2025-08-20 03:13:00

" 懇親会までの道すがら、必然の出会いと深い氣づき "

今朝も目覚めることができた。

ありがとう。

 

本日は、二十四節氣

立秋【りっしゅう】末候

 

七十二候

第三十九候 【蒙霧升降】ふかききりまとう

「蒙霧升降」は8月17日~8月22日ころ。

 

深い霧がまとわりつくように立ち込める

季節の情景を表しており、

暑さの中にひそむ秋の氣配を繊細に

感じさせてくれる言葉です。

 

しかし、

まだまだ涼しい風は吹きそうもないですね。

 

 

 

 

 

今日の " 道場長の一日一心 " 

『 こんしんかい まで の みち すがら、ひつぜん の  であ い と ふか い きづ き 』

 

 

 

世間では

お盆休みを目前に控えたある日、

 

東京での

指導者育成練成稽古を終えたその夜は、

指導者だけでの懇親会。

 

集合場所は

赤坂見附 (あかさかみつけ) 駅前のビッグカメラ。

 

 

 

 

" 国会議事堂から赤坂見附へ、歴史を歩く" 

 

 

 

懇親会までにはまだ時間がありました。

 

 

私はあえて、

集合場所から少し離れた

 

東京メトロ丸ノ内線の

国会議事堂前駅で降りることにしました。

 

 

 

そこから赤坂見附までなら

歩いて10分もかからないほどの距離ですが、

 

江戸時代から続く

由緒ある坂道が点在する

 

この界隈を

少しでも巡りたかったからです。

 

 

 

しかし、

どこへ行こうか迷っているうちに、

 

時間はあっという間に過ぎてしまいました。

 

 

 

結局、

たどり着けたのはたった一つの坂道だけ。

 

 

 

何とも情けない限りだな…

 

 

いや、そんなことはない!

 

 

一つでもその坂を歩くことができたから、

善しとしよう!

 

 

 

でも、この世は不思議です。

 

 

 

 

結果、それが

その後の予想もしなかった

人と巡り会えたのです。

 

 

 

 

「もうこんな時間だ!」

 

 

 

​私は足早に赤坂見附を目指しました。

 

 

 

 

 

" 日枝神社で、まさかの出会い " 

 

 

 

​日枝神社 (ひえじんじゃ) の鳥居を

通り過ぎたあたりで、

 

ふと見覚えのある人が

歩いてくるのに氣が付きました。

 

 

 

その方は、

関西限定のある民放番組に

いつも出演されている、

 

ある分野ではとても有名な専門家です。

 

 

 

私は普段

ほとんどテレビを見ませんが、

 

この方が出演しているその番組だけは

欠かさず見るようにしています。

 

 

YouTubeチャンネル登録者数

130万人を超える

 

その分野に精通していらっしゃる方です。

 

 

 

「似てるだけかな…いや、ご本人だ!」

 

 

 

思い切って

すれ違いざまに

 

「あ、〇〇さん!」と声をかけると、

快く振り返ってくださいました。

 

 

「いつも番組見てますよ!」と伝えると、

 

「あ、ありがとうございます」と

笑顔で返してくれました。

 

 

 

 

短い時間でしたが、その優しい笑顔に、

私は胸がいっぱいになりました。

 

 

 

 

" 専門家の多さと、日本の課題の多さ "

 

 

 

 

​日枝神社から

赤坂見附のビッグカメラまで歩く数分間、

私は考え込んでいました。

 

 

 

 

私ごときが

僭越過ぎる言い方ですが、

 

 

 

〇〇さんのような

優秀で誠実で、国益のためなら

 

テレビであろうと「本心」

ありのままに語ってくださる

 

信頼できる専門家が

この国にはまだまだ多く存在します。

 

 

 

 

にもかかわらず、

なぜこれほどまでに

多くの問題が山積しているのでしょうか?

 

 

 

個々の専門分野で

素晴らしい知識や技術を持つ人々がいても、

 

それぞれの知識や知恵が

バラバラに存在しているだけでは、

 

社会全体を

より良くしていく力にはならないと思うのです。

 

 

 

合氣道でも同じです。

 

 

 

 

個々の技がいくら優れていても、

それらを統合し、

 

全体の流れの中で

生かすことができなければ、

その真価は発揮できません。

 

 

 

" 心・技・体・氣 "

一つの「道」として統合することで、

はじめて真価を発揮するのです。

 

 

 

 

 

" 道は一つに通ず " 

 

 

 

 

​専門家と日本社会の課題、

そして合氣道。

 

 

 

一見、

関係のないように見えるこれらが、

 

この大都会で

一瞬の人との出会いを通じて、

 

私の中で不思議と繋がりました。

 

 

 

 

優れた個々の力が連携し、

一つの目的に向かって統合されること。

 

 

 

社会を良くしていく、

これからの日本を

もっともっと良くしていくためには、

 

この「統合の力」

不可欠なのではないでしょうか。

 

 

 

 

それは、

まさに合氣道琴心館寺崎道場が

目指すところでもあります。

 

 

 

 

 

​稽古で培った知恵や精神を、

日常生活や社会のあらゆる場面で

生かしていくこと。

 

 

 

 

一歩一歩、

その道を歩むことが、

 

私たち一人ひとりに

課された使命なのかもしれませんね。

 

 

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

兵庫県合氣道連盟

合氣道琴心館寺崎道場

道場長 拝