2026-10-30 03:23:00

" 矯めるなら若木のうち "

今朝も目覚めることができた。

ありがとう。

 

 

本日は二十四節氣

霜降【そうこう】次候

 

七十二候

第五十三候 霎時施(こさめときどきふる)

十月二十八日~十一月一日ごろ。

時々、小雨が降るころ。

 

 

 

今日の言の葉

『 若き枝は、いかようにも伸びる 』

 

 

 

10月27日から11月9日は

「読書週間」でございます。 ​

 

 

これにちなみまして、

この道場長ブログ

『ぼくらの合氣道』におきましても、

 

しばらくの間は、

美しい日本語や大和言葉、

ことわざや四字熟語などに

できるだけ特化した記事を

綴ろうと考えております。

 

​

実は、私が日々の執筆のなかで

最も時間をかけ、

推敲に推敲を重ねているのが

「言葉の選び方」でございます。

 

​

なぜかと申しますと、

不肖私の毎日のブログを

欠かさず読んでくれる読者のなかに、

 

ご縁あって指導させていただいている

「コベカツ」の中学生や、

道場に通う若い門人たちが多くいるからです。 ​

 

 

彼らには道場での稽古以外でも

何か少しでも学びを得て、

己のものにしてほしい。

 

 

​そんな願いから、

あえて語彙力のある言い回しを使い、

時には難しい漢字にも、

ふりがなを振らずにおくことがございます。 ​

 

 

 

現代はインターネットで

何でもすぐに情報が手に入る時代です。

 

 

「この言葉はどういう意味だろうか」

「この漢字は何て読むのか」と疑問を持たせ、

 

​自分で調べることによって、

しっかりと身につけてほしい。

 

 

「ああ、このように表現するのか」と、

描写の妙に氣づいてほしいのでございます。

 

 

 

​

 

『矯(た)めるなら若木のうち』

という「ことわざ」があります。

 

 

 

 

樹木の枝ぶりを美しく整えるには

木がまだ若く、

しなやかなうちが良いという例えです。

 

 

 

​私は日々、

この中学生たちや若者たちを

指導させていただくのが、

毎日の楽しみであり、

楽しくて仕方ありません。 ​

 

 

 

なぜなら、

彼らがまさに「若木」だからです。

 

 

 

​合氣道の技はもちろんのこと、

体捌きや足捌き、

 

 

そして、

所作や立ち居振る舞い、言葉遣いまで

​道場で示すことを

 

まるで、

乾いた土が水を吸い込むように

柔軟に、すぐ吸収してくれるからです。

 

 

 

​

つい先日のお稽古でも

こんな素晴らしいことが二つ、ありました。 ​

 

 

 

一つは、コベカツに通うある生徒のこと。

 

少し落ち着きがなく、

静坐の姿勢も崩れがちになっておりました。

 

​そこで私は、

あえて注意の言葉を発するのではなく、

 

ただ彼の目の前で

臍下の一点に心を鎮め、

すっと仙骨を起こして

静かに座る姿を示したのです。 ​

 

 

すると、彼は私の纏う

静かな氣配を感じ取ったのか、

 

自らハッと氣づき、

見違えるように美しい姿勢へと

スッと身を正しました。

 

 

​手取り足取り教え込まずとも、

目の前で示された

「美しい所作」の佇まいを肌で感じ取り、

己の心身へと

即座に落とし込んでいくのです。 ​

 

 

 

 

もう一つは、技の稽古でのこと。

 

相手の強い力に対し、

真っ向からぶつかり

足が止まってしまっている生徒がおりました。

 

​

ここでも私は

言葉で多くを語るのではなく、

ただ彼の前に立ち、

すっと足捌きを示しました。

 

​相手と争わず、氣の流れる方向へ

くるりと円を描くように、

柔らかな転換をして見せたのです。

 

 

​次の瞬間、

彼は理屈で考えるよりも先に

私の動きをまるで鏡に映したかのように

身体ごと写し取り、

 

見事に相手の力を受け流し

ふわりと相手と一体になる動きを

体現してしまったのです。

 

 

 

言葉による説明を介さずとも、

示された動きや氣の流れを

スポンジのように素直に吸い込んでゆく。 ​

 

 

 

ある若者などは

相手を投げる様子を見ておりますと、

「自分にそっくりだ」と

私自身、驚かされることもございます。

 

 

 

私の動きを真っ直ぐに、

忠実に真似てくれているのですね。

 

 

 

​

年齢を重ねますと、

長年の癖が染みついて直りにくいものですが、

 

若い人たちは

まだ癖が馴染みきっておらず、

どこまでも柔軟でございます。 ​

 

 

 

若木のようにしなやかに、

言葉や技を吸収して成長していく彼らの姿は

 

私自身の心身にも

心地よい刺激と

大きな喜びを与えてくれるのです。 ​

 

 

 

 

今週もありがとうございました。

良い週末を。

 

 

――――――――――――――――――

 

 

合氣道琴心館寺崎道場は

単に技だけを教わる場ではございませぬ。

 

 

美しい言葉や正しい所作を通じて感性を磨き、

日々の生活に活きる

心と身体の調和をはかることでございます。

 

若木のごとく、しなやかに学びを重ね、

その身に付けた力を

己のためだけでなく、人のために活かしてゆく。

 

周囲の人々の心にそっと灯火を灯す生き方を

皆様とともに探究していくことでございます。

 

 

​日常のふとした氣づきを

この道場長ブログ

『ぼくらの合氣道』でも発信しております。

 

ぜひバックナンバーもご覧ください。

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

兵庫県合氣道連盟

合氣道琴心館寺崎道場

道場長 拝