" 子に教えよ、「人に迷惑をかけない」よりも「人の役に立つ」人間になれ "
今朝も目覚めることができた。
ありがとう。
本日は、二十四節氣
寒露【かんろ】次候
七十二候
第五十候 菊花開(きくのはなひらく)
10月13日~10月17日頃。
菊の花が咲き始める頃。
今日の " 道場長の一日一心 "
『 こ に おしえ よ、" ひと に めいわく を かけ な い " より も " ひと の やく に たつ " にんげん に なれ 』
"「人に迷惑をかけない」から「人に役立つ」という視点 "
子育てや教育、
人材育成の一環として
子どもに
「人に迷惑をかけない人になりなさい」と
教育する
親や先生が多いです。
しかし、私は
「人に役立つ人になりなさい」と、
教育するほうが
より積極的で建設的であると
常々、思います。
" ノウハウのその先へ。本質的な価値を教える重要性 "
現代は、
子育てや人材育成に
関する本や情報が溢れています。
脳科学に基づいた
能力開発法
「脳を発達させるにはこういう運動がいい」とか、
効率的な学習法など、
いわゆる「ノウハウ」に
焦点を当てた
情報が主流のように思います。
もちろん、
これらは役立つ情報ですが、
そればかりに
目を向けていては、
本当に大切なことを
見落としてしまうかもしれません。
人の成長において、
もっとも重要なのは、
社会の中でどのように振る舞い、
他者と関わっていくかという、
人間としての
根本的なあり方を
学ぶことではないでしょうか。
これは、
単なる知識や技術を
教えることとは異なります。
"「守り」から「攻め」へ
個人の可能性を
最大限に引き出すために "
「人に迷惑をかけない」
という考え方は、
どちらかというと
「守り」の姿勢です。
これは、
リスクを回避し、
問題を起こさないようにする、
という
消極的な目標になりがちです。
一方で、
「人に役立つ」という考え方は、
積極的で「攻め」の姿勢です。
これは、
自らの能力や個性を活かして、
社会や他者に貢献するという、
積極的で創造的な目標です。
この視点を持つことで、
個人の可能性は
さらに大きく広がり、
社会全体もより豊かに
なってくるのではないでしょうか。
合氣道の目的は、
和の精神を通じて、
他者と調和し、
より良い社会を
築くことに貢献することにあります。
これはまさに
「人に役立つ」という
考え方と通じるものです。
技の形だけを真似ても、
心が伴わなければ、
その技は生きません。
私が主宰する
合氣道琴心館寺崎道場では
稽古で大切にしているのは、
技の奥にある「心」を磨くこと。
相手と向き合い、
自分自身と向き合う中で、
人間として
一番大切なことを学んでいきます。
" 教育の羅針盤を再考する "
「人に迷惑をかけない」
そんな、単にトラブルを起こさないように
するのではなく、
それぞれの持つ力を
最大限に引き出し、
社会に貢献できる
人材を育てることこそ、
本来目指すべき姿ではないでしょうか。
人生においても
困難を避けるのではなく、
その困難を乗り越えることで、
人は成長します。
稽古を通じて、
他者や社会に貢献できる
「役に立つ人」になることを目指し、
この先も、
ともに精進してまいりましょう。
最後に、
子どもに
人として一番大切なことを
教えるのが親の務めなのです。
今週もありがとうございました。
良い週末を。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
兵庫県合氣道連盟
合氣道琴心館寺崎道場
道場長 拝