" 一瞬でわかる!あなたの習慣と心の状態を映す「履物」の法則 "
今朝も目覚めることができた。
ありがとう。
本日は、二十四節氣
霜降【そうこう】末候
七十二候
第五十四候 楓蔦黄(もみじつたきばむ)
11月2日~11月6日頃。
野山の楓(かえで)や蔦(つた)の葉が、赤や黄に色づく頃という意味です。
今日の " 道場長の一日一心 "
『 いっしゅん で わか る!あなた の しゅうかん と こころ の じょうたい を うつ す「はきもの」の ほうそく 』
スーパー銭湯や温泉施設、
本当に氣持ちがいいですよね。
ただ、
いつも氣になるのが、
トイレの履物 (スリッパや下駄) の乱れです。
グチャグチャに散らかったスリッパ。
片方が奥に、
もう片方が手前を向いている。
横や斜めに、
脱ぎ散らかされたままの状態。
「せっかく氣持ちよく入浴したのに、これではちょっと残念…」
そう感じた経験、ありませんか?
" 「乱れ」の原因はきっと家庭の習慣 "
乱れた履物を見ると、
「ああ、この方はきっとご自宅でも脱いだものを揃える習慣がないのだろうな」と
思ってしまいます。
もちろん、
深く考えていないだけかもしれません。
しかし、
公共の場での
こうした「無意識の行動」には、
日頃の習慣が色濃く反映されるものです。
家でやらないことは、
外でもなかなかできません。
" 揃っている履物がもたらす「快適さ」と「心のゆとり」"
トイレに入った瞬間、
スリッパがきちんと揃っていたら
誰でも
視覚的な心地よさが得られます。
また、
次に使う人が何のストレスもなく
サッと履けます。
履物が揃うだけで、
その空間全体の印象が格段に良くなり、
場が整います。
たったこれだけのことで、
利用する全員が快適になれるのです。
" 誰かの「乱れ」を直す「小さな親切」"
私は、
この乱れを目の当たりにした時、
ある「実験」を
試みるようになりました。
誰かが乱した履物も、
自分がサッと揃えておく。
すると、
不思議な現象が起きるのです。
自分が揃えた数時間後に
同じトイレに行ってみると、
スリッパは
揃っていることが圧倒的に多いのです。
誰かが
その「整った状態」を見て、
自然と意識して
揃えてくれたのかもしれません。
しかし、
帰り際にまたトイレに行くと、
再び乱れていることもあります。
その時もサッと揃えて、帰ります。
" 「履物を揃える」習慣が自分を変える "
この「乱れ」と「整え」のループ。
究極を言えば、
みんなが脱いだ履物を揃えて帰る。
これだけで
永遠に乱れることはありません。
そして、
「履物を揃える」という行為は、
単なる
マナー以上の意味があります。
仏教の言葉に
「脚下照顧(きゃっかしょうこ)」
というものがあります。
「自分の足元を見つめよ」
他人ばかりを氣にせず、
まずは自分の行動や心を調えなさい、
という意味。
それが転じて、
「履物を揃える」という
所作を大切にする
教えにもなっています。
自分の履物だけでなく、
人の履物の乱れにも氣づき、
そっと直してあげる。
これは、
自分の「心のゆとり」と
「他人への思いやり」の
バロメーターです。
たった一つの
小さな行動が、
自分自身の心を整えることに
つながるのです。
自分の履物は、
次に使う人のために必ず揃える。
もし乱れているものを見たら、
そっと直してあげる。
「乱れたものを整える」
この小さな習慣は、
やがて、
所作の美しい
" たおやか " な人へと
自分自身を
変えてくれるのでありまする。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
兵庫県合氣道連盟
合氣道琴心館寺崎道場
道場長 拝