今日の一言 2026-03-06 (金) ~ 2026-03-08 (日)

道場長の一日一心 " ​技がかかる理由、人が育つ理由。すべては「抵抗」の中にある "

​今朝も目覚めることができた。

ありがとう。

 

 

本日は、二十四節氣

啓蟄(けいちつ)初候

 

七十二候

第七候 蟄虫啓戸(すごもりのむしとをひらく)

3月5日~9日ごろ。

 

冬の間を土のなかで過ごした

虫や生きものたちが、

暖かな春の日差しを感じて地上に姿を現すころ。

 

 

 

 

 

今日の " 道場長の一日一心 "

​『 わざ が かかる りゆう、ひと が そだつ りゆう。すべて は「ていこう」の なか に ある 』

 

 

 

 

 

​ほんの少し前までは

朝6時でも真っ暗でしたが、

 

最近では東の空が

ほのかに明るくなってきています。

 

 

日に日に

夜明けが早くなってきますね。

 

 

 

私は毎朝、

この道場長ブログ『ぼくらの合氣道』を

執筆するために

 

午前3時に

起床しているのですが、

 

 

東雲 (しののめ) の静寂の中で

記事を書き進めながら、

 

冷たい空氣の中に

少しずつ光が差し込んでくるのを

肌で感じています。

 

 

 

 

 

​さて、今日は

私たちが前に進むために

 

不可欠な「抵抗」について

お話ししたいと思います。

 

 

​

 

 

仕事での困難、

人間関係の摩擦、

 

あるいは

合氣道に限らず、

趣味やスポーツなど

 

様々なことで、

なかなか上達しない

自分へのもどかしさ。

 

 

 

 

私たちはつい、

こうした

「抵抗」や「壁」を

 

避けるべきものと

考えがちです。

 

 

 

 

しかし、

物理的にも精神的にも、

「抵抗や壁があるからこそ、人は前に進める」のです。

 

 

 

​

 

" 何事も「抵抗」が鍵 "

 

 

 

 

 

 

たとえば、

水泳を思い浮かべてみてください。

 

 

水の中で

手足を動かすと、

 

水という重い塊が

ずっしりと

身体に抵抗してきます。

 

 

息苦しく、

前に進むのを

 

邪魔されているように

感じるかもしれません。

 

 

 

しかし、

その「水の抵抗」を

 

手でしっかりとかき、

足で蹴るからこそ、

身体はスッと前に進むのです。

 

 

 

 

もしこれが

空氣を相手にする

 

「のれんに腕押し」の

状態だったら、

 

どれだけ

手足を激しく動かしても、

 

「抵抗」がなければ

まったく前には進めませんね。

 

 

​

 

歩く時も同じです。

 

 

 

私たちは靴の裏と

地面の間に起きる

 

「摩擦(抵抗)」を

味方につけて前進します。

 

 

 

ツルツルに凍った

氷の上では

 

抵抗がゼロになるため、

いくら足を踏み出しても

その場で滑るばかりです。

 

 

 

 

​

 

" 相手の本氣があるから、技はかかる "

 

 

 

 

​合氣道の稽古においても、

これは全く同じです。

 

 

 

合氣道は

相手と争う

武道ではありませんが、

 

相手が本氣で打ってきたり、

突いてきたりするからこそ、

そこに技がかかる のです。

 

 

 

​

相手がふにゃふにゃで、

まったく芯のない

 

「のれん」のような

状態であれば、

 

その力を導くことも、

崩すこともできません。

 

 

 

相手が真剣に

向かってくる

 

その強い

氣(抵抗)を受け入れ、

 

結びつくことで、

初めて自分の

推進力へと変わるのです。

 

 

 

 

​

 

"「のれんに腕押し」の

お弟子さんは導けない "

 

 

 

​

 

そしてこれは、

道場における

「師範と弟子」の関係、

 

ひいては

「学ぶ姿勢」

 

そのものにも

深く通じています。

 

 

​

 

賢明で

熱心なお弟子さんは、

 

師範の一挙手一投足までを

見逃すまいと

必死に学ぼうとします。

 

 

 

その

「本氣で学びたい」という

 

渇望 (かつぼう) が

あるからこそ、

 

師範の手に触れた瞬間に、

見えない氣や力線の流れ

 

加えて

呼吸、技の理合いを

感じ取ることができます。

 

 

お弟子さんの

その本氣の心が

 

確かな

「手応え(抵抗)」となり、

 

師範の正しい導きへと

つながるのです。

 

 

 

 

​一方で、

師範の手を取っても、

 

他人事のように

何も考えず

 

「ただ持てと言われたから、持っているだけ」

という人は

どうでしょうか。

 

 

 

そこには

心と心の摩擦も、

 

教えを掴み取ろうとする

エネルギー (氣) もありません。

 

 

 

まさに

「のれんに腕押し」です。

 

 

 

 

いかに

師範といえども、

 

自ら学ぼうとしない者、

心にその氣を持たない者を

 

導くことは、

決してできないのです。

 

 

 

 

 

​" 抵抗を味方にしよう "

 

​

 

 

今、自分が

何かにぶつかり、

 

強い抵抗を

感じているとするなら、

 

 

それは

「前に進むための水」を

 

しっかりと

掴んでいる証拠です。

 

 

 

そして、

誰かから

何かを学ぼうとする時、

 

自分の中に

「本氣で学ぶ」という

 

志を

しっかり持ってみてください。

 

 

​

 

志を持たず、

ただその抵抗から逃げて

 

氷の上を

滑るのではなく、

 

しっかりと

大地を踏みしめ、

 

重みを感じて

前に進んでみませんか。

 

 

 

 

道場での稽古も、

その感覚を養い、

 

本氣の心を

育むための素晴らしい時間です。

 

 

 

​

今週末も道場で、

「本氣」のお弟子さんとだけ

 

ともに良い汗を

流せることを楽しみにしています。

 

 

 

 

 

今週もありがとうございました。

良い週末を。

 

 

 

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

兵庫県合氣道連盟

合氣道琴心館寺崎道場

道場長 拝