今日の一言 2025-12-12 (金) ~ 2025-12-14 (日)

道場長の一日一心 " 難技『二人掛け』に見る、「個」と「和」の中心軸 "

今朝も目覚めることができた。

ありがとう。

 

 

本日は、二十四節氣

大雪【たいせつ】次候

 

七十二候

第六十二候 熊蟄穴(くまあなにこもる)

12月11日~15日ごろ。

熊が冬眠のために穴へこもるころ。

 

 

 

 

 

今日の " 道場長の一日一心 " 

『 なんぎ『ににんがけ』に み る、「こ」と「わ」の ちゅうしん じく 』

 

 

 

 

先日の

大人クラスの稽古では、

「二人掛け(ににんがけ)」という

技を稽古しました。

 

 

 

 

合氣道をされていない方に

分かりやすく言えば、

 

 

これは、

投げの右手首を

一人が両手で持ち、

 

左手首を

もう一人が両手で持つ

という状況から始まります。

 

 

 

 

「両手を封じられた状態で、二人同時に投げる」

という、非常に難易度の高い技です。

 

 

​

 

当然ながら、

力任せに投げようとしても相手は二人。

 

ビクともしません。

 

 

お弟子さんたちも、

二人の氣と、重さと、力に

相当苦労されているようでした。

 

 

​

 

この技を

スムーズに行うための重要なポイントは、

 

「受けの二人を常に引っ付けておくこと」です。

 

 

 

二人が離れてしまっては力が分散し、

到底投げることはできません。

 

 

 

「二人を一つの塊のように扱う必要があります」。

 

 

​

 

 

師範として指導の場に立つ時、

私はいつも感じることがあります。

 

 

 

それは、

「合氣道の技は、人間関係や生き方そのものである」

ということです。

 

 

​

 

この二人掛けの極意もまた、

そのまま人生の教訓に通じます。

 

 

 

 

​

まず第一に、「姿勢」です。

 

相手を動かそうとする前に、

まず自分の姿勢が整っていること。

 

これは生き方において、

ブレない確固たる

信念を持つことに他なりません。

 

 

 

​第二に、「結び」です。

 

相手と離れていては技は掛かりません。

 

相手を拒絶するのではなく、

思いやりと愛情を持って寄り添うこと。

 

その心の「結び」があって初めて、

人は動いてくれるのです。

 

 

​

そして最後に、

最も大切なのが「中心(バランス)」です。

 

二人掛けでは、

左右に相手がいます。

 

どちらか一方に

意識や力が偏れば、

 

もう片方を制御できなくなり、

技は成立しません。

 

 

つまり、

片方は投げることができても、

もう片方を投げることはできません。

 

 

 

​

これを

人生に置き換えて考えてみましょう。

 

 

 

​

右手が「内なる守り」

" 自分や子ども、家庭 " であるならば、

 

左手は「外への働き」

" 仕事、社会貢献、親や恩人のため " と

考えることができます。

 

 

 

 

​

自分や家族のことばかり

(右)に偏れば、

社会との調和を失います。

 

 

 

一方で、

外の仕事や社会のこと

(左)ばかりに氣を取られれば、

自分自身や家族がおろそかになってしまいます。

 

 

​

 

右にも左にも傾かない。

 

 

 

 

自分の信念は絶対にブレず、

他者も生かす。

 

 

 

 

どちらにも傾かない、

この絶妙なバランスを保つことこそが、

「中心の道」なのです。

 

 

 

​

「二人掛け」という

二人を同時に導くこの難技を通して、

 

私たちが歩むべき道は

偏りのない、調和の取れた

「天地のど真ん中」であることを学びました。

 

 

​

 

そして、

お弟子さんを指導する

私もまた、己のバランスを問い直す

貴重な一日となりました。

 

 

 

 

 

 

今週もありがとうございました。

良い週末を。

 

 

 

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

兵庫県合氣道連盟

合氣道琴心館寺崎道場

道場長 拝