今日の一言 2026-04-02 (木)
道場長の一日一心 " 江戸の運搬人に学ぶ、身体の使い方。【軽子坂】編 "
今朝も目覚めることができた。
ありがとう。
本日は、二十四節氣
春分【しゅんぶん】次候
七十二候
第十二候 雷乃発声 【かみなりすなわちこえをはっす】
3月30日~4月3日ごろ。
恵みの雨を呼ぶ春雷が、遠くで鳴り始める季節です。
今日の " 道場長の一日一心 "
『 えど の うんぱんにん に まなぶ、からだ の つかいかた。【かるこざか】へん 』
東京出張の折、
合氣道琴心館寺崎道場
恒例の「江戸の坂道巡り同好会」として、
千代田区番町界隈の坂道を、
いくつか歩いてまいりました。
3月31日の投稿では
五番町と二番町を結ぶ、
五味坂(ごみざか)の風情を味わい、
(※エントリーはコチラ)
今回はそこから外堀方面へと、
下ってまいります。
お堀沿いの、
穏やかな空氣に触れながら、
飯田橋の駅前へと至ります。
そこから新宿区へと入り、
津久戸町方面へと伸びるのが、
「軽子坂(かるこざか)」です。
すぐ隣を通る
「神楽坂」に比べますと、
人通りもやや少なく
とても歩きやすい通りです。
ビルやお店が並ぶ中にも、
落ち着いた空氣が漂い、
古を歩く静けさを感じます。
この坂の下、
かつての飯田濠には
船着場があったそうです。
そこから、
軽籠(かるこ)という
縄で編んだ運搬具を使い、
荷を運ぶ人々のことを、
「軽籠持(かるこもち)」と呼んだそうです。
そのお仕事を担う方々が、
この界隈に多くお住まいだったことが、
名の由来とのこと。
日々、
重い荷を背負い、
坂を上り下りする。
そのような
過酷な日常のなかで、
彼らは誰に教わることもなく
「臍下の一点」に心を静め、
重力に逆らわない
身体の使い方を、
身につけていたのでしょう。
力任せに
荷を運ぶのではなく、
「正しいリラックス」をもって、
荷の重さと和合する。
誰に教えられるでもなく、
生きる智恵として、
体現していたのだと想像します。
ふと、
これは合氣道の理合いに、
深く通ずるものだと感じました。
たとえば、
黒帯である初段を
師範からお許しいただくには、
二人一組となり、
最低でも一年以上、
息の上がるような
激しい稽古を重ねます。
(※年齢にもよりますが…)
その過程で、
己の「力み」が、
いかに動きの邪魔になるかを、
身をもって知るのです。
激しい有酸素運動のなかで、
どうすれば、
もっと楽に相手を導き、
柔らかく疲れない
受け身を取れるのか。
行き着く先は、
この「正しいリラックス」しか、
ないことに氣づかされます。
江戸の運搬人たちも、
日々の稽古に励む私たちも、
余計な力を抜き、
「臍下の一点」に心を静めて、
自然の理と和合することで、
本当の心地よさ
「正しいリラックス」を得るのです。
さて、次はどのような坂道が
私たちを待っているのでしょうか。
私たちの江戸時代から続く
由緒ある東京の坂道巡りは
まだまだ続きます。
過去の坂巡りのエントリーはコチラから
↓↓↓
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合氣道琴心館寺崎道場が
大切にしているのは
ただ技を極めることではありません。
日々の生活に活きる、
「心と身体の結びつき」を深めて
より「健やかな心身の軸」を育み、
まずは自らが、
余計な力みを捨てた自然体で歩むことで、
出会う人々の心に、
ぽっと温かな
「希望の火」をともすような生き方を
ともに探求していくことです。
自然の理(ことわり)や
日々の稽古を通じた氣づきを、
この道場長ブログ
『ぼくらの合氣道』でも発信しております。
より健やかな生き方、
良好な対人関係の築き方など、
現代の暮らしに活かすヒントが、
ここにあるかもしれません。
ぜひバックナンバーもご覧ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
兵庫県合氣道連盟
合氣道琴心館寺崎道場
道場長 拝