" 目の前の小石か、迫る巨岩か? "
今朝も目覚めることができた。
ありがとう。
本日は、二十四節氣
芒種【ぼうしゅ】末候
七十二候
第二十七候 梅子黄【うめのみきばむ】
「芒種」は末候へと移りました。
「梅子黄」は6月16日~20日ころにあたります。
青かった梅の実がだんだんと黄色く色づき始める頃を指します。
これは、梅が収穫の時期を迎えるサイン。
梅干しや梅酒、梅のジャムなど、日本の夏には欠かせない、
梅の加工品づくりが盛んになる季節の到来を告げる候です。
今日の道場長の一日一心
『 め の まえ の こいし か、せま る きょせき か? 』
歴史学者が語る
民族が滅びる三原則をご存じでしょうか。
一、理想(夢)を喪った民族
二、物の価値のみに走り心の価値を見失った民族
三、自国の歴史を忘れた民族
残念ながら、
現在の私たちの国が
この衰亡の道を歩んでいることは、
多くを語るまでもないでしょう。
"「蟷螂の斧」(とうろうのおの)と日本の現状 "
私たちの国のリーダーである、
石破茂首相をはじめとする、
多くの政治家たちの「国家観の欠如」は、
「蟷螂 (とうろう) の斧」と
なりかねないように思います。
「蟷螂の斧」とは、
カマキリが斧 (前足) を振り上げて、
通り過ぎる車を止めようとするように、
自分の実力もわきまえず、
大きな敵や強大なものに
立ち向かおうとすることを指す、
無謀な行いのたとえですが、
国家運営においては、
その「国家観の無さ」が、
国を危うくする
可能性を秘めているのではないでしょうか。
石破茂首相が物価高対策として、
7月の参院選で全ての国民に一律2万円を
給付する公約を掲げました。
なんでも、
消費税を下げるには
相当な時間がかかるので、
生活が困窮している国民に
一律2万円を給付するほうが、効果的なのだとか?
はぁ?
2万円が効果的?
元々、消費税なんて下げる氣もないのに、
よく言いますね…
増税はあるが、減税はない。
「国家観」だけでなく「経済観」もない。
しかし、
私たちはいつまでも、
私たちの代理人である
一部の政治家たちの「国家観の無さ」に
嘆いているだけでは、何も変わりません。
今こそ、
私たち日本国民の一人ひとりが、
もっと前を見つめる
必要がある時にきていると、私は思うのです。
" 目を外へ、世界へ "
今、私たちは
目の前のことばかりに目を奪われがちです。
米の値段がどうだとか、
政府備蓄米が2千円でスーパーに並んだとか…
もちろん、
これらは私たちの生活に直結する
大切なことです。
しかし、
私たちは「内」にばかり
目が行きすぎていないでしょうか。
目を「外」に向けてみてください。
イスラエル、イラン、ロシア、ウクライナ、
中東から、やがてヨーロッパを含む
広大な地域で、
第三次世界大戦の導線に
火がつけられようとしている
という、
深刻な現実がそこにはあります。
" 明日はわが身なんだ "
米の値段や消費税の問題も
大事ですが、
私たちの命に直結する、
もっと大きく、
そして喫緊の問題が、
まさにこの瞬間、
私たちのすぐ「外の世界」で進行しているのです。
いつまでも
「平和ボケ」していては、
私たちの祖国、
日本が日本でなくなり、
子々孫々の命が
途絶える可能性すらあります。
" 私たち一人ひとりにとっての「武道」"
合氣道の稽古では、
常に周りに「氣」を配り、
相手の「氣の動き」を感じ取り、
状況を判断する力を養います。
これは、
現代の世界情勢においても、
私たち一人ひとりに求められる
「武道」なのではないでしょうか。
目の前の小さな問題に囚われず、
もっと広く、深く世界を見つめ、
未来のために何ができるのかを
真剣に考える時が来ています。
私たち一人ひとりが、
自らの心に「日本」を取り戻し、
「心の価値」を見失わず、
そして
「自国の歴史」を正しく
胸に刻むこと。
それが、
この困難な時代を生き抜き、
次世代へと命をつなぐ
唯一の道だと思うのです。
その責務が
私たちにはあるのではないでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
兵庫県合氣道連盟
合氣道琴心館寺崎道場
道場長 拝