" 水のように、心もしなやかに "
今朝も目覚めることができた。
ありがとう。
本日は、二十四節氣
寒露【かんろ】初候
七十二候
第四十九候 鴻雁来(こうがんきたる)
10月8日~10月12日頃。
北国からガンが群れをなして日本へ渡ってくる頃。
今日の " 道場長の一日一心 "
『 みず の よう に、こころ も しなやか に 』
私たちは普段、
物事の形にとらわれがちです。
たとえば、
水は丸い器に入れれば丸くなり、
四角い器に入れれば四角くなります。
しかし、
これはあくまで
器の形であって、
水そのものに丸や四角の形が
あるわけではありませんね。
にもかかわらず、
私たちは
その形にばかり氣を取られ、
その本質を
見失ってしまいがちです。
"「良い」「悪い」にとらわれる心 "
私たちは物事を
「善い」「悪い」と判断し、
「好き」「嫌い」で分け、
「ある」「ない」で決めつけます。
そして、
そうした自分の考えに縛られ、
その見方に固執してしまいます。
その結果、
私たちは外の出来事、
外的要因に振り回され、
苦しみや悲しみを
味わうことに
なるのではないでしょうか。
これは、
合氣道の稽古でも同じです。
この技は、
「これはこうすべきだ」
「こんな動きは良くない」と
頭で考え、
自分の型にはめようとします。
しかし、
それでは相手の動きに
臨機応変に
対応することはできません。
" 変化を恐れず、本質に立ち返る "
合氣道では、
相手の動きをありのままに受け入れ、
それに合わせて自分の動きを
変化させることが大切です。
相手の力と
ぶつかり合うのではなく、
相手の「氣を尊重して」
技をかける。
これは、
水の性質に
よく似ているように思うのです。
どんな器にも馴染むように、
どんな相手の動きにも対応する。
そうすることで、
私たちは本当の意味での
心と身体の自由を
手に入れることができるのです。
自分の勝手な
見方や判断を手放し、
外の出来事の
「ありのままの姿」を受け入れる。
そして、
自分の内なる本質、
「軸」を忘れず、
いつも「中心」に立ち返る。
そうすれば、
私たちは何ものにも
邪魔されることなく、
水のように
自由に悠々と
生きることが
できるのではないでしょうか。
今週もありがとうございました。
良い週末を。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
兵庫県合氣道連盟
合氣道琴心館寺崎道場
道場長 拝