2025-06-18 03:43:00

" 一事を究めれば全てに通ず、簡単な日々の実践 "

今朝も目覚めることができた。

ありがとう。

 

 

本日は、二十四節氣

芒種【ぼうしゅ】末候

 

七十二候

第二十七候  梅子黄【うめのみきばむ】

 

「芒種」は末候へと移りました。

「梅子黄」は6月16日~20日ころにあたります。

 

青かった梅の実がだんだんと黄色く色づき始める頃を指します。

これは、梅が収穫の時期を迎えるサイン。

 

梅干しや梅酒、梅のジャムなど、日本の夏には欠かせない、

梅の加工品づくりが盛んになる季節の到来を告げる候です。

 

 

 

 

 

今日の道場長の一日一心

 

 

 

 

『 いちじ を きわめ れ ば すべて に つう ず、かんたん な ひび の じっせん 』

 

 

 


「一事を究めれば全てに通ず」

 

 

この言葉は、

私が日々の稽古や生活の中で

痛感する真理です。

 

 

 

たとえば、

合氣道で基本の型を極めれば、

 

その心身の使い方や呼吸は、

他の技にも応用できます。

 

 

 

私が主宰する、

合氣道琴心館寺崎道場では、

 

技は、書道と同じく基本の型(楷書)から

始まり、徐々に

行書、草書へと進んでいきます。

 

 

基本の型に熟達するには、

ひたすら繰り返し稽古を重ね、

 

身体に動きを

染み込ませるしかありません。

 

 

熱心に継続すれば、必ず上達しますが、

 

肝心なのは、

心が結果や相手への執着から離れ、

 

「自分の技を磨く」

という覚悟を持つことです。

 

 

 

 

何をするにしても、

「本物」を目指すことは、

 

そのまま

「精神修養」に繋がると私は信じています。

 

 

 

そして、

今取り組んでいることが「本物」であれば、

 

その学びはあらゆる側面に波及し、

それ以外のことも

すべてのものが「精神修養」に役立つのです。

 

 

 

 

たとえば、

合氣道琴心館寺崎道場の

 

" 子ども親子クラス " では、

稽古の前にみんなで雑巾がけをします。

 

 

 

同じ雑巾がけでも、

丁寧にする子と雑な子がいます。

 

 

雑な子には

「もっと丁寧に拭こうね」と促しますが、

悪い癖はなかなか簡単には直りません。

 

 

一つの悪い癖がいつまでも直らないのは、

 

きっと、その子が雑巾がけ以外のことも

雑にしている証拠なのだと思うのです。

 

 

 

食べること、歩くこと、歌うこと、

なんでもいい、

どんなことでも「本物」になりさえすれば、

 

その姿勢は

必ず他の様々なことにも良い影響を及ぼします。

 

 

 

 

なぜなら、

 

" 何事にも共通する「原則」が存在する " からです。

 

 

 

 

いわゆる「極意」と呼ばれるものは、

まさにこの「原則」であり、

 

すべてのことに通じる

普遍的な教えなのだ、と私は考えます。

 

 

 


だからこそ、

 

一度、志を立てたなら、

脇目も振らずに「一心に邁進」すること。

 

 

 

 

決して

途中で諦めず、

たゆまず努力し続けることが大切です。

 

 

 

たとえ障害が目の前に現れても、

 

それを乗り越え、

たとえ転んでしまっても、

再び立ち上がって前へ進む。

 

 

 

そうすれば、

必ずや「極意」に到達できるはずです。

 

 

 

そして、

一つのことの「極意」に達しさえすれば、

 

それは他のあらゆる分野にも

応用できるようになる、と思うのです。

 

 

 

 

 

" 簡単で「ほんの少しだけ苦労」することを選ぶ "

 

 

 

 

「継続する心」を養う上で大切なのは、

 

最初から

立派なことや難しいことを選ばないことです。

 

 

私たち凡人が、

いきなり崇高な目標を立てても、

 

往々にして「続かない」という

失敗に終わるのではないでしょうか。

 

 

 

むしろ、「簡単」で、

かつ「少しだけ苦労だな」

感じるくらいのことを選び、

 

それを「継続」することで、

継続力を鍛錬するのが

賢明なやり方だと、私は思います。

 

 

 

 

 

たとえば、

私自身が日課にしている例を挙げると、

 

 

* 食事の前には作り手の方に感謝する。


* 食事の際に手を合わせ「いただきます」「ごちそうさまでした」と言う。


* 脱ぎ散らかされた履き物を見れば、必ず揃える。


* 毎日のウォーキングは呼吸法をしながら歩く。


* 毎朝、決めた道に落ちているタバコの吸い殻を拾う。


* 平日は毎朝3時に起きる。


* 起床後すぐに、このブログを書く。


* Instagramのストーリーの更新に使う画像や動画は、その日のブログ記事と関連付ける。


* 家のトイレであれ、公衆トイレであれ、自分が使ったトイレは、入った時よりきれいにしてから出る。


* 月に一度は神社にお参りする。


* 両親の命日、月命日には花を捧げる。


* 神仏には感謝を捧げるだけで、お願い事は一切しない。

 

* 一日、一行でも本を読む。

 

* 一冊の本は三日で読み終える。

 

* 寝る前にその日の反省をする。

 

 

 

これらは、

私の日課のほんの一例ですが、

 

一見すると何でもないことのように思えます。

 

 

しかし、

実は少しだけ、

 

「苦労だな」と感じるくらいの

「やりにくさ」が、

この一例の中にはいくつかあるのです。

 

 

 

でも、

こういったことを繰り返し行うことが、

「継続力を育む土台」となるのではないでしょうか。

 

 

 


地道な繰り返しこそが、

「継続」「習慣」へと変え、

 

一つのことに熟達した経験が、

 

やがて、

他のあらゆることにも応用されるようになる。

 

僭越ながら、私はそう確信するのでありまする。

 

 

 

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

兵庫県合氣道連盟

合氣道琴心館寺崎道場

道場長 拝