" 合氣道で育む子どもの礼儀。「挨拶ができない」が変わる心と尊重の教え "
今朝も目覚めることができた。
ありがとう。
本日は、二十四節氣
小満【しょうまん】次候
七十二候
第二十三候 紅花栄【べにばなさかう】
5月26日~30日ごろ。
あたり一面にベニバナが鮮やかな花を咲かせるころ。
今日の " 道場長の一日一心 "
『 あいきどう で はぐくむ こども の れいぎ。「あいさつ が できない」が かわる こころ と そんちょう の おしえ 』
先週の金曜日、
神戸市西区にある
学園都市カルチャーセンターでのことです。
子どもたちの合氣道の指導を
終えたあと、
受付の職員の方から
とても温かい
お言葉をいただきました。
「合氣道の子どもたちは皆、氣持ちよく挨拶してくれますね。とても礼儀正しいですね」
そのように
教えていただき、
私はとても
嬉しい氣持ちで
胸がいっぱいになりました。
また
一昨日の水曜日、
兵庫キャナルタウン合氣道教室でも
心温まる光景がありました。
稽古を終えた
子どもたちが、
その後に稽古を控えている
大人の方々に、
「こんばんは」
「さようなら」と、
ハキハキと
ご挨拶をしていたのです。
そもそも
「挨拶」というものには、
どのような
意味があるのでしょうか。
一般的には
人と顔を合わせた時や
別れる時などに、
相手への
敬意や親愛の氣持ちを
表すためのものとされています。
お互いに心を開いて
相手の存在を認め、
人間関係を
円滑に築いていくための
一番基本となる
コミュニケーションツール。
それが「挨拶」の持つ、
大切な社会的な役割なのですね。
ですが、
これがなかなか
できない人が
多いのが現実でもあります。
小さな子どもたち
だけでなく、
中学生になっても
挨拶が苦手な子は
けっこういるものです。
以前の私は、
「挨拶は大事なことだから、ちゃんと挨拶しようね」と、
ただ単に、そういう
言葉だけで伝えていました。
そう教えている間は
その時はできても
次に道場に来た時には、
また誰もろくに挨拶ができない。
それがこれまでの現状でした。
どうしてだろう?
深く考えた時に
「あっ、そうか」と
分かったことがありました。
それは、
子どもたちは
「挨拶」の持つ社会的な役割や、
その「本当の意味」を
理解していなかったことでした。
それを誰にも
教えてもらっていなかったからです。
挨拶をする
ということは、
「目の前のあなたを私は受け入れています」
「あなたという存在を認めています」
という大切なメッセージです。
ですから、
目の前の人に挨拶をしない
ということは、
「あなたを私は受け入れません」
「認めません」
ということに
なってしまうのですね。
私は子どもたちに、
そっと問いかけてみました。
「皆、自分がこういうふうに
知らん顔されたら氣持ちいいですか?」
すると子どもたちは
「いいえ」と首を横に振ります。
「では氣持ちよく挨拶されたほうが嬉しい?」
と聞くと、
「はい」と大きく頷いてくれました。
「じゃあ道場にいる人には、子どもも大人も関係なしに皆、自分から挨拶しましょうね」
まずは道場から
はじめて、
やがて、学校、職場、
日常のあらゆるところで
「氣持ちよく自分から挨拶する」ことに
繋がることを願っています。
私たち人間は
決して一人では生きていけません。
皆で助け合い
助けられながら、
社会の中で
協力して生きています。
どんなに
自己中心的な人でも、
自分とは少し合わないなと
感じる人でも、
好き嫌いは別問題。
人は誰でも
自分と同じ人間なのだと、
その存在を尊重しましょう。
そして、
その存在を
しっかりと認め合いましょう。
そのように、
繰り返し、繰り返し
教えて
子どもたちは
やっと " 心からの挨拶 " が
できるようになりました。
臍下の一点に心をしずめ、
正しいリラックスを心がけて
ゆったりとした深い呼吸で
相手と向き合う。
相手と争わず、
そっと和合していく
合氣道の精神は
こうした日々の「挨拶」による
関係づくりの基礎にも
息づいているのだと感じますね。
今週もありがとうございました。
良い週末を。
―――――――――――――――――――
合氣道琴心館寺崎道場が
大切にしているのは
ただ技を極めることではありません。
自分から進んで挨拶をするという
率先躬行の姿勢を通して、
相手を尊重し、社会との和を育むこと。
そして温かい挨拶の輪を広げ、
周囲の人々の心に
そっと灯火を灯すような生き方を
ともに探究していくことです。
日々の生活に活きる自然の理や
稽古を通じた氣づきを
この道場長ブログ
『ぼくらの合氣道』でも発信しております。
良好な対人関係の築き方など、
現代の暮らしに活かすヒントが
ここにあるかもしれません。
ぜひバックナンバーもご覧ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
兵庫県合氣道連盟
合氣道琴心館寺崎道場
道場長 拝