今日の一言 2025-08-22 (金) ~ 2025-08-24 (日)

道場長の一日一心 " 潜在意識は諸刃の剣 "

今朝も目覚めることができた。

ありがとう。

 

本日は、二十四節氣

立秋【りっしゅう】末候

 

七十二候

第三十九候 【蒙霧升降】ふかききりまとう

「蒙霧升降」は8月17日~8月22日ころ。

 

深い霧がまとわりつくように立ち込める

季節の情景を表しており、

暑さの中にひそむ秋の氣配を繊細に

感じさせてくれる言葉です。

 

しかし、

まだまだ涼しい風は吹きそうもないですね。

 

 

 

 

今日の " 道場長の一日一心 " 

『 せんざいいしき は もろは の つるぎ 』

 

 

 

夏恒例の夏期集中稽古は

8月1日〜8月17日まで主に東京で今年も行いました。

 

 

その期間、私は東京に出張し、

私が東京、神奈川のお弟子さん方に

直接指導させていただいています。

 

 

各道場、教室の稽古には

その場を主宰するそれぞれの指導者が

稽古終わりに少し話します。

 

 

 

今日は、その話の一部を紹介して、

読者の皆さまと内容を共有したいと思います。

 

 

 

 

恵比寿教室を主宰する

中島小雪 師範部長から人生に通じる

 

「心の在り方」と「潜在意識」について、

彼女が読んだ本に感銘を受けた話を

ご紹介します。

 

 

 

"「腕一本」を犠牲にした父の願い… 潜在意識の怖い真実 " 

 

 

 

​私たちは、

物事にはすべて

 

「プラス」と「マイナス」、

「光」と「影」の

両面があることを知っています。

 

 

 

 

たとえば、

車は便利な移動手段ですが、

使い方を誤れば凶器にもなります。

 

 

水は生命の源ですが、

ひとたび暴れればすべてを押し流す

災害となります。

 

 

 

​この理は、

私たちの心、

特に「潜在意識」にも当てはまります。

 

 

 

ある本に、こんな実話が書かれていました。

 

 

 

ある家庭の娘さんが、

原因不明の難病に苦しんでいました。

 

医者からも「治療法はない」と告げられ、

家族は絶望の淵にいました。

 

 

​そんな状況で、

娘さんの父親は毎日こう唱え続けたそうです。

 

 

 

「私の腕の1本や2本、なくなってもかまいません。何としても、娘の病を完治させてほしい」

 

 

 

 

" 叶えられた願いと、その代償 " 

 

 

 

数ヵ月後、奇跡が起きました。

 

娘さんの病状は驚くほど回復し、

医師からも「再発の心配はない」と

告げられるまでに回復したのです。

 

 

一家は喜びでいっぱいでした。

 

 

しかし、

その帰り道、一家は交通事故に遭います。

 

奥さんと娘さんは無事でしたが、

父親は片腕を失う大怪我を負いました。

 

 

 

​「腕の1本や2本、なくなってもかまいません。何としても、娘の病を完治させてほしい」

 

 

 

​この父親の願いは、

まさしく " そのまま " の形で叶えられたのです。

 

 

 

 

" 潜在意識に善悪の判断はない " 

 

 

 

​潜在意識は、

「良いこと」「悪いこと」も、

区別なく受け入れてしまいます。

 

 

 

 

これは、

潜在意識に善悪の判断がないからです。

 

 

 

 

​先の父親は、娘の回復という

「プラス」を強く願う一方で、

 

「腕を失ってもいい」という

「マイナス」も同時に意識に入れていました。

 

 

 

潜在意識は、

その両方を受け入れ

 

結果として娘さんの回復と、

父親の腕を失うという悲劇を

同時に実現させてしまったのです。

 

 

 

この話は、

潜在意識がどれほど " 強力 " であり、

 

また使い方を誤ればどれほど危険な

「諸刃の剣」になりうるかを教えてくれます。

 

 

 

 

" 潜在意識を「プラス」に活かすには "

 

 

 

私たちは、

この強力な力を使いこなす必要があります。

 

 

不幸な結果を招かないためには、

どうすればいいのでしょうか。

 

 

 

それは、潜在意識に

一切のマイナスを入れない努力

することです。

 

 

 

潜在意識は、言わば「心の倉庫」です。

 

 

 

この倉庫に、日頃から

「感謝」「希望」「成功」といった

 

プラスの材料だけを意識して貯めていくのです。

 

 

 

そうすれば、

いざという時にこの倉庫から出てくるものは、

 

すべてプラスの事柄だけになります。

 

 

 

 

​口で言うのは簡単ですが、

これは日々の修練が必要ですね。

 

 

 

合氣道では、相手の攻撃とぶつからずに

「氣」の流れで受け流し導きます。

 

 

 

 

これは、

相手の「マイナス」のエネルギーを

まともに受けず、

 

自分の「プラス」の力で

調和させることと同じです。

 

 

 

心の修練も同様です。

 

 

 

 

日々の生活の中で、

ネガティブな言葉や思考が

頭に浮かびそうになったら、

 

そのまま放置しないで、

その瞬間にそれを「プラスに変える」

 

稽古をし続けなければなりません。

 

 

 

「~になるかもしれない」といった

漠然とした不安ではなく、

 

「~になる」と断定的な

プラスの言葉を自分に語りかける。

 

 

 

「~が足りない」と不足を嘆くのではなく、

 

「~があって幸せだ」

感謝の言葉を口にする。

 

 

 

そうした小さな積み重ねが、

心の倉庫を満たし、

 

やがてみなさんの人生を

大きく変える力となります。

 

 

私は常にこの恵比寿道場 道場長として、

日々の稽古を通して、

 

技を磨くだけでなく、

心の在り方についても指導しています。

 

 

 

​潜在意識の力を正しく理解し、正しく使う。

 

 

 

これこそが、

幸福な人生を築くための第一歩です。

 

 

 

​今日の稽古に参加した皆さんの

「心の倉庫」には、どんな材料が入っていますか?

 

 

 

 

恵比寿教室を主宰する中島小雪 師範部長の

魂からの語りでした。

 

 

 

 

「なるほど」、「そうか」と氣づかれたなら

是非、参考にして今日からでも実践しましょう。

 

 

 

 

 

今週もありがとうございました。

良い週末をお過ごしください。

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

兵庫県合氣道連盟

合氣道琴心館寺崎道場

道場長 拝