" 上達の定義 "
今朝も目覚めることができた、
ありがとう。
『じょうたつ の ていぎ』
" 先生、私って上達してますか? "
現在、東海大学
湘南キャンパスに通い、
将来、声優を目指す
Hという日本女子からの
LINEメッセージだ。
藤沢市 辻堂教室所属で
N先生のお弟子さんだ。
N先生も私の弟子だ。
従って、
私から見れば、
Hさんは孫弟子
ということになる。
早速、
zoomでHさんの技を
見ることにした。
zoomというアプリは
便利なものだ。
神奈川の教室と
神戸の私の自宅を
オンラインで結び
リアルタイムに映し出され、
会話もできる。
便利な世の中になったものだ。
方手取り、
横面打ち、
正面打ちの
行書〜草書の技だ。
特に草書の技では
相手のSというお弟子さんの
受けが上手いので、
Hさんの
投げ技も関節技も映える。
やっぱり、
合氣道は受けが上手だと
投げが上手く見えるものだ。
おっと、受けを見て
感心している
場合ではなかった。
本筋から逸れてはいけない。
Hさんは確実に上達している。
入門して三年足らずで
これだけできたら、
大したものである。
一通りの技を最後まで見て、
Hさんに話したことは、
「技ではなく心の上達が肝要です」
ということである。
合氣道には色々な流派があり、
指導する師範によって
目指すところは違う。
まして
私などの未熟者が僭越にも
「合氣道はこうであるべき」
などと言えるはずもない。
従って、
一言で上達といっても
その定義は
道場、指導者によって
様々ではないかと思う。
その上で、
合氣道寺崎道場の
上達の定義とは
人としての生き方であり、
考え方であり、
心のあり方が
入門時より
進歩、成長すること。
それが上達であると
私は確信している。
合氣道は日常生活に
活かせなかったら意味がない。
「先生、私って上達してますか?」
それはHさんに限らず、
何人ものお弟子さんから
よく聞く言葉だ。
技が上手になることも
上達には違いないが、
人として心の上達こそが
重要ではないのか。
それを磨くために
合氣道寺崎道場は
存在している。
今一度、
大人一般、子ども親子の
全てのお弟子さんに
おかれては
再認識していただきたい
ことであります。
さあ、
一緒にみんなで磨いていこう。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
道場長 拝