2025-12-23 03:16:00

" 寝ていて人を起こすなかれ "

今朝も目覚めることができた。

ありがとう。

 

 

本日は、二十四節氣

冬至【とうじ】初候

 

七十二候

第六十四候 乃東生(なつかれくさしょうず)

12月21日~25日ごろ。

ウツボグサの芽が出てくるころ。

 

 

 

 

 

今日の " 道場長の一日一心 " 

『 ​ね て い て ひと を おこ す なかれ 』

 

 

 

 

合氣道の技は、

相手を力でねじ伏せようとするほど、

 

相手も踏ん張り、

技がかからなくなることがあります。

 

 

 

これは日常生活でも同じです。

 

 

 

​「どうして分かってくれないの?」

「もっとこうしてほしいのに」

 

 

 

そんなふうに、

相手を変えようと

 

躍起になってしまうことは

誰にでも少なからず経験はあると思います。

 

 

 

古くからの教えにこんな言葉があります。

 

 

 

 

「寝ていて人を起こすなかれ」

 

 

 

自分が布団の中で

ぬくぬくと眠ったまま、

 

子どもに

「早く起きなさい!」と声をかけても、

 

なかなか

説得力はありませんよね。

 

 

 

 

人を動かそうとする前に、

まずは自分自身がパッと目覚め、

立ち上がっているか。

 

 

それが何より大切です。

 

 

 

​相手を「変えてやろう」と思うとき、

私たちの心には少しだけ

 

「おごり」「甘え」

混ざっていることがあります。

 

 

 

「自分は正しい、だから相手が変わるべきだ」

 

 

 

そんな強い氣持ちは、

相手に伝わると、

 

知らず知らずのうちに

心の反発を生んでしまいます。

 

 

 

 

​合氣道では、

相手を投げようとする前に、

 

まず自分の姿勢を整え、

心が落ち着いているか確認します。

 

 

 

 

「子どもに対しても同じです」。

 

 

 

 

 

子どもの行動を

変えたいと願うなら、

 

まずは親である私たちが、

自分の考え方や接し方をふり返ってみる。

 

 

 

 

自分が変われば、

発する言葉の響きが変わり、

相手に伝わる「氣」の質が変わります。

 

 

 

 

" 自分が変われば、景色が変わる "

 

 

 

​「外」に向かって

「変わりなさい!」と叫ぶのを

一度お休みして、

 

そのエネルギーを

「内側」に向けてみましょう。

 

 

 

相手を責める前に、

自分の心を穏やかに整える。

 

 

 

​子どもを叱る前に

まず、自分自身の心が静まっているか確かめる。

 

 

 

親の心が静まり、

落ち着いた心身から発する言葉には

「愛」があります。

 

 

 

その言葉は

必ず子どもの心に届きます。

 

 

 

 

 

相手に求める前に、

自分が手本となって動いてみる。

 

 

 

​自分を律し、自分を磨く。

 

 

 

その姿こそが、

何よりも強い説得力となって、

周りの人の心を動かします。

 

 

 

 

" 自分を変える勇氣が、幸せを呼ぶ "

 

 

 

 

自分を変えるということは、

ときに勇氣がいることです。

 

 

自分の至らなさを認め、

向き合うのは、

誰だって少し怖いものですよね。

 

 

 

 

​けれど、

その壁を越えて、

 

自分から

一歩踏み出せたとき、

 

目の前の景色は

驚くほど優しく、

穏やかなものに変わります。

 

 

 

 

誰かの幸せを願い、

まず自分を律し、自分を磨くこと。

 

 

 

 

その「自分をいましめる心」が、

いつしか周りへの深い慈しみとなり、

 

結果として

自分自身をも

最高の幸せへと導いてくれるのです。

 

 

 

 

​実は、

これまでお話ししたことはすべて、

 

私自身が悩み、もがき、

失敗を繰り返す中で、

 

身をもって経験し、

ようやく辿り着いた確信です。

 

 

 

私自身も、

まだまだ未熟者で修行中の身。

 

 

 

 

今日一日、

誰かに何かを求める前に、

 

まずは自分自身が

「自分が変わろうとしているか」を、

 

私と一緒に

問いかけてみませんか。

 

 

 

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

兵庫県合氣道連盟

合氣道琴心館寺崎道場

道場長 拝