今日の一言 2026-01-21 (水)
道場長の一日一心 " 骨まで愛する、骨まで使い切る。合氣道と「二十日正月」の話 "
今朝目覚めることができた。
ありがとう。
本日は、二十四節氣
大寒(だいかん)初候
七十二候
第七十候 款冬華(ふきのはなさく)
1月20日~24日ごろ。
ふきのとうが顔を出し始めるころ。
今日の " 道場長の一日一心 "
『 ほね まで あい する、ほね まで つか い きる。あいきどう と「はつかしょうがつ」の はな し 』
昨日のブログ
前回のエントリーでは、
一年で最も寒い「大寒」について触れました。
しかし、
昨日1月20日には
もうひとつ、
私たち日本人が
大切にしてきた節目がありました。
それが
「二十日正月(はつかしょうがつ)」です。
地域によっては、
正月の祝い納めの日とされています。
一夜明けてしまいましたが、
今日はこの「二十日正月」に込められた、
合氣道の核心にも通じる
" ある精神 " について書きたいと思います。
" 魚の骨までいただく「骨正月」"
かつて
日本の多くの家庭では、
正月の間に
「幸木(さいわいぎ)」と
呼ばれる懸け木に、
鰤(ブリ)や、
大根などのご馳走を吊るしていました。
それを
少しずついただき、
「二十日正月」の日には、
最後に残った魚の頭や中骨、
野菜の切れ端などを
全て鍋に入れて煮込み、
きれいに食べ尽くしたといいます。
これを別名
「骨正月(ほねしょうがつ)」とも呼びます。
飽食の現代では
あまり見られなくなった光景ですが、
「命あるものをいただいたのだから、骨の髄まで粗末にしない」
という、
先人たちの深い感謝、
命あるものへの深い感謝と、
あるものを使い切るという潔さがあります。
この
「あるもの全てを使い切る」という
精神は、
合氣道にも
通じるものがあると感じています。
合氣道の技は、
自分の筋力だけに頼るものではありません。
骨格の構造、
重力、
心、
そして相手の氣。
その場にある
すべての要素を無駄なく使い切り、
合理的に身体を運用することで、
小さな力で大きな効果を生み出します。
一方で、
無駄な力みや、
使い切れていない身体の部位があると、
技は滞ります。
頭のてっぺんから指先、
足の裏まで、
骨格の隅々を意識し、
身体のすべてと心を
余すところなく連動させる。
「骨正月」の教えは、
まさに「全身全霊」の在り方
そのものなのですね。
" 正月氣分に始末をつけて "
松の内が明け、
小正月が過ぎ、
「二十日正月」で
全てを食べ尽くして、
正月行事は
完全に終わります。
これは、
氣持ちに区切りをつける
「心の始末」でもあるように思います。
さあ、
私たちもしっかりと
氣持ちを切り替えていきましょう。
「大寒」一年で最も寒いこの時期。
私が主宰する
合氣道琴心館寺崎道場の
各道場、教室は
空調が効いて快適ですが、
そこに甘えることなく、氣を出して。
自分の持てる力を
「骨まで」使い切るような、
密度の濃い稽古を
していきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
兵庫県合氣道連盟
合氣道琴心館寺崎道場
道場長 拝