2024-01-17 09:52:00
" 街は復興しても、あの経験は一生忘れることは出来ない "
1995年1月17日
午前5時46分
地下の奥深くから
「ズドーン」という
乾いた大音量で目が覚めた。
今まで聞いたことのない
凄まじい音だった。
「何が起こった」
と思った途端、
激しい縦揺れで
身体は宙に浮いた。
何とか敷布団にしがみつき、
「キュッキュッ」
と家がきしむ音と
激しい横揺れ
「家が潰れる」
そう思った。
泣きわめく
母の頭の数十センチ横に
テレビが落ちていた。
もし頭に落ちていたらと
思うとゾッとした。
傾いた家の玄関をこじ開け、
裸足で外へ出ると
ガス管が破裂しているのだろう
強烈なガスの匂いがしていた。
阪神淡路大震災
あれから29年だ。
元旦に起きた
能登半島地震では
まだ住宅被害の
全体状況は
把握出来ていない。
被災された方々の
ことを思うと胸が痛い。
長引く避難生活の
ストレスも
経験したからこそよく分かる。
街は必ず復興するが、
あの経験をした人は
一生忘れることは出来ない。
道場長 拝