2026-10-09 03:23:00

" 時代が変われど残したい「言葉の響き」がある。若者へ紡ぐ私の流儀 "

今朝も目覚めることができた。

ありがとう。

 

 

本日は二十四節氣

寒露【かんろ】初候

 

七十二候

第四十九候 鴻雁来【こうがんきたる】

十月八日~十二日ごろ。

雁などの冬鳥が北から渡ってくるころ。

 

 ​

 

 

​本日の道場長の一日一心『言霊の継承』

 

​

 

秋分を過ぎ、

日に日に夜明けが遅くなりました。

 

今朝も午前三時に起床して、

このブログを執筆しております。

 

 

外はまだ暗く、

今朝も変わらず、

カラスの声が夜のしじまを破りました。

 

 

 

​この「しじま」という美しい言葉。

 

 

周囲に人影はなく、

物音もいっさい聞こえない、

 

ただ微かな風の息遣いだけが

感じられるような、

深い静寂のことでございます。

 

 

真夜中の底知れぬ静けさを

「夜のしじま」と表現いたします。

 

 

 

​漢字では「無言」や

「静寂」といった字が当てられますが、

 

もともとは

「縮まる」を意味する古語「しじまる」から

生まれた言葉なのだそうです。

 

 

古来より、口をきゅっと結んで

何も言わない様子を指しておりました。

 

 

​江戸の昔には、

人々の喧騒を鎮めるために打ち鳴らす鐘を

「しじまの鐘」と

呼んでいた歴史もあるのだとか。

 

 

その「口を閉ざす」という

意味合いが転じて、

 

やがて空間全体が

ひっそりと静まり返った

状態そのものを表すようになったのですね。

 

 

​さらに、この言葉には

単なる無音状態にとどまらない、

どこか胸に迫るような

寂寥感(せきりょうかん)が漂っております。

 

 

草木が葉を落とし、

小さな命が静かに冬ごもりの支度を始める。

 

これから向かう季節にこそ、

ふさわしい響きを持った言葉ではないでしょうか。

 

 

 

 

​私は平日の毎日、

午前三時に起床いたしますと、

まずは頭に浮かんだことを

ありのままに箇条書きで綴ります。

 

 

そこから順序を整理し、

さらに文章を推敲していくのです。

 

 

​この推敲の作業には

大変な時間がかかります。

 

 

読めばわずか

一、二分で終わるような短い文章であっても、

一つの記事として投稿するまでには

それ相当の時間を費やします。

 

 

​

納得がいくまで言葉を磨き続け、

時には六時間以上も

パソコン、スマホに向かうことがございます。

 

 

​

AIを駆使する時代に

なぜ、そこまでするのか?

 

 

それは決して

妥協をしたくないからでございます。

 

 

もしかすると、

今日この執筆が

私の人生最後の執筆になるかもしれない。

 

 

だからこそ、

一字一句、一挙手一投足に

深く魂を込めるのです。

 

 

 

​

さらに

もう一つ大切な理由がございます。

 

 

 

それはこの拙いブログを

毎日読んでくださる方々の中に、

 

学び舎で己を磨き、

次代を担う

若き学徒たちが多く含まれているからです。

 

 

 

​私の学生時代もそうでしたが、

現代では昔よりもさらに

何でも短く略してしまったり、

 

意味を取り違えたまま

使われている言葉が多いように感じます。

 

 

 

​もちろん、

時代が移り変われば

その流れの中で

自然と消えゆくものが

あることも事実でございます。

 

 

その時代に応じた

水のように柔軟な心を持つことは

 

私たちが生きていく上で

常に求められる姿勢でございましょう。

 

 

​さはさりながら、

すべてを時代の波に流してしまって

よいわけではございませぬ。

 

 

​奥深い大和言葉や、

美しい日本語の響き。

 

 

古来より先人たちが

大切に守り伝えてきた日本独自の習慣。

 

そして、

他者を思いやる美しい所作の数々。

 

 

​これらを途絶えさせることなく、

次代の若者たちへ伝え続けていくこと。

 

 

それこそが、

僭越ながら、不肖私の

なすべき大切な責務だと感じております。

 

 

​

 

たとえば、

今用いました「さはさりながら」。

 

これは「それはそうだけれども」

ということを

このように奥ゆかしく

表現する言葉でございますね。

 

 

また、

​単に「はかない夢」と言うよりも

「泡沫(うたかた)の夢」

としたほうが、

 

はかなく

消えゆくものと知りつつも、

そこに託した一縷(いちる)の望みが、

より美しく表現できます。

 

 

​また、

「氣持ちを引き締めなさい」よりも、

 

「居住まいを正す」としたほうが

まずは外なる姿勢を静かに整えることで、

内なる心も自然と鎮まり

スッと背筋が伸びていく。

 

心と身体が深く繋がっているという

美しい理が静かに宿る言葉ですね。

 

 

​

 

こうした素晴らしい言葉たちが

死語となってしまわぬよう、

 

次世代へしっかりと継承していくことも

私たち大人の大切な役割ではないでしょうか。

 

 

​

 

そのため、

毎日の文章がくどくならないよう

注意を払いながら、

こうした表現を

あえて用いるようにしております。

 

 

 

​そして、

よみがなや意味を

あえて書かないことも多々ございます。

 

 

 

それは決して

不親切からではございません。

 

 

 

​

このブログを読む若者たちに

自らの手でその意味を調べ、

言葉の奥深さに

触れてほしいからです。

 

 

 

 

美しい日本独特の

言い回しや大和言葉を

自然と使える人になってほしい。

 

 

そんな祈りを込めて

今朝も「しじま」の中で

キーボードを叩いております。

 

 

 

 

今週もありがとうございました。

心穏やかな三連休を。

 

 

―――――――――――――――――――――

 

 

​合氣道琴心館寺崎道場は

身体だけを動かす場ではありません。

 

私たちが大切にしているのは

美しい言葉や所作を通じて

より豊かな心を育むことです。

 

世のため人のため、

先人たちが残してくれた素晴らしい文化を

次代へ繋ぐ生き方を

ともに探究していくことでございます。

 

 

美しい言葉の響きの数々を

この道場長ブログ

『ぼくらの合氣道』でも発信しております。

 

日々の暮らしを豊かにするヒントが

ここにあるかもしれません。

 

ぜひバックナンバーもご覧ください。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

兵庫県合氣道連盟

合氣道琴心館寺崎道場

道場長 拝