" 合氣道は生き方そのもの。道場の外でこそ輝く「争わない心」 "
今朝も目覚めることができた。
ありがとう。
今週もよろしくお願いします。
本日は、二十四節氣
秋分【しゅうぶん】末候
七十二候
第四十八候 水始涸(みずはじめてかるる)
10月3日~10月7日頃。
田んぼの水を抜き、稲刈りをはじめるころ。
今日の " 道場長の一日一心 "
『 あいきどう は いきかた そのもの 。どうじょう の そと で こそ かがや く あらそ わ ない こころ 』
合氣道の稽古は、
道場の畳やマットの上で
終わるものではありません。
不肖私は師範として、
日々の稽古で技を教えるだけでなく、
その技に込められた精神、
つまり「争わない心」や
「相手と一体になる」という
考え方を大切に伝えています。
これは、
道場を出た後の私たちの生活、
つまり仕事や家庭での人間関係にこそ、
大きな意味を持つからです。
" 相手と争わないという選択 "
たとえば、
仕事で意見が対立した時、どうしますか?
合氣道の稽古では、
力で相手を押さえつけようとするのではなく、
相手の力や心の方向を受け流し、
その動きに乗ることで技をかけます。
これは、
現実世界での対立にも応用できます。
相手の意見を
頭ごなしに否定するのではなく、
まずは一旦、全部受け入れてみる。
そして、
相手の立場に立って、
その考えの「中心」を見つけ、
そこに自分の軸を合わせる。
そして、
自分が目指す方向に相手を導いていく。
すると、
不思議なほどに
スムーズに話が進むことがあります。
これは、
相手を打ち負かすのではなく、
共に問題解決を目指すという
合氣道の精神そのものではないでしょうか。
" 感謝の氣持ちが、技を深める "
ある時、
道場でお弟子さんの一人が
「稽古で、どうすれば相手の氣や動きを読めますか?」と聞いてきました。
私は
「まず、相手に感謝することです」と答えました。
なぜなら、
技をかけるためには、
相手がいてくれることが前提だからです。
相手が力や氣を与えてくれるからこそ、
私たちはその力や氣を導く技を
学ぶことができます。
これは、日常生活でも同じです。
私たちは、
一人では生きていけません。
仕事で助けてくれる同僚、
家で支えてくれる家族、
そして道場で共に汗を流す仲間。
彼らの存在があってこそ、
私たちは成長できるのですから。
"「一日一心」、合氣道で人生を磨く "
合氣道は、
自分の心と向き合い、
他人との関係を築き、
人生をより豊かにするための「道」です。
稽古で汗を流す時間も、
また道場を出てからの
人間関係を大切にする時間も、
すべては
「生き方」に繋がっているのです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
兵庫県合氣道連盟
合氣道琴心館寺崎道場
道場長 拝