" 百術は一誠に如かず "
今朝も目覚めることができた
ありがとう。
『ひゃくじゅつ は いっせい に しかず』
百のわざや
たくらみ、はかりごとも、
一つの「誠」には
到底及ばぬ、
という意味である。
「策略」
それは自分の目的を
達成するために
相手をおとしいれる計画だ。
氣の小さい、
器も小さい、
そんな策士の
謀 ( はかりごと ) などは
ほんのひと時は
成功したように見えても
やがて必ず、
滅びゆくものだ。
合氣道の稽古においても、
そういうことをする人が
稀にある。
断っておくが、
合氣道寺崎道場の
優秀なお弟子さんには
そのような者は
一人としてない。
例えば、
「呼吸動作」という
技がある。
投げ ( 投げる側 ) と
受け ( 投げられる側 ) が
向かい合って正座する。
受けは投げの両手首を持つ。
投げは座ったまま、
相手を導き投げる。
この技は
大変、奥の深い技で
相手とぶつからず、
相手の氣を導いて投げる。
それを
相手を倒すことしか
考えてない、
愚か者は力ずくで
相手を倒そうとする。
しかし、
力めば力むほどに
悪循環となり、
相手はなかなか
倒れてくれない。
元々、
相手を倒すことしか
考えてないから、
色々、
あれやこれや、
自分に有利になるような
位置で相手に手を持たせたり、
卑怯な手を使いだす。
しかし、
盤石な体幹を持ち、
心が静まっている者には
全く敵わない。
少年野球とプロ野球
ほどの差がある。
堂々と真正面から来いよ。
氣というものを
理解できず、
人の心を導くこともできず、
日常においても
鍛錬はせず、
そのような者には
わかるはずもない。
哀れな奴らだ。
しかし、
学ぶ者、
進歩しようとする者は
天地の大道の
真正面を一緒に歩もう。
一つの誠を貫くものに
適うものはないのだ。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
道場長 拝