2025-12-09 03:12:00

" 【師範の視点】 道場長は見抜いている。稽古後の「その一言」で変わる若者たちの未来 "

今朝も目覚めることができた。

ありがとう。

 

 

本日は、二十四節氣

大雪【たいせつ】初候

 

七十二候

第六十一候 閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)

12月7日~10日ごろ。

重たい灰色の雲が空を覆い尽くし、天と地が塞がれたように真冬が訪れるころ。

 

 

 

 

 

今日の " 道場長の一日一心 " 

『 【しはん の してん】 どうじょう ちょう は みぬ い て いる。けいこ ご の「その ひとこと」で かわ る わかもの たち の みらい 』

 

 

 

 

 

" 何にでも興味を持つことが、人生の「深み」をつくる "

 

 

 

​今年も

残りわずかとなりましたが、

 

合氣道琴心館寺崎道場の

全ての道場、教室を見渡すと、

 

20代、30代の若者たちや

中学生、高校生たちの

目覚ましい成長に驚かされます。

 

 

 

日々、

この日本男子、

日本女子らと共に汗を流し、

 

そのひたむきな姿を見ることは、

師範として何よりの喜びであり、

誇りでもあります。

 

 

 

技のキレ、体捌き、呼吸……。

 

 

 

しかし、

私がもっとも注目しているのは、

実は「稽古以外の時間」にあります。

 

 

 

 

​多くの若者を見ていて、

はっきりと

二つのタイプに

分かれることに氣づかされます。

 

 

 

一つは、

「自分の興味があることだけを学ぼうとする人」。

 

 

もう一つは、

「何にでも興味を持ち、深く学ぼうとする人」です。

 

 

 

 

これは何も

若者だけに限ったことではありません。

何歳になっても同じことです。

 

 

 

道場に通う人たちの

誰がどちらのタイプか、私にはすぐに分かります。

 

 

 

 

 

それは、

道場での私の話、

 

いわゆる

話を聞く時の

「態度」「眼差し」に出るからです。

 

 

 

前者のタイプは、

自分が関心のない話題になると、

フッと視線が下がります。

 

あるいは目は開いていても、

焦点が合っていない。

 

 

「心ここに在らず」の状態です。

 

 

自分のフィルターにかからない情報は、

無意識に遮断してしまっているのでしょう。

 

 

 

 

一方で、

後者のタイプは違います。

 

どんな話題であっても、

私の目を真っ直ぐに見つめ、

 

一言一句を

吸収しようとする氣迫があります。

 

 

 

 

そして

何よりの違いは、

稽古が終わった後の行動です。

 

 

 

 

「先生、さっきの話ですが、もう少し詳しく教えてください」

 

 「もっとそのことを知りたいです」

 

「私もそこへ行きたいです」

 

 

 

 

そうやって、

貪欲に食らいついてくるのです。

 

 

 

​合氣道の技だけでなく、

一見関係なさそうな

 

世間話や旅先の話

また、哲学的な話であっても、

 

そこに

学びの種を見つけようとする姿勢。

 

 

 

私は確信しています。

 

 

 

 

何にでも興味を持ち、

そこから何かを掴み取ろうとする

後者のような人こそが、

 

圧倒的に

「人間に深みがある人」へと育っていくのだと。

 

 

 

「好き嫌い」で情報を選り好みせず、

森羅万象に師を求める。

 

 

 

 

その好奇心こそが、

やがて大きな知恵となり、

 

その人の

人生を豊かに支える土台となります。

 

 

 

 

伸びゆく若者たちには、

技を磨くと同時に、

 

その「心の眼」

大いに養ってほしいと願っています。

 

 

 

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

兵庫県合氣道連盟

合氣道琴心館寺崎道場

道場長 拝