2025-11-11 03:14:00

" 心の静寂 (しじま) は「戻る場所」にあり "

今朝も目覚めることができた。

ありがとう。

 

 

 

本日は、二十四節氣

立冬【りっとう】初候

 

七十二候

第五十五候 山茶始開(つばきはじめてひらく)

11月7日~11日頃。

山茶花(さざんか)の花が咲き始める頃。

 

 

 

 

 

今日の " 道場長の一日一心 " 

『 こころ の しじま は「もど る ばしょ」に あり 』

 

 

 

 

合氣道の修行の真価は、

技の技術の習得だけではなく、

 

私たちが日常で晒される

「心の波立ち」

鎮める術を学ぶことにあります。

 

 

 

道場での稽古中においても、

様々な場面で心に乱れか生じます。

 

 

技が上手くいかない時の焦り

強い相手に向き合った時の恐怖や力み

周囲の視線や雑念による集中力の欠如など。

 

 

これらはすべて、

自身のパフォーマンスを阻害し、

怪我の原因にもなりかねません。

 

 

 

" 基本稽古が心の軸を整える "

 

 

では、

私たちはどうすれば

 

その乱れを少しでも

無くすことができるのでしょうか?

 

 

 

それが、

私たちが道場で日々繰り返す

「基本稽古」です。

 

 

 

​一見、

単調にみえる、

 

「受け身」や「足捌き」、

「力みのない姿勢」や「臍下の一点」等を

繰り返し確認し行うことは、

 

身体に中心軸を刻むと同時に、

心に「静寂」という落ち着き

築いています。

 

 

 

 

たとえば、

 

力んでしまった時には

 

基本の姿勢と

身体の重みを最下部に戻すことで、

心の動揺を静めます。

 

 

 

迷いが生じた時には

複雑なことを考えるのをやめ、

 

ゆっくりと

心と身体の使い方を再確認しながら、

 

基本動作に意識を集中させることで、

思考の渦から抜け出します。

 

 

 

 

​この、

「基本に戻ることで得られる、一切の雑念のない状態」

こそが、

 

「心の静寂」です。

 

 

 

 

「心の静寂」は、

自分が最も困難な状況に陥った時、

 

いつでも立ち返り、

戻ることのできる、揺るぎない場所です。

 

 

 

稽古を重ねるごとに、

この静寂は深まり、

 

自分自身の

日常生活にも波及していきます。

 

 

 

技の優劣ではなく、

まず「心の静寂」という

戻る場所を忘れないこと。

 

 

 

 

それが、

豊かな人生を送るための

価値ある合氣道の修行ですね。

 

 

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

兵庫県合氣道連盟

合氣道琴心館寺崎道場

道場長 拝