" 十三参りの伝承に学ぶ! 過去を振り返らず今を生きる知恵 "
今朝も目覚めることができた。
ありがとう。
今週もよろしくお願いします。
本日は、二十四節氣
清明【せいめい】次候
七十二候
第十四候 鴻雁北【こうがんかえる】
4月9日~13日ごろ。
日本で冬を過ごした雁が北へ帰っていくころ。
今日の " 道場長の一日一心 "
『 じゅうさんまいり の でんしょう に まなぶ! かこ を ふりかえらず いま を いきる ちえ 』
数え年で十三歳。
その節目を祝う「十三参り」という、
心温まる習わしがございます。
子どもの健やかな幸せと
開運を願い、
お寺や神社へ
お参りをするのですね。
京都の
嵐山にございます法輪寺。
こちらの虚空蔵菩薩様へ
お参りをいたしますと、
豊かな智慧と福徳を
授けていただけると言われております。
ただ一つ、
不思議な言い伝えがございまして。
お参りの帰り、
「渡月橋」を渡り終えるまでは
決して後ろを
振り返ってはいけないというのです。
なぜ
振り返ってはいけないのでしょうか。
それは仏様から授かったばかりの
尊い智慧が、
まだお子たちの中に
しっかりと
根付いていないからと言われます。
振り返ることで
心がお寺の方へ引き戻されてしまう。
すると、
せっかくの智慧が
菩薩様のもとへ帰ってしまうのだと
言われているのですね。
子どもから大人へと
成長していくための大切な節目。
幼い頃への
名残惜しさを手放し、
前だけを向いて
しっかりと歩みなさい。
そんな仏様からの
温かなメッセージなのかもしれませんね。
わが家の娘たちも
ずいぶんと大人になりましたが、
かつて近くのお寺へ
十三参りに出かけました。
あの時の晴れやかな姿は
今でも昨日のことのように
脳裏に浮かんできて、
とても懐かしく感じます。
光陰矢の如し。
月日の流れるのは
本当に早いものですね。
さて、
今日、4月13日が
その「十三参り」の中日ということで、
ふと、思い出したことがございます。
3月27日のこのブログの記事。
(※エントリーはコチラ)
以前、
夜の嵐山を訪れたときのこと。
ライトアップされた
「渡月橋」の美しさに、
私は何度も何度も
後ろを振り返ってしまったのでした。
ふと、不吉なことが起こるのではと
頭をよぎりましたが、
私は「十三参り」の
帰り道ではありません。
特別な智慧を
授かったわけでもありませんから大丈夫。
あの夜。
何度も後ろを振り返っていた
自分の姿を思い返しますと、
なんともおかしくて
つい笑みがこぼれてしまいます。
そうして、
この記事を綴りながら、
この「暁の朝」に
一人で静かに微笑んでおります。
話を元に戻すと、
この「振り返らない」
という教えは、
私たちの生き方や
人生そのものにも
深く通じるものがございます。
生きていれば誰しも、
失敗をしたり過ちを犯したりするものです。
しかし、
どれほど過去を悔やんでも
決してその時間には戻ることはできません。
過ちは過ちとして
しっかりと反省をしたのなら、
もういつまでも
くよくよと悩まないことです。
次に同じ過ちを
繰り返さなければよいのですから。
むしろ
「失敗」や「過ち」があるからこそ、
私たち人間は
そこから学び、
豊かに成長していくことが
できるのですね。
過去の自分に
執着するのではなく、
過去の失敗も過ちも
何もかも「臍下の一点」に
放り込んで心をすっと鎮める。
そして、
今この瞬間を大切に
前を向いて歩んでいく。
過去は変えられませんが、
これからの未来は
「今」の自分の一歩で決まります。
「今」という宝物を抱きしめて、
ともに歩んでまいりましょう。
その心と身体の使い方こそが、
健やかに生きるための
一番の「智慧」なのかもしれませんね。
―――――――――――――――――――――――――――――
合氣道琴心館寺崎道場が
大切にしているのは、
ただ技の形を
追い求めることではございません。
過去の過ちにとらわれることなく、
今この瞬間の
心と身体の調和を実感すること。
そして自らが
率先躬行の姿勢で前を向いて歩むことで、
ご縁ある周囲の人々の心に
ぽっと温かな灯火をともすような生き方を
ともに探求していくことです。
自然の理や
日々の稽古を通じた氣づきを、
この道場長ブログ
『ぼくらの合氣道』でも発信しております。
失敗を成長の糧とし、
より健やかな毎日を過ごすための
ヒントがここにあるかもしれません。
ぜひバックナンバーもご覧ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
兵庫県合氣道連盟
合氣道琴心館寺崎道場
道場長 拝