" 「氣」を抜くな! 昇級審査後が本番だ "
今朝も目覚めることができた。
ありがとう。
今週もよろしくお願いします。
本日は、二十四節氣
夏至【げし】次候
七十二候
第二十九候 菖蒲華【あやめはなさく】
「夏至」は次候へと移りました。「菖蒲華」は6月26日~30日ころにあたります。
あやめの花が咲き始める時期を指します。
初夏に紫や白の花を咲かせ、初夏の訪れを告げる象徴ですね。
今日の道場長の一日一心
『 「き」を ぬく な! しょうきゅう しんさ ご が ほんばん だ 』
"「過程」の大切さ "
昨日、六月二十九日、
合氣道琴心館寺崎道場では
令和七年 前期 昇級審査が執り行われました。
子どもクラスから大人クラスまで、
全ての受験者が
日頃の稽古の成果を存分に発揮し、
審査基準の技を懸命にこなす姿は、
まさに、各々の普段の稽古の
" そのもの " と言えるものでした。
" そのもの " とは
言い換えると、" 集大成 " ということです。
" 合氣道琴心館寺崎道場の「黄金世代」が牽引する新たな成長 "
特にこの二、三年、
中学生から高校生にかけての門人の
著しい 「進歩」には目を見張るものがあります。
彼らは今回の昇級審査でも
その成長ぶりを遺憾なく発揮し、
まさに道場の「黄金世代」と呼ぶに
ふさわしい存在感を放っていました。
彼らのひたむきな努力と確かな成長は、
きっと小学生の門人にとって
大きな目標となり、
次世代の成長を牽引してくれるものと確信しています。
" 審査の合否を決める基準、そして最も大切にすること "
私が主宰する合氣道琴心館寺崎道場では、
年に二回の昇級審査と
年に一回の昇段審査を実施しています。
審査は目視とビデオの両方で
厳正に合否を判断しますが、
もちろん、審査における
立ち居振る舞い、礼、技、
間合い、氣、姿勢といった要素が
合否を左右する
重要なポイントであることは言うまでもありません。
しかし、
私がこれらの基準以上に最も重要視しているのは、
その審査に至るまでの「過程」です。
受験を決意してから数ヶ月間、
受験者各々が
どのような思いで稽古に励んだのか。
この一点こそが、
昇級、昇段、また技術の習得以上に
価値のあるものだと私は考えています。
" 合格の先にある「本当の差」"
休まず稽古に通い、審査基準となる技を
一度でも多く稽古した者と、
そうでない者とでは、
たとえ同じ
「合格」という結果を得たとしても、
その先に必ず「大きな差」が生まれます。
それは、
単なる技の習熟度だけでなく、
合氣道を通じて培われる
「精神力」や「忍耐力」、
そして目標に向かって
「努力」する姿勢といった、
目には見えないけれど
確かな「成長」となって表れるからです。
" 昇級審査後こそ問われる「心の姿勢」"
そして、
昇級審査が終わった「今日から」の
心の姿勢こそが非常に重要です。
審査日までは高い「氣」を持って
稽古に打ち込んでいたにもかかわらず、
昇級審査が終わった途端に
「氣」が抜けて稽古を休みがちになったり、
集中力が欠けたりする
門人も残念ながら " 必ず " 存在します。
これでは、
これまで積み重ねてきた努力が
" 水泡に帰して " しまうことにもなりかねません。
合氣道は、
一時的な成果を追い求めるものではなく、
日々の稽古を通して自分自身と向き合い、
心身を鍛錬し続ける「道」です。
審査はあくまで通過点であり、
真の成長は、
その後の「弛まぬ努力」と
「研鑽 (けんさん) 」によってこそ
築かれるものです。
今後も
合氣道琴心館寺崎道場は、
門人一人ひとりが「過程」を大切にし、
常に前向きな「心の姿勢」で稽古に励めるよう、
全力で指導してまいりまする。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
兵庫県合氣道連盟
合氣道琴心館寺崎道場
道場長 拝