今日の一言 2026-05-08 (金) ~ 2026-05-10 (日)
道場長の一日一心 " 【啐啄同時】反復稽古が引き出す弟子の成長と、指導者冥利に尽きる喜び "
今朝も目覚めることができた。
ありがとう。
本日は、二十四節氣
立夏【りっか】初候
七十二候
第十九候 蛙始鳴【かわずはじめてなく】
5月5日~9日ごろ。
冬眠から目覚めた蛙が元氣に鳴き始めるころ。
今日の " 道場長の一日一心 "
『 【そったくどうじ】はんぷくけいこ が ひきだす でし の せいちょう と、しどうしゃ みょうり に つきる よろこび 』
昨日のブログでも少し触れました、
(※一つ前のエントリーはコチラから)
4月29日に開催された
兵庫県合氣道連盟
合氣道演武大会のことです。
この大会に向けて
3月からの2ヶ月間、
演武する技を繰り返し、繰り返し、
お稽古いたしました。
同じことを反復して練習する。
これにより、
子どもから大人までお弟子さんの技は、
驚くほど大きく進歩したのです。
そして、
技だけではありません。
礼の仕方。
真っ直ぐな姿勢。
道場での立ち居振る舞いや、
美しい所作。
これらも
見違えるほど向上いたしました。
一つの動作を丁寧に繰り返すこと。
それは心と身体を一つに結び、
自己と静かに向き合う
尊い時間でもあるのです。
現代の慌ただしい日常生活では、
つい結果ばかりを求めてしまいがちです。
しかし、
同じことを淡々と繰り返す
その過程にこそ
本当に大切なものが宿ります。
焦らず、
一つひとつの動作を味わうように生きる。
そのていねいな
積み重ねの先に、
確かな変化が見えてまいります。
昨年まで
できなかったことができるようになる。
人が進歩向上するとは
まさに、こういうことなのでしょう。
私自身も
今回の演武大会におきまして、
指導部演武という
大役がございました。
回を重ねるうちに
次第と臍下の一点に心が静まり、
落ち着いて
演武ができるようになりました。
これは、ほんの僅かであっても
少しは成長した
ということなのでしょう。
その事実は素直に認めつつ、
でも、それ以上に
やはり、
お弟子さんの成長のほうが
比べものにならないほど嬉しいのです。
演武大会が、
無事に終わった後のことです。
私が合氣道琴心館(きんしんかん)の
門を叩いた時には
すでに、ご自身の道場を主宰され、
長年にわたり立派に後進を
導いてこられた、
兵庫県合氣道連盟の
大変尊敬申し上げる大先輩の先生から
お声がけをいただきました。
「寺崎先生、ちょっとこれ見てくれへん。
率直にどう思う?」
見せてくださったのは、
その先生の道場の中学生のお弟子さんが
演武している動画でした。
私は動画を拝見し、
率直にこうお答えいたしました。
「一つの技の後に道着を触る癖が
あるようですが、中学生らしい伸び伸びと
溌剌とした演武ですね」
すると、大先輩は
とても嬉しそうに目を細められました。
「そうやろ、この子な、よう練習した子やねん」
そのお言葉を伺い、
私は深く共感いたしました。
僭越ですが、
やはり指導者というものは皆、同じなのだと。
目の前のお弟子さんを
少しでもあらゆることにおいて、
進歩向上させてあげたい。
この思い一心で
日々真剣に
向き合っている指導者ならば、
誰もが皆、
自分自身の成長よりも
お弟子さんの成長が
何よりも嬉しいものなのです。
できなかったことが、
できるようになった瞬間の
晴れやかな表情。
背筋がすっと伸び、
迷いなく動く姿。
その過程を
一番近くで、見守ることができる。
これほどの喜びは
他にはございませぬ。
私がいかに未熟者であろうと
お弟子さんたちの日々の歩みが、
私の心に温かい感動を
もたらしてくださるのです。
本当に喜ばしく、
ありがたいことでございます。
だからこそ、
お弟子さんの皆さんご自身で
静かに自分の心に問いかけてみて
いただきたいのです。
この2ヶ月間で身につけたことを
今後、どうしていくか。
それが何よりも大事なのです。
演武大会が終わってからも
歩みを止めず、道場に通い、
変わらず、
いや、これまで以上に
氣を出し、
もっと成長しようと探究する者。
一方で、
せっかく身につけた
技や美しい所作も、
忘れ去ってしまったかのように
ただ、流されるままに、
なぞるだけのお稽古をする者。
両者の間には、
この先の未来に
とても大きな差が生まれます。
ご自身の進歩を、
ここで止めてしまうのか。
それとも、
今以上に高め深めていくのか。
君は、どちらですか?
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合氣道琴心館寺崎道場が
大切にしているのは、
ただ技を極めることではありません。
日々の反復稽古で培った
感覚を日常のあらゆる場面に活かし、
現状に満足することなく、
自らをより高め深めようとする
姿勢を持ち続けることです。
そうした地道な歩みの中で
他者と敬い合い、
ともに進歩向上し合える
和合の道を探求していくことです。
自然の理(ことわり)や
日々の稽古を通じた氣づきを、
この道場長ブログ
『ぼくらの合氣道』でも発信しております。
より健やかな生き方、
良好な対人関係の築き方など
現代の暮らしに活かすヒントが、
ここにあるかもしれません。
ぜひバックナンバーもご覧ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
良い週末を。
兵庫県合氣道連盟
合氣道琴心館寺崎道場
道場長 拝