" あっちで「うろうろ」、こっちで「うろうろ」 "
今朝も目覚めることが出来た。
ありがとう。
「うろ」は、
漢字で「有漏」と書きます。
ここでの「漏」は煩悩を指し、
「煩悩が有る状態」
という意味になります。
煩悩に振り回されて
右往左往している状態です。
そして、
それが二つ重なって
「うろうろ」することは、
煩悩に振り回されて
心が定まらず、
迷走している状態を表します。
どんなことでも、
「これをやるんだ」と
自分が取り組むことを
決意しない限り、
うまくはいきません。
やり始めたことでも、
「他の方法の方がよさそうだ」
などと迷うと、
時間をかけても
成果を得るのは難しいでしょう。
例えば、
合氣道の技術に関して、
「この人からはこのように教わった」とか
「あの人からはこうやるように習った」と
いろいろ試してみるも、
うまくいかなかったという
経験をしたことがある人も
いることでしょう。
このようなアプローチでは
技術の向上は
難しいように思います。
見た目の形だけに
とらわれているため、
目に見えない
心や中心軸の重要性を
見落としています。
合氣道の真髄を
理解するには、
心の使い方に
最大限の注意を払う
必要があります。
また
現代のインターネット社会では、
「うろうろ」しやすい状況が
整っているのが現状です。
例えば、
ダイエット方法であるとか、
健康のための呼吸法であるとか、
ウオーキング方法など、
ありとあらゆることを
スマートフォンで簡単に
様々な方法を
知ることができます。
そのため、
選択肢が多すぎて、
結局は
「うろうろ」するだけで
終わることがよくあります。
どの方法も魅力的で、
「これもいいかもしれない」
「あれも試してみたい」と迷い、
情報収集をするだけで
満足して実行に移せない
こともあるのではないでしょうか。
人は皆、
簡単で楽な方法に
惹かれがちですが、
成果を得るには
「これと決めたら一定期間迷わずやる」
そういった
決心と努力と継続が
不可欠です。
そういう考え方を
いつも心に留めていれば、
「うろうろ」して
迷走することは
避けられるでしょう。
あと重要なことは
「本物」を見極める
「己の眼」を
養わなければいけません。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
道場長 拝