今日の一言 2026-03-23 (月)
道場長の一日一心 " 『御府内備考』に記された修行者の息遣い。千代田区の歴史を体感する【行人坂】編 "
今朝も目覚めることができた。
ありがとう。
今週もよろしくお願いします。
本日は、二十四節氣
春分【しゅんぶん】初候
七十二候
第十候 雀始巣【すずめはじめてすくう】
3月20日~24日ごろ。
すずめが巣を作り始めるころ。
今日の " 道場長の一日一心 "
『 ごふないびこう に しるされた しゅぎょうしゃ の いきづかい。ちよだく の れきし を たいかん する 【ぎょうにんざか】へん 』
二十四節氣では
「春分」を迎え、
いよいよ
本格的な春の到来ですね。
昼と夜の長さが
ほぼ同じになり、
少しずつ、
昼のほうが長くなっていきます。
平日の毎朝、
午前3時に起床して
このブログの
執筆をしている中でも
日に日に
夜明けが早くなるのを感じる
この頃です。
さて、
3月17日の記事でお届けした
東郷元帥記念公園に隣接する
「東郷坂」のお話の続きとなります。
1月の東京出張の折、
稽古の合間に
わが寺崎道場の
「江戸の坂道巡り同好会」の
活動として、
江戸時代から続く
由緒ある東京の坂道を
数多く歩いてまいりました。
東郷坂の次に向かったのが、
千代田区三番町と四番町の間にある
「行人坂(ぎょうにんざか)」です。
■ 行人坂とは?その歴史と起伏
東京には目黒などにも
有名な「行人坂」があるそうですが、
私たちが今回歩いた
千代田区の「行人坂」は、
南法眼坂から
北へ向かって下る静かな坂道です。
(※南法眼坂は次の記事に記します)
北側に位置する東郷坂、
この「行人坂」、
そして南法眼坂は、
南北に続く
上がり下がりの連続した
坂道になっており、
古くは
この一連の起伏全体を
「法眼坂(ほうげんざか)」と
呼んでいたそうです。
江戸時代後期に
幕府が編纂 (へんさん) した、
江戸の地誌(地理や歴史を詳細に記した公式な記録)である
『御府内備考(ごふないびこう)』の
記述によれば、
古い時代に「法印」と名乗る
行人(仏教の修行者)が
この辺りに住んでいたことが、
この名の由来とされています。
そのため
「法印坂」と呼ばれたり、
転じて
「法眼坂」と呼ばれるようになったと
言われています。
■ 古 (いにしえ) を歩くことで何を感じるか?
さて、
合氣道において
最も大切な
ものの一つが「感性」です。
ただ目で見える景色を
なぞるのではなく、
その場に立ち、
足裏から伝わる
大地の傾斜や空氣感を
どう受け止めるか。
古(いにしえ)の人々が
歩いた道を
自らの足で
たどることは、
まさにこの感性を磨く
稽古でもあります。
修行者が
住んでいたという
「行人坂」の勾配に立つと、
数百年の時を経て、
この地を行き交った人々の
息遣いが聞こえてくるようです。
表面がアスファルトに変わった
現代であっても、
その起伏そのものは
江戸の昔から
変わってないであろうと、
深く
古(いにしえ)を感じ入ります。
坂道を
上り下りする際、
合氣道の
体捌きと同じように、
自然の傾斜に逆らわず、
「臍下の一点」に心を静め、
ゆったりとした呼吸で
歩を進める。
すると、
不思議なほど
心身が
その土地の歴史や風景と
調和していくのを感じます。
古を歩くということは、
知識として歴史をなぞることに
とどまりません。
当時の人々と
同じ傾斜を体感し、
そこにあったであろう
暮らしや想いに
意識を向けることで、
私たち自身の
内なる「感性」が
呼び覚まされるのです。
こうした日常の
ふとした瞬間に、
いつも新たな
氣づきを与えられます。
これからも
「江戸の坂道巡り同好会」の
足跡を通じて、
歴史のロマンと
合氣道の精神を
お伝えしていきたいと思います。
過去の坂巡りのエントリーはコチラから
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合氣道琴心館寺崎道場が
大切にしているのは、
ただ技を極めることではありません。
日常の歩みの中で活きる
「心身の統一」をはかり、
「自他共に喜びを分かち合える豊かな生き方」を
会員のみなさまと
共に深めていくことです。
自然の理(ことわり)や
日々の稽古を通じた氣づきを、
この道場長ブログ
『ぼくらの合氣道』でも発信しております。
より健やかな生き方、
良好な対人関係の築き方など
現代の暮らしに活かすヒントが、
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
兵庫県合氣道連盟
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道場長 拝