2026-05-13 03:13:00

" 友の進歩は自分の進歩。これぞ私たちが目指す「ぼくらの合氣道」の姿 "

今朝も目覚めることができた。

ありがとう。

 

 

本日は、二十四節氣

立夏【りっか】次候

 

七十二候

第二十候  蚯蚓出【みみずいずる】

5月10日~14日ごろ。

冬眠していたミミズが土の中から出てくるころ。

 

 

 

 

今日の " 道場長の一日一心 "

『 ​とも の しんぽ は じぶん の しんぽ。これぞ わたしたち が めざす「ぼくら の あいきどう」の すがた 』

 

 

 

 

火曜日の午前は、

中高齢の皆様に向けた合氣道講座です。

 

道場には、

ゆったりとした呼吸とともに、

穏やかで和やかな氣が満ちています。

 

 

 

しかし、

昨日(5月12日) 昼から入れ替わりで、

 

合氣道琴心館寺崎道場

春の恒例「指導者育成練成稽古」が始まると、

 

同じ道場でありながら

場の氣は一転します。

 

 

静寂の中に

研ぎ澄まされた集中力と、

 

凛とした

心地よい緊張感が張り詰めるのです。

 

 

 

本日は、

あるお二人の女性のお話です。

(ご本人たちからは、快く承諾を得ております)

 

 

 

​お二人は大の親友であり、

互いを高め合う

良きライバルでもあります。

 

 

 

お二人は、

慶應義塾大学の

文学部で親交を深めました。

 

 

一人は、

東京都港区で生まれ育った

〈円谷ひとみ(つぶらやひとみ)〉という女性。

 

彼女は既に麻布台教室を主宰し、

指導にあたっています。

 

 

 

もう一人は、

宮城県で東日本大震災で被災し、

 

ご家族で東京へ

移り住んできた女性〈Mさん〉。

 

 

 

​友人を追いかけるように

2年遅れで入門してきた〈Mさん〉もまた、

 

真剣に指導者を目指し

同じ道場で稽古しています。

 

 

 

ちょうど一年前の

この指導者育成練成稽古でのこと。

 

 

 

 

〈Mさん〉が、

見事に上達した友人

〈円谷ひとみ〉の姿を素直に認め、

 

心から絶賛して

こう表現しました。

 

 

 

​「ひとみちゃんの技はまるで、生きた花のようだね」

「立てば芍薬、座れば牡丹、投げる姿は百合の花だよ」

 

 ※2025年4月30日の記事をよろしければ参照してください。エントリーはコチラ

 

 

 

さらに彼女は

私にこう語ったのです。

 

「友の進歩は、自分の進歩となりますから」と。

 

 

他者の成長を妬むことなく、

自らの喜びとして受け入れることができる。

 

 

その清らかな心根と

豊かな感性に、

私は深く感銘を受けたのです。

 

 

 

あれから、ちょうど一年。

 

 

 

 

昨日の稽古で〈Мさん〉が見せた姿に、

私は静かな感動を覚えました。

 

 

 

氣の出し方、

技の正確さ、

そして立ち居振る舞い。

 

 

 

すべてが一変し、

目覚ましい進化を遂げていたのです。

 

 

 

 

​昨年までの

心身の力みは消え去り、

 

常に正しいリラックスを心がけ、

臍下の一点に心を鎮める。

 

 

 

その日々の

たゆまぬ積み重ねが、

〈Мさん〉に見事な花を開かせたのでしょう。

 

 

 

一方、

一年前に讃えられた〈円谷ひとみ〉もまた、

 

より一層の落ち着きを放ち、

さらなる技の深みを増していました。

 

 

 

 

​友の進歩を

心から祝福し、受け入れる。

 

 

 

 

お二人の関係性は、

まさに合氣道の理合いそのものです。

 

 

 

 

​生まれ育った環境も

歩んできた道も異なるお二人が、

 

同じ大学で出逢い、

同じ道場で互いの氣を尊重し合い、

高め合っていく。

 

 

 

そこには、

嫉妬や妬みといった

「負の力み」は微塵もありません。

 

 

 

ただ深い呼吸とともに、

己の中心と静かに向き合う。

 

 

 

そして、

友をそのまま柔らかく受け入れる。

 

 

 

 

その和合の姿勢が

美しい立ち居振る舞いとなり、

確かな技の深みとなって現れているのです。

 

 

 

 

​一年前に、友を心から絶賛し、

「立てば芍薬…」と讃えた彼女。

 

 

 

今、見事な大輪の花を咲かせた彼女自身へ、

 

 

今度は私から、

敬意を込めてその言葉を捧げたいと思います。

 

 

 

 

「立てば芍薬、座れば牡丹、投げる姿は百合の花」

 

 

 

現代は、

何かと他者と比べ、

 

争い合うことで

心をすり減らしやすい時代です。

 

 

 

 

しかし、

相手を無理に

自分の思い通りにしようとしたり、

 

他者の成功を妬んだりして、

自らの心を閉ざす必要はありません。

 

 

 

まずは、

ご自身の肩の力を抜き、

 

その抜いた力を

臍下の一点に収め、

正しいリラックスを心がけましょう。

 

 

 

ゆったりとした呼吸で、

自分の内側を静かに見つめる。

 

 

 

すると、

他者の良いところや、

 

その人の歩みを、

素直に尊ぶことができる

「しなやかな心のゆとり」が生まれます。

 

 

 

​対立や争いを手放し、

「友の喜びは自分の喜び」

柔らかく調和していく。

 

 

 

この姿勢は、

道場の中だけのものではありません。

 

 

 

ご家庭や職場など

日々の人間関係の結び目を解きほぐし、

 

心豊かに生きていくための

万人に通じる

大切な道標となるのではないでしょうか。

 

 

 

 

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​合氣道琴心館寺崎道場が

大切にしているのは、

ただ技の形を極めることではありません。

 

 

​日々の生活において

何事も柔らかく受け入れられる、

「しなやかな心のゆとり」を育むことです。

 

​まずは自分自身が、

和合の心を「率先躬行」すること。

 

 

その正しくリラックスした温かな姿勢が、

ご縁のある

「周囲の人の心に灯火を灯す」ことに繋がり、

 

社会全体の喜びに結びついていくと

信じております。

 

 

​友の進歩を喜べる清らかな心や、

道場での美しい氣づきといった自然の理を

 

この道場長ブログ

『ぼくらの合氣道』でも発信しております。

 

 

​人と比べず、

心穏やかに生きるためのヒントが、

ここにあるかもしれません。

 

ぜひバックナンバーもご覧ください。

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

兵庫県合氣道連盟

合氣道琴心館寺崎道場

道場長 拝