2024-08-14 11:20:00

" その喜びを味わえるようになれ "

今朝も目覚めることができた。

 

ありがとう。

 

 

 

『その よろこび を あじわえる ように なれ!』

 

 

 

 

 

2024年 夏期 指導者育成稽古

 

 

 

自分の経験を元に話そう。

 

 

 

いざ、

 

人前に立って

 

後進を指導することは

 

決して容易いことではない。

 

 

 

ついつい、

 

その日の稽古で

 

やろうと決めて

 

準備しておいた技に

 

囚われてしまう。

 

 

 

それこそ

 

"必死のパッチ" で

 

その日の稽古時間を

 

準備した技で費やす。

 

 

 

あっと言う間に

 

その日の稽古は終わる。

 

 

 

どっと疲れる。

 

座る。

 

横たわる。

 

 

 

当分

 

動けないほど疲れる。

 

 

 

 

 

これが遠い昔の

 

私自身の姿である。

 

 

 

指導者なら誰もが

 

似たりよったりの経験を

 

したのではないだろうか。

 

 

 

これは

 

準備した技だけを

 

費やした結果だと思う。

 

 

 

「費やす」とは

 

「疲れ弱らせる」という

 

意味もある。

 

 

 

 

 

そのような

 

指導をしている時は、

 

集まってくれる

 

お弟子さんが

 

人間として

 

立派に育って貰いたいと

 

祈ることを忘れやすい。

 

 

 

 

 

人に技を教えるよりも

 

自分の身心を清めること、

 

 

 

日々実践し、

 

その体験を

 

身につけること、

 

 

 

自分自身が

 

その道の先達となる

 

自覚を持つこと。

 

 

 

これが一番大切である。

 

 

 

 

 

お弟子さんに

 

技を教えることを

 

第一に考える。

 

 

 

だから

 

中身がなくなるのだ。

 

 

 

 

 

そのお弟子さんを

 

人間として

 

より立派に

 

育って貰うために

 

奉仕するのが

 

指導者である。

 

 

 

 

 

その喜びを味わえるようになれ!

 

 

 

 

 

これが

 

自分自身の

 

育った姿なのだ。

 

 

 

天地大自然が

 

喜んで下さる

 

姿であるのだ。

 

 

 

 

 

そう思えば

 

全心全力を

 

出し切るだけで良いんだ。

 

 

 

人より技が

 

優れていたとしても、

 

それがどうした。

 

 

 

 

 

たとえ

 

立派な教えを説いても、

 

自分自身が

 

なっていなかったら、

 

 

 

冷汗が出るほど

 

恥ずかしくもなるはずだ。

 

 

 

でも

 

だからといって

 

落ち込んではいられない。

 

 

 

幾度

 

失敗しても

 

弛まず立て直したい。

 

 

 

倒れても

 

また立ち上がりたい。

 

 

 

そうした

 

弛みなき努力を積み上げる。

 

 

 

鍛練と実践によって

 

一日一日、

 

一年一年、

 

少しずつでも向上する。

 

 

 

常に顧み反省して、

 

ほほ笑みのわく、

 

おおらかな人間に

 

なりたいと思う。

 

 

 

なんの要求も願いもいらない。

 

 

 

ただやるべき努めを楽しむ。

 

 

 

そんな人間になりたいと

 

常に思っている。

 

 

 

 

 

その結果、

 

知らぬ間に

 

人がついて来て下さる。

 

 

 

それが

 

本当の

 

指導者の姿である。

 

 

 

 

 

羨ましい。

 

 

 

あんな心に

 

なってみたいと思う。

 

 

 

とにかく

 

導いて下さいと

 

すがりつかれる。

 

 

 

 

 

やがて

 

それが

 

その道に波動して

 

映って行く。

 

 

 

離れがたい人になる。

 

 

 

 

 

この一つの小さな波が、

 

いくつもの

 

小さな波へと伝わり重なり、

 

 

 

やがて

 

大きな波へと変化を生む。

 

 

 

その

 

感激こそが、

 

 

 

本当の指導ではないだろうか。

 

 

 

 

 

最後までお読みいただき

 

ありがとうございました。

 

 

 

道場長 拝