今日の一言 2025-09-18 (木)
道場長の一日一心 " 東京の坂道巡り、技の深淵を学ぶ。狸穴坂編 "
今朝も目覚めることができた。
ありがとう。
本日は、二十四節氣
白露【はくろ】末候
七十二候
第四十五候 玄鳥去(つばめさる)
「玄鳥去」は9月18日~22日頃。
春先に日本にやってきたツバメが、子育てを終えて、南へと帰っていく頃。
今日の " 道場長の一日一心 "
『 とうきょう の さかみち めぐ り、わざ の しんえん を まな ぶ。まみあなざか へん 』
8月の夏期集中稽古、指導者育成練成指導。
その東京への
出張のもう一つの目的。
それは、
江戸の歴史が息づく坂道を巡ること。
今日は麻布にある
「狸穴坂(まみあなざか)」のお話です。
狸穴坂は、
東京都港区麻布にある坂です。
麻布台二丁目と
麻布狸穴町の境界に位置しており、
外苑東通りの
ロシア大使館の西側を南に下っています。
この坂は
「麻布七不思議」の一つに数えられ、
古くから
多くの物語が語り継がれてきました。
地元では昔、
このあたりに狸が出没し、
人を化かしたという言い伝えがあります。
ある時、
赤ん坊の泣き声に騙された人が、
抱き上げたものが石のお地蔵様だった、
という逸話には
思わず引き込まれました。
狸穴坂の名前の由来には
諸説あり、
最も有名なのは
「まみ(雌ダヌキ、アナグマなどの古語)」が
住む穴があったという説です。
また、
遥か昔に銅が産出した採鉱の穴、
間府穴 まぶあな(銅を採るために掘った穴)が
あったとも伝えられており、
採鉱の穴(まぶ)が、
語源という説もあるようです。
驚くべきことに、
この「狸穴」という地名は、
「麻布永坂町」とともに、
江戸時代からほとんど変わらずに
現代まで残っている貴重なものなのですね。
古の時代から続くこの坂を歩くと、
まるで先人たちの
息吹が聞こえてくるようでした。
坂道巡りの体験は、
私にとって
合氣道の稽古に強く通じるものがあります。
技の形を
ただ身体でなぞるだけでは、
本質にはたどり着けません。
その奥にある
合氣道の先人達が
残してくれた教えや知識。
その中から一つひとつの技が生まれた。
その背景に思いを馳せることで、
より深い学びが得られます。
今回の東京出張は、
坂の物語に触れることで、
改めて技の「深淵」を
追求することの
大切さを感じた、
素晴らしい学びの機会となりました。
今後も、
稽古を通じて
合氣道の奥深さを探求し、
お弟子さんと共に精進してまいります。
そして、
私たちの
江戸時代から続く由緒ある坂道巡りは
まだまだ続きます。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
兵庫県合氣道連盟
合氣道琴心館寺崎道場
道場長 拝