2026-03-27 03:17:00

" 夜の嵐山。五感を開けば人生が変わる。日常に活きる「氣の出し方」"

​今朝も目覚めることができた。

ありがとう。

 

 

本日は、二十四節氣

春分【しゅんぶん】次候

 

七十二候

第十一候  桜始開【さくらはじめてひらく】

3月25日~29日ごろ。

桜の花が咲くころ。

 

 

 

 

 

今日の " 道場長の一日一心 "

​『 よる の あらしやま。ごかん を ひらけば、じんせい が かわる。 にちじょう に いかせる「き の だしかた」 』

 

 

 

 

 

日々の生活の中で、

ふと「氣」について

深く考える瞬間があります。

 

 

 

たとえば、

俳句の世界には、

 

題材を求めて出かける

「吟行(ぎんこう)」という

修行があるそうですが、

 

これを私たちの

「氣を出すこと」に

置き換えてみると、

 

ハッとさせられる

多くの氣づきがありました。

 

 

 

​

■ 五感を研ぎ澄ませ、氣を出す「吟行」

 

 

​

私たち

合氣道を志す者にとって、

 

道場の中だけが

稽古場ではありません。

 

 

 

 

私が主宰する

合氣道琴心館寺崎道場には

 

「江戸の坂道巡り同好会」があり、

東京へ赴いた際には、

 

江戸時代から続く

由緒ある坂道を歩くことを

習慣としています。

 

 

 

古(いにしえ)の情景に

思いを馳せ、

 

その土地が持つ

歴史や空氣感を肌で感じる。

 

実はこれこそが、

私にとっての

「氣の吟行」なのです。

 

 

 

​もちろん

特別な場所へ行かずとも、

 

稽古前、

道場を掃き清めている時や、

 

日用品の買い出しで

街を歩いている時でさえ、

 

心持ち一つで

すべてが修練の場となります。

 

 

 

目や耳など

五感から入ってくる情報に

意識を向け、

 

自らの内側から

しっかりと「氣を出す」。

 

 

そうすることで、

周囲の環境と

 

心地よく

調和していく

感覚が得られるのです。

 

 

 

 

​

■ 闇夜の「桂川」が教えてくれた、自然の氣の偉大さ

 

 

 

​

ご縁があり

毎月のように足を運んでいる

京都でのことです。

 

 

先日、夜の嵐山を

訪れる機会がありました。

 

 

​

闇夜にほんのりと

ライトアップされ、

 

幻想的に

浮かび上がる「渡月橋」。

 

 

 

 

しかし、

私の五感を

強く惹きつけたのは、

 

その下を流れる

桂川の存在でした。

 

 

 

昼間の穏やかな

表情とは打って変わり、

 

深淵な暗闇の中で

うねりを上げ、

 

滔々(とうとう)と

途切れることなく流れる

圧倒的な水流。

 

 

 

 

目を閉じ、

冷たい夜風を

頬に受けながら、

 

その力強い水音と

自然のエネルギーに

意識を向けていると、

 

 

 

人智を超えた

自然の営みの

途方もない偉大さに、

 

ただただ

畏敬の念を抱くばかりでした。

 

 

​

 

自分の脳細胞から

ひねり出した

言葉やちっぽけな理屈など、

 

大自然の悠久の働き、

そしてそこに満ちる

途方もない「氣」に比べれば、

 

本当に

たかが知れています。

 

 

 

 

 

頭でこねくり回して

考えるのではなく、

 

ただ五感を開いて

自然の豊かな「氣」を感じ取り、

 

こちらも

「清々しい氣」を出すこと。

 

 

 

 

暗闇を貫いて流れる

桂川の力強い情景が、

 

大自然と

氣を交わすことの

 

尊さを無言のうちに

教えてくれた瞬間でした。

 

 

​

 

 

■ 「生憎」という言葉を手放す

 

 

 

 

​

俳人の世界では

よく

「生憎(あいにく)という言葉はない」と

言われるそうです。

 

 

 

 

雨が降れば

「これで雨の情景を詠める」と捉え、

 

月が雲に隠れれば

「無月を楽しむ」。

 

 

 

 

​これはまさに、

合氣道における

「氣の転換」に通じる精神です。

 

 

 

 

私たちの歩む道にも、

「生憎」という言葉は

不要なのかもしれませんね。

 

 

 

 

困難や

思い通りにいかない出来事、

マイナスの要素すらも、

 

すべて己の

「氣」を練り上げ、

 

心を広げるための

糧と捉えることができます。

 

 

​

 

 

道友や

お弟子さんの中にも、

 

病や家庭の事情など、

様々なものを抱えながらも

 

前を向いて

ひたむきに

歩んでいる人がたくさんいます。

 

 

 

何をやっても

マイナス思考で、

 

暗い螺旋階段を

下りるように

生きていた人が、

 

合氣道と出合い、

「氣を出す」ことを

覚えた途端に、

 

物の見方が

全く変わり、

 

いきいきとした

人生を歩み始める。

 

 

​

 

実をいうと、

私自身も

 

この合氣道に

出合うまでは、

 

まさに

そのような人間でした。

 

 

 

物事を悪く捉え、

思い悩むばかりの

螺旋階段にいたのです。

 

 

 

 

しかし、

「氣を出す」ことを

師匠から教わり、

 

何の疑いもなく、

日々、それを実践して

 

今もこうして

天地大自然の氣に触れ、

 

天地と自分の心身を

一体させ、

調和させることで、

 

目の前の景色が

百八十度変わりました。

 

 

 

 

​悲しみに直面し

落ち込んでいた人が、

 

仲間と「氣」を

通い合わせることで

立ち直っていく。

 

 

そうした例を

幾度となく

目にしてきましたし、

 

自らも身をもって

体感してきたのです。

 

 

本当に尊いものなのです。

 

​

 

物の見方を

百八十度変え、

人生を好転させていく。

 

 

 

 

これこそが、

「氣を出すこと」の持つ

本当の力ではないでしょうか。

 

 

 

 

今週もありがとうございました。

良い週末を。

 

 

 

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​

 

 

合氣道琴心館寺崎道場が

大切にしているのは、

ただ技を極めることではありません。

 

 

日々の生活の中で

五感を開き、

 

「心と身体の調和」を

はかりながら、

 

マイナスをも

プラスに転換する「氣」を育み、

 

「社会や周囲の人々の心に灯火を灯す生き方」を

ともに探求していくことです。

 

 

​自然の理(ことわり)や

日々の稽古、

 

そして自ら氣を出すことで

得られた氣づきを、

 

この道場長ブログ

『ぼくらの合氣道』でも発信しております。

 

 

 

​物の見方を百八十度変え、

より健やかな生き方、

 

良好な対人関係を

築くためのヒントが、

ここにあるかもしれません。

 

ぜひバックナンバーもご覧ください。

 

 

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

兵庫県合氣道連盟

合氣道琴心館寺崎道場

道場長 拝