヶ所に留まらず、動く」ことの重要性は、

 

稽古だけでなく

人生においても同じだと、私は考えています。

 

 

 

場所を移動すれば、

いつもの生活圏では得られない

情報や出会いが必ず生まれます。

 

 

 

神戸にいながらにして、

合氣道の技を磨くことはできます。

 

 

 

 

しかし、

日本の政治の中心地として知られる、

東京都千代田区の永田町。

 

そこには国会議事堂や首相官邸、

各政党の本部などが集積し、

 

霞が関と共に首都機能の中枢を担っています。

 

 

その日本の政治や経済の中心地である

永田町を闊歩する人々の熱氣や、

 

渋谷、六本木など時代の最先端を行く

コンテンツの刺激を直接感じることは、

難しいでしょう。

 

 

 

 

東京には、

日本の未来を形作るエネルギー (氣)

凝縮されています。

 

 

 

その最先端の空氣に触れることは、

自分の思考をアップデートし、

 

合氣道の稽古への

新たな視点を毎回もたらせてくれます。

 

 

 

 

 

" 自分のパワースポットを見つける "

 

 

 

 

住まいが地方や郊外にあっても、

時代の流れから

取り残されるわけではありません。

 

 

 

しかし、

「いつもの場所」だけにいると、

 

新しいエネルギー (氣)

得にくいのも事実だと思います。

 

 

 

だからこそ、

私は定期的に「都会」

足を運ぶことをお勧めします。

 

 

自分の心が満たされ、

エネルギー (氣) をもらえる

 

都会の「特別な場所」

パワースポットを見つけることで、

 

 

落ち込んだりして滞っていた「氣」

前向きな氣持ちを

取り戻すことができるはずです。

 

 

 

 

神戸は海も山も近く、

近隣の大阪や京都に比べれば

夏も多少は涼しいです。

 

食べ物もおいしい、

とても暮らしやすい場所です。

 

 

 

 

しかし、

 

そこから一歩踏み出し、

新しい場所に「移動」することで、

 

私は常に新鮮な氣持ちでいられます。

 

 

 

 

私が必要としている場所、

 

また、

私を必要と待ってくれている弟子がいる場所、

 

そして自分が最も輝ける場所、東京へ。

 

 

 

 

 

今週もありがとうございました。

良い週末を。

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

兵庫県合氣道連盟

合氣道琴心館寺崎道場

道場長 拝