" 自ら制限を設けてどうするんだよ "
今朝も目覚めることが出来た。
ありがとう。
『みずからせいげんをもうけてどうするんだよ』
「もういっぱいいっぱいです」
「これ以上やれません」
自分は精一杯やっていると主張する。
でもどうだろう。
その人の顔から
達成感の欠片も
感じ取れないではないか。
本当に持てる力を
100%発揮したときには
「やりきった」という、
とても清々しい
達成感でいっぱいになる。
その表情からは
笑顔と
大きくて非常に強い
プラスの氣が
身体中から出るものなのだ。
私自身も過去に経験がある。
その一つは
合氣道三段の昇段審査であった。
審査基準技である
約八十の組技と
剣技十二の型を二種、
杖技二十二の型を二種
さらに六人掛けの乱取りを
何百回も稽古を繰り返した。
もちろん初段までの
基本技を数年間学び、
さらに初段から
何年にも渡る
日々の積み重ねが
あるからこそ出来るものだ。
いよいよ
やってきた三段審査。
やるべき技を
連続していく中で、
とても「落ち着いている」
という感覚を
自分自身で
はっきりと認識出来た。
それまでの
私の人生において、
こんなにも
「落ち着いている」という
実感というか感覚を
その時初めて味わった。
周りがよく見えて、
まるで
スローモーションかのような
自分の動きだった。
もちろん実際には
とても速い動きの連続なのだが。
場の空氣や音、
道場の全てが今、
自分が主体で
流れているような感覚だった。
自分で言うのも
痴がましく僭越ではあるが、
自分の発する強い氣が
道場全体を包みこんでいた。
「やるだけやった」
あとは結果を待つだけだ。
むしろ結果など
どうでもよかった。
結果より
「やるだけやった」
達成感でいっぱいだ。
審査結果も
師匠から三段の
お許しをいただくことができ、
とても氣持ち良い
三段審査であった。
「もういっぱいいっぱいです」
その言葉を発するなら、
君はそれくらい
出来たのでしょうか。
同じ
「いっぱいいっぱい」でも
私の場合は
やりきったという
達成感と自信に
満ち溢れた氣で
「いっぱいいっぱい」だ。
何が君を
いっぱいいっぱいに
しているのか?
考えたことがあるか?
私からみればそんなもの、
その程度で
「まだ始まってない」に等しい。
それにもう一つ
付け加えておく。
頑張るから
いっぱいいっぱいに
なるのです。
心身の力みが、
それ以上、
心と身体を
動けなくしているのです。
早くそれに氣付かねばいけない。
ストレッチや柔軟体操を
するときは力を抜くから
可動域が広がるでしょ。
同じように
頑張ること、力むことを
全て完全に放棄すれば、
その域に
達することが出来るのだ。
要は
正しいリラックスを学び、
実践することです。
「まだまだ」
「まだいける」
君の力はその程度ではない。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
道場長 拝