" 「いや、今さらな」を「そら、今からやろ!」に変えよう "
今朝も目覚めることができた。
ありがとう。
本日は、二十四節氣
小雪【しょうせつ】末候
七十二候
第六十候 橘始黄(たちばなはじめてきばむ)
12月2日~6日ごろ。
橘の実がだんだん黄色く色づき始めるころ。
今日の " 道場長の一日一心 "
『 「いや、いま さら な」を「そら、いま から やろ!」に かえ よ う 』
「それ、やってみたら?」
何かを人に勧めたら、
必ず二つの声が返ってきます。
一つは、
過去を振り返り、行動をためらわせる声。
「いや、今さら、始めても遅いのではないか」
という言葉です。
これが、
私たちを立ち止まらせる
「過去の縛り」であり、
人生のエネルギーを奪う「停滞の氣」です。
そしてもう一つは、
今日を最高の始点にしようとする言葉です。
「今からな!はじめてみる」
という、未来への決意です。
しかし、
多くの人が、
この「今さらな」という
過去への後悔の念に囚われ、
大切な今日という一日を、
決断の先延ばしで
消費しているように思うのです。
しかし、本当にそれで良いのでしょうか。
" 70歳を超えた禅師の教え "
私は、
このテーマについて語る時、
ある禅師の話をよく思い出します。
大正時代、
70歳を超えてから英和辞典に向かい
学んでいた禅師が、
弟子に「今さら」と笑われたとき、
穏やかにこう答えたと言います。
「一日に一字を学んでいくと、今度生まれてきた時、それだけ勉強が楽だからな」
これは、
生まれ変わりの話をしているのではないと
私は思います。
「死ぬまで、欠かさず毎日一歩を進める」という、
人生の最後まで
学び続ける今日の覚悟を示しています。
「今さら」と
諦める心からは、何も生まれません。
しかし、
「今からな!」という
新鮮な一歩の勇氣こそが、
未来を創るエネルギーになるのです。
"「軸を定める」生き方 "
人生における困難や変化は、
私たちを簡単に揺さぶります。
仕事、
人間関係、
恋愛、
健康、
予期せぬ出来事。
私たちの心が
過去の失敗や後悔に囚われていると、
人生の「軸」は不安定になり、
ちょっとした力で倒れてしまいます。
「今からな」という決意は、
この不安定な軸を「今、ここ」という
最も確かな一点に定め直す作業です。
大切なのは、
自分がどれほどの経験を持っているか、
何歳であるかではありません。
今日、この瞬間の決意です。
過去の失敗を、「次の一歩」の力に変える。
昨日より今日、ほんの少しでも成長する。
「今さら」とささやく自分に、
「今からだ!」と声をかける。
これこそが「一日一心」。
今日一日の人生に真摯に向き合い、
今日を新しい人生の始点として
生きる心構えです。
過去の「縛り」から心を解き放ち、
「今からな」という決意をもって、
一歩を踏み出してみましょう。
自分の人生は、
過去の物語ではなく、これから始まる物語です。
最高のスタートラインは、
いつも「今」ここにあります。
「そら、今からやろ!」
この言葉を口癖にして、
潜在意識に深く刻みましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
兵庫県合氣道連盟
合氣道琴心館寺崎道場
道場長 拝