" 聞く耳を持たない人に、何を言っても無意味。今すぐ意識を変えよう "
ありがとう。
本日は、二十四節氣
立夏 ( りっか ) 末候
七十二候
第二十一候 竹笋生 たけのこしょうず
「立夏」は次候から末候へと移りました。
5月15日~20日ころにあたります。
「竹笋生」はタケノコが地上に顔を出す頃。
今日のお題
『 き く みみ を もた ない ひと に、なに を いって も むいみ。いま すぐ いしき を かえ よ う 』
" 人生の貴重な時間だ、無駄にするな!"
日々、
たくさんのお弟子さんと関わる中で、
私の経験上、断言します。
「心に色付きフィルターを持つ人に、話しても何も響かない。」
熱心に誰かに話しかけた経験は、
誰にでもあると思います。
一生懸命、説明しているのに、
なんだか相手にきちんと
伝わっていない氣がする…。
もしかしたら、その相手は
心に「色の付いたフィルター」をかけて
その話を聞いているのかもしれません。
心のフィルターとは?
私たちは、
生きてきた中で、
様々な経験や価値観を
積み重ねています。
それは、
私たちを形作る大切な要素ですが、
時に、人の話を聞く上で
自身の " ちっぽけな経験や価値観 " が
邪魔をする「フィルター」のように
作用してしまうことがあるのです。
たとえば、
* 先入観
「あの人はいつもこうだから…」
「たぶん、こんな話なんだろうな…」
という思い込みがあると、
相手の言葉の真意を受け止められません。
* 自己中心的な考え
自分の考えが絶対だと思っていると、
相手の意見を聞き入れる
余裕がなくなります。
* 感情的な偏り
好き嫌いの感情が強いと、
相手の言葉を客観的に捉えられません。
このような
心の色付きフィルターを通して聞く人は、
相手の話をありのままに
受け止めることができません。
言葉は耳に入ったとしても、
自分のフィルターの色に染められて
解釈されてしまうのです。
素直な心は「無色のフィルター」
一方で、
心が素直で謙虚な人は、
自分の心に
色付きのフィルターを持っていません。
彼らの心はいつも無色透明なのです。
だからこそ、
相手の言葉もそのままの状態で、
まっすぐに心に届きます。
特に、
自分より知識や経験のある
「師」からの言葉は、
人生を豊かにする
" 貴重な学びの宝庫 " なのです。
素直な心を持つ人は、
師の言葉を " 真摯 " に受け止め、
正しく成長へと繋げることができます。
" 無駄な時間に氣づこう "
「人生の時間は有限」です。
貴重な時間を、
言葉が届かない人に費やすのは、
あまりにもったいないことです。
心のフィルターを通してしか、
人の話を聞けない人に、
いくら熱意を込めて語っても、
それは" 砂漠に水を撒く " ようなもの。
疲弊するだけで、何も生まれません。
師は、
素直な心で話を聞き、
成長しようとする人を大切にします。
なぜなら、
彼らは師の言葉を
しっかりと " 臍下の一点 " に収めて、
未来へと繋げようとするからです。
" 大切な時間を使うべき相手とは "
自分の貴重な時間を費やすべきなのは、
* 素直な心で耳を傾けてくれる人
* 謙虚に学びを受け入れようとする人
* 共に成長し合える人です。
もし、
誰かに何かを伝えたいと願うなら、
まずは相手が
「無色のフィルター」を
持っているかどうかを
見極めることが大切です。
そして、
もし相手が心のフィルターに
氣づいていないようであれば、
そっと距離を置くことも、
自分の貴重な時間を守るための
賢明な選択かもしれません。
そういう人は
" それまでの人 " なのですから。
あとは
天地大自然に任せてしまいましょう。
その言葉が、
「本当に届くべき人」には届くのですから。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
兵庫県合氣道連盟
合氣道琴心館寺崎道場
道場長 拝