" 師範の独り言 「こんなに素晴らしい弟子を持てて幸せです」 "
今朝も目覚めることができた。
ありがとう。
今週もよろしくお願いします。
本日は、二十四節氣
大雪【たいせつ】次候
七十二候
第六十二候 熊蟄穴(くまあなにこもる)
12月11日~15日ごろ。
熊が冬眠のために穴へこもるころ。
今日の " 道場長の一日一心 "
『 しはん の ひとりごと 「こんな に すばらし い でし を もて て しあわせ です」 』
合氣道琴心館寺崎道場では、
年に2回、
前期と後期に昇級審査を行っています。
去る令和7年12月7日(日)、
令和7年後期 合同昇級審査を執り行いました。
当日は、
子どもクラスから大人クラスまで、
多くの受験者が道場に集いました。
張り詰めた空氣の中、
審査開始の号令とともに、
皆が一所懸命に
日頃の稽古の成果を披露してくれました。
今回の審査を通じ、
私は師範として
胸が熱くなる瞬間が何度もありました。
ある小学生は、
審査の最初から最後まで
一切「氣」を切らすことなく、
持てる実力を存分に発揮しました。
技の終わりの残心、
礼法、そして所作に至るまで、
到底9級とは思えぬレベルでした。
これは、
普段の稽古において
私の言葉を一つひとつ大切にし、
忠実に実践してきた努力の賜物です。
今後のさらなる成長を確信しました。
また、
ある低学年の子は、
小さな身体から
溢れんばかりの氣迫を見せてくれました。
10級の枠を
遥かに超えたダイナミックな受身、
そして技の要点を深く理解し
実践しようとするその姿勢には、
審査員である私自身が圧倒されるほどでした。
また、ある小学生は
緊張からか足捌きを
間違えてしまった者もいました。
しかし、
私が評価したのは失敗そのものではなく、
その「過程」です。
苦手な半身(左右の構え)の
修正に真摯に取り組み、
なんとか克服しようと道場で取り組む姿。
それだけではなく、
自宅でも
ご両親を相手に稽古していると聞きました。
その心の姿勢こそが、
合氣道のみならず、
人生において最も尊いものです。
そして
何より嬉しかったのは、「人の和」です。
今回の審査対象では
ないにも関わらず、
道友のために
快く「受け」を務めてくれた道場生たち。
そして、
張り詰めた緊張感の中で、
道友の挑戦を温かく見守ってくれた
すべてのお弟子さんたち。
彼らの姿を見て、私は改めて思いました。
「こんなにも素晴らしいお弟子さんたちを持てて、私は本当に幸せ者だ」と。
合氣道は一人ではできません。
相手がいて、
仲間がいて、
初めて己を磨くことができます。
技術の向上はもちろんですが、
合氣道琴心館寺崎道場が、
こうして
互いを高め合える場で
あり続けていることを、
道場長として誇りに思います。
今回、
合格した皆さんは、
この結果に慢心することなく。
惜しくも
合格に届かなかった皆さんは、
その悔しさをバネに。
また今日から、
共に稽古に励んでいきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
兵庫県合氣道連盟
合氣道琴心館寺崎道場
道場長 拝