2026-10-02 03:14:00

" 人のためだからこそ、湧き出でる力 "

​今朝も目覚めることができた。

ありがとう。

 

本日は二十四節氣

秋分【しゅうぶん】次候

 

七十二候

第四十七候 蟄虫培戸【むしかくれてとをふさぐ】

九月二十八日~十月二日ごろ。

虫たちが土の中に隠れて冬ごもりを始めるころ。

 

 

 

 

今日の " 道場長の一日一心 "

『 ​​​​ひと の ため だから こそ、わきいでる ちから 』

 

 

 

 

九月より、

神戸市では「コベカツ」が始まりました。

 

これは、市立中学校の部活動を

地域のクラブへと完全移行し、

子どもたちの多様な体験を

社会全体で支えていく

新しい取り組みでございます。

 

 

 

​私ども、

合氣道琴心館寺崎道場も

コベカツクラブとして、

 

毎日、ご縁をいただいた

五校の中学校へ

合氣道の指導に赴いております。 ​

 

 

 

開始からひと月が過ぎ、

ふと、感じることがございます。

 

 

 

​どこの中学校の武道場も

お世辞にも清らかとは申せません。

 

 

畳には埃(ほこり)や砂が、

そこかしこに散らばっております。

 

 

​おそらく、

誰も掃除をしていないのでしょう。

 

 

 

 

しかし、

子どもたちはこの場所で

日々の授業を受けているはず。

 

 

それを思うと、

少しばかり胸が痛む思いがいたします。

 

 

​

一回のコベカツでの稽古は、

一時間三十分ほど。

 

 

しかし、私にとっては、

おおよそ半日仕事となります。

 

 

 

​一番遠い学校へは車で五十分。

 

 

稽古開始の二時間から遅くとも

一時間半前には到着し、

まずは武道場を入念に掃き清めます。 ​

 

 

ほうきでサッと大まかなごみを払い、

掃除機をかけて隅々まで整える。

 

 

広い空間ゆえ、

なかなかに骨が折れます。 ​

 

 

 

学校によっては掃除機がなく、

ほうきを何度滑らせても

塵が残ってしまうこともございます。

 

 

 

​

ありのままの事実を申せば、

受け身をとって起き上がった

生徒の背や、 髪の毛に、

埃が付いていたこともありました。

 

 

 

 

​それは、

本当に忍びない光景でございます。

 

 

 

​綺麗な畳の上で、

ここに集う子どもから大人まで

皆に氣持ちよく稽古をしてほしい。

 

 

 

 

ただ、その一念だけで、

無心に心と身体を動かしております。

 

 

 

​昨日(10月1日 木曜日)も

神戸市立鈴蘭台中学校の武道場にて

たっぷり一時間、

掃き掃除と掃除機がけに没頭いたしました。 ​

 

 

 

見渡す限り、

ごみも塵も落ちていない。

 

よし!これで安心して、

皆に氣持ちよく転んでもらえる!

 

 

 

そう安堵したのも束の間。

 

 

稽古が始まり、ふと畳を見ると、

また小さな埃が落ちているものでございます。

 

 

 

きりがないと言えば、きりがないのですが…

 

 

​

 

それにしても、

人間とは不思議なものです。

 

 

 

自分でやっておきながら、

いささか他人事のようではございますが、

 

人のためなら、

これほど動けるものなのですね。 ​

 

 

 

これがもし、

自分一人だけの稽古であれば、

少々塵や埃があっても

自分が辛抱すれば済むことですから、

見て見ぬふりをして我慢できるでしょう。 ​

 

 

 

けれど、

ここに集う生徒たちや、

親御さん、ご兄弟の皆様に

心地よい環境を用意してあげたい。

 

 

 

​そう思うと、

不思議といくらでも掃除ができるのです。

 

 

 

​自分のためなら

力も氣もそこそこにしか出せない。

 

 

 

しかし、

「誰かのため」であれば、

その何十倍もの力が

こんこんと湧き出でてくる。

 

 

 

 

​人のためだからこそ、

見返りを求めない澄んだ氣が働くのですね。

 

 

 

 

「誰かの心地よい時間と場を作りたい」

そう願うとき、

私たちは小さな我を忘れ、

思いもよらないほどの氣力に満たされます。 ​

 

 

 

誰かのために尽くしているようでいて、

実は、私自身が一番、

掃き清めるという所作を通じて

心を美しく洗っていただいているのですね。 ​

 

 

 

 

僭越ではございますが、

真の健康とは、

このことを言うのではないでしょうか。

 

 

 

 

人のために

お役に立てる場所があり、

 

そのような役目を

お与えいただける環境に、

今、自分が身を置かせていただいていること。

 

 

 

​その巡り合わせの尊さに

思わず居住まいを正し、

 

ただ静かに掌を合わせたくなる

思いでございます。 ​

 

 

 

掃き清める所作もまた、

自らの心を磨く、修行のひとつ。

 

 

 

秋の澄んだ空氣を

胸いっぱいに吸い込みながら、

 

つくづくと、

そう感じる日々でございます。

 

 

 

今週もありがとうございました。

良い週末を。

 

 

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​合氣道琴心館寺崎道場は

道衣を着た時だけの技を

身につける場ではございませぬ。

 

私たちが大切にしているのは、

見返りを求めず、

誰かのために場を整える喜びを知り、

互いを思いやる豊かな生き方を

共に探究していくことです。

 

日々の生活に活きる氣づきを

この道場長ブログ

『ぼくらの合氣道』でも発信しております。

 

真の健康とは何か?

そのヒントがここにあるかもしれません。

 

ぜひバックナンバーもご覧ください。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

兵庫県合氣道連盟

合氣道琴心館寺崎道場

道場長 拝